ラヴレターを書き始めた 君宛に
雨が果てしなく 降り続く
雨音だけが 天の歌声だけが
庭先から 辿り着く
僕は君が好きだ 大好きだ
いつも僕の全身を
君という存在が満たしてる
何を見ても 何をしてても
君がそこにいる
出逢いは ささやかなものだった
僕たちは こわごわ
よそよそしく はじめの言葉を交わした
ねえ 僕に 魔法をかけたでしょ
君が魔法使いだなんて 知らなかった
僕は凍結したのに 何年も前に
恋心なんて
君は決して言わない
あなたが好き とは
でも いつも僕のそばにいてくれる
話を聞いてくれる
その さりげない優しさで
封印された恋心が蘇ってしまった
情熱の炎
ねえ 僕は どうすればいいんだろう
恋は奪うもの 君を僕のものにしたい
ずーっと一緒にいたい
いつも耳元で囁いて欲しい 好き って
でも 僕は知っている この齢だもの
人のこころを 果てしなく繋ぎとめることはできない
自分のこころさえ 先のことは解らない
天の歌声は 先程より 大きくなってきた
屋根を叩く 激しい雨音
僕の君への想いのように
雨は見ている ラヴレターを書く 僕を
だからね このラヴレターは 送らない
しまっておくよ こころの奥に
でも
神様に誓おう
一生君を 愛することを
不死の魂があるのなら
君を愛し続ける 永遠に
大切な君へ