オーストラリアに住んでみれば

南国暮らしに憧れて、住み始めたオーストラリア。
住んで、暮らして、初めて分かる、色々な体験談をお披露目します。

オーストラリア 性格事情

2015-10-16 15:50:11 | 日記
とてもおおざっぱなんだけれど、国によって国民の性格は、こんなの、なんていうのがあります。


例えば、ご存知のように、日本人は几帳面で丁寧、礼儀正しい、なんて言われているし、


オーストラリア人は、フレンドリーで気楽、なんていうのがあります。


何でこうなるかというと、当たり前だけれど、そうでなければ生き残れなかったから、


もしくはそうするのが一番生きてゆきやすかったから、自然とそういう人が生き残って、多くなった訳なのです。


例えば、犬はフレンドリーで、ほんの数時間離れていただけで、50年間会っていなかったように、


尻尾を振って喜んでくれますが、そうじゃなくて、飼い主に唸って噛んでばかりいた犬は、殺されたり捨てられたりして、


100年もたてば、自然にフレンドリーな犬だけが残ってしまう訳なのです。



遺伝子的に性格というものは、脳内のホルモンの分泌の仕方で遺伝してゆくのですが、


これは民族によって差があることが判明していて、



オーストラリア人の性格っておおざっぱに言うとドーパミンとセラトニンが多め。


誰でも自分の好きなことをするとドーパミンが出て快感を得ることができますが、


ドーパミンが出易いと、安易に好きなことだけにしか興味を示さなくなります。


同時に気持ちが落ち着くことに関与するセラトニンが高いと、


満足感が得られて、もうそれ以上努力しようとは思わなくなるのです。


だから、何かを手に入れたい、したい、という要求も少ないので、邪魔臭いことは一切しませんし


人と争ったりせず、楽しければいいじゃん! みたいに、快楽主義の人が多いのは事実です。



日本人
は、ドーパミン感度を高めるある種の遺伝子を持っている人が153人中1人しかないという事が判明しており、


全体的に日本人のドーパミンは低めなのだそうです。


さらに、セラトニンを有効利用するための、セラトニントランスポーターを作るたんぱく質の長い遺伝子をもっている日本人は


2%以下であり、セラトニンが低い可能性が大だそうです。


だから、何をやってもなかなか満足できなくて、何処までも努力して、


努力しても、満足感が得られにくいので、自分に腹を立ててストレスが溜まってしまう?けど、やっぱり努力する日本人。


どうしてそういう人が生き残ってきたかと言うと、資源の少ない日本では、質にこだわらないと、


やってゆけない、という事情があったからだと思うのです


さて、日本人とオーストラリア人。


どちらの遺伝子がサバイバルしやすいかと言うと、


やっぱり日本人ですよね?


世界中の資源はこの先、減ることはあっても増えることはない、でしょう?



アメリカのグランドキャニオン周辺の湿地帯に、トラフサンショウウオという両生類がすんでいます。


彼らは、水や食料が豊富な時は穏やかな性格をしているのですが、


生活環境が苦しくなると性格が凶暴になるだけでなく、筋肉が増え、頭と口が大きくなり、巨大な歯が生え、共食いをするようになるそうです。



このとき、いち早く凶暴にならなければ、共食いされてしまい、生き残ることができなくなります。


オーストラリアに来て17年。オーストラリア国籍なんだけど、でもやっぱり性格は日本人で、、、


このまま一生走りぬけてしまわなくっちゃね?、と思うのです。