愛詩tel by shig

プロカメラマン、詩人、小説家
shig による
写真、詩、小説、エッセイ、料理、政治、経済etc..

スーパーの野菜のどれが雄性不捻か?

2021年09月23日 06時00分27秒 | 食にまつわる話
内海聡FBより転載
2021.09.11


ーーー転載開始ーーー

店頭に並ぶ野菜が雄性不稔利用のF1種なのか。
スーパーで売っていて、とりわけ子どもに喜ばれている野菜はスイートコーンだそう。
トウモロコシのF1はすべて雄性不捻です。

あとは、雄性不稔利用のF1種はタマネギ、ネギ、ダイコン。
それから、ダイコンを使ったアブラナ科の野菜です。
キャベツ、ハクサイ、カブなど。

ニンジンは、あるとき雄性不捻のニンジンがアメリカでたった1株見つかりました。
それで全世界にその子孫が広がって、それを現在、われわれは食べています。
F1ニンジンからは、臭みだけでなく香りも、ニンジン本来のうま味も消えてしまったように感じますね。
野ネズミはF1ニンジンをかじりません。
ニンジンを嫌う子どもたちが多いのもF1と関係があるかもしれません。

ピーマンでは、数年前に雄性不捻株が2つ見つかりました。
80年代に長野のピーマンで、「東京ピーマン」という品種で1株。
高知のピーマンで「昌介」という品種から1株見つかった。
これを元にしてシシトウの雄性不捻株を作り出しています。
その後は、ピーマンが雄性不捻で売り出されたという話は聞かないから、今、どんなものをかけ合わせたら、どんなものができるかなど、いろいろと試験している最中だそうです。

ジャガイモの「男爵」とか「メイクイーン」も雄性不捻だそうです。
「インカのめざめ」や「きたあかり」は固定種だそうです。
男爵とメイクイーン以外の〝根っこもの〟には、雄性不稔は基本ないです。
たとえばサトイモや、レンコンは雄性不捻がないでしょうね。

ブロッコリーは今ほとんどが、雄性不稔でないF1です。
世界でアメリカが一番たくさんのブロッコリーを食べる国なのですけれど。
アメリカのブロッコリーは日本で開発されたF1種に全部取って代わられています。

ホウレンソウ雄性不捻でないF1です。
おかげで、一年中ホウレンソウを食べられるようになりましたが、成育期間が短くなった結果、細胞の密度が粗くなり、大味になって、「紙を食べているようだ」と言われるほどまずくなったそうです。
おまけに、光合成の期間も短いので、葉に含まれるビタミンCなどの栄養価も、固定種の5~10分の1くらいに減ってしまいました。

小麦、米は自家受粉ですから雄性不稔ではありません。
マメ科の豆とキク科のレタスはまだほとんどF1種が生まれてないそうですです。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■F1種(雄性不稔)がほとんど■
アブラナ科(キャベツ、ハクサイ、カブ、コマツナ、ミズナなど)
タマネギ、ニンジン、シシトウ、トウモロコシ、ネギ、ダイコン、油用のヒマワリ(70%は雄性不捻)
ジャガイモの男爵とメイクイーン
キク科(インゲン)

■F1種(雄性不稔でない)がほとんど■
ピーマン(数年前に雄性不捻株が1株見つかりかけ合わせ中)
ブロッコリー
サトイモ
ホウレンソウ
ナス科(ナスとトマト)
ウリ科(キュウリやスイカ、かぼちゃ)
キク科(シュンギク)

■まだあまりF1種はない■
小麦、米
キク科(レタス)。ただし、キク科のゴボウは放射線を照射して短い新品種が生まれている(サラダゴボウなど)
マメ科 (大豆 そら豆 インゲン サヤエンドウ モヤシ 落花生など)
内海 聡

ーーー転載終了ーーー

 


いいね!と思ったら↓クリックお願いします
 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【衝撃!】納豆菌は”遺伝子操... | トップ | 「うつ」「がん」に効く優れ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

食にまつわる話」カテゴリの最新記事