知らぬ間に食べているより転載
2019年12月27日
ーーー転載開始ーーー
薬漬け飼育法で出荷まで無理やり延命させられた鶏
ブロイラーは、1910年代に軍人用食肉としてアメリカで開発された鶏です。
今では家庭の食卓にも頻繁に登場するほどの市民権を得ている食材です。
そのブロイラーの鶏舎を案内されて驚きました。
ウィンドウレス(窓なし) 式の鶏舎には、ポッン、ポッンと天井から下げられた裸電球があるだけです。
そのわずかな照明の下にエサ台と水飲み器が置いてありました。
1つのブロックは20~30坪に区切られ、エサを食べやすいようにくちばしをカットされた1万2000羽ほどのブロイラーが、身動きがとれないほどの状態で飼われていました。
まさに「工場」という感じでした。
養鶏関係者は一様に「ブロイラー飼育は病気との戦いです」と口を揃えます。
もともと ひ弱 な鶏を短期間に大量生産しようというのだから、ますます ひ弱 になるのは当然です。
瀕死の肥満鶏には無理やりエサや薬を詰め込み、そうして出荷までの60日間を「なんとか生かす」だけです。
ストレスで免疫力の低下したブロイラーは病気になりやいので薬に頼るしかありません。
完全な悪循環です。
飼料安全法では、食肉にする1週間前から飼料の中に抗生物質を添加してはならないと定められていますが、これを守らない養鶏業者が後を絶ちません。
そのため、「食品中に残留してはならない」はずの抗菌性物質がブロイラーの食肉から、毎年のように検出されているのです。
抗生物質の残留した肉を食べ続けていると、いざ病気になったときに、抗生物質が効かなくなる可能性も孕んでいます。
購入時の注意点
薬漬けの飼育方法自体を改めさせることが、安全な食生活を送る上で重要ですがなかなか難しい問題でもあります。
鶏肉をスーパーで買うときはせめて、「 食鳥検査合格 」、「 抗生物質不使用 」のラベルのあるものを選びましょう。
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