オーストラリアに住んでみれば

南国暮らしに憧れて、住み始めたオーストラリア。
住んで、暮らして、初めて分かる、色々な体験談をお披露目します。

オーストラリア Gold Coast マラソン

2018-07-12 10:45:46 | 日記
6月30日、7月1日、は、Gold Coast Airport マラソンの日でした。。


フルマラソンだけでなく、ハーフ、10キロ、5キロ、ジュニアダッシュ(子供用)などもあり、全体では約30000人の人が参加します。


沿道も、日本ほどではなくても、応援する人がいっぱいです。


うちの長男も、ジュニアダッシュを卒業して、ハーフマラソンに出るというので、



真冬の、まだ日も登らぬ、寒い月夜の朝、5時に集合(スタートは6時)、4時過ぎに、ご飯を食べさせて、会場へ向かいました。


ハーフマラソンは、8793人の参加者で、フルマラソンの 5912人人よりも多くて、人気の種目です。



子供2人を、スタートラインに一番近いところで降ろして、私は駐車場所を探すのに手間取って、



スタート時間ギリギリに、スタート地点に着いたのですが、何せ、8793人。



走っている人も、真剣な人から、楽しんでいる人、中には、着ぐるみを着たまま走る人。



最後まで見送ったけれど長男は見つからず。声援してあげようと思ったのにね!



まあ、次男が応援、一緒に行ってるからいいわね、と、約1時間後、ゴールの所で、パラパラと帰ってくるランナーたちを


まだ帰らぬか?


と待っていましたが、あの縫いぐるみ着た人…着なかったら、上位入賞できたんじゃない?という位。早々とお帰り。


明らかに妊婦さん(お姑様からしかられそうですね?…彼女、言うこと聞かないんだろうなぁ!)



いつもならきっと、フルマラソン走るんでしょうねぇ? 彼女も早かったです。



マラソンファンの日本人は、とても多くて、およそ1000人ほどの、招待選手や参加者がいらっしゃいました。


日本のランナー。流石走りそうなカラダなさっていて、堂々、お早目のお帰りでした!


待てど暮らせど、長男は帰ってこない…



途中で、のたれたのかしらん???



夜もすっかり明けた頃、次男から電話。



ママ、何処にいるの? 



なんと、もう、ゴールしていました。



一体いつ、目の前走って行ったんだろう…?それも、かなり早めの時間で、人もまばらだったはず。



何で見落としたんだろう?



長男は、痛い足を引きずり引きずり、よろよろと車に乗り、一日中、ベッドで寝ていました。



で、せっかく行ったのに、長男が走っている姿は写真でしか見られず、終わったのでした。


ちゃんちゃん!




で、ここから先は、責めて、何が気持ちよくて3万人もの人々が、走るのか、脳で起こる変化を分析してみましょう。



退屈ですが、悔しいのでお付き合いしてください。



走ったことない人にとっては、お金を払ってまで休みの日に早起きして、走るなんて、全くの謎ですね?



私などは、毎日走るくせに、正直、何が楽しくて走るんだか、分かりません。




これは、最近分かってきたことですが、


人間の脳は、デファルトモードネットワーク(DMN)、というシステムが付いていて、


脳梁のあたりと、前頭葉のあたりがお互いに関係しあっていて、


すぐに活動できるように、いつもアイドリングしている状態であるということが分かってきています。


このシステムは脳全体のおおよそ60%以上のエネルギーを消費していて、


考えることが多ければ多いほど、莫大なエネルギーを消費してしまいます。


そして、脳は沢山の糖分を消費しますから、疲労感というものは、実は脳の疲れである、ということも大いにあるのです。



何か、一つの事に集中すると、このアイドリングが低下し、SEN という、ネットワークにシフトすると、


脳が休まるということが分かってきています。


一つの事に集中する手段として、禅とか、メディテーション、等がよく言われますが、


苦しくて、他の事が考えられないような運動をするときも、同じような事が起こります。



おまけに、脳の海馬が、移動することにより活発に働いてシーター波を出していて、



体は極限まで頑張っているのに、脳は、瞑想状態。



更に、苦しくてたまらない状態が続くと、脳は快楽ホルモン、ドーパミンを出すので、カラダは極限ですが、頭は恍惚ですね?


これが、脳における、マラソンの喜びなのでしょうか?



そこのあなた、え?違う? だったら走る理由を是非教えてください!



ドーパミンの出方や受容体の感受性にも個人差があって、気持ち良くなる深さが違う様で、



苦しいことをしょっちゅうしていると、よりドーパミンへの感受性が強くなるそうです。



私がその昔 走った時、最初のうちは、応援されて、ヒーローになったような気持ちで、ほほえみなどしてましたが、、



そのうちに、“ がんばれー”と言われると、鬱陶しく、“お前こそ、頑張れ!” という元気もなく、



“もう少しだー”と言われると、嘘をつくな! と、腹を立て立て、走ったものです。



きっと、受容体の感受性がよほど鈍いか、普段の修行が、足らないのでしょう。




どっちにしても、どんなもんなんだか、人生で一度くらいは、試してみるとよいかもしれませんね?



来年、ご参加なさりたい方は、早期割引 5月になったら、info@goldcoastmarathon.com.au に、問い合わせしてみてください。




きびしく生きてらっしゃる貴方なら、きっと恍惚状態を体験できるやもしれません!


ね?



因みに、きびしく育てた、家の長男は、来年も走ってくれるそうです。