オーストラリアに住んでみれば

南国暮らしに憧れて、住み始めたオーストラリア。
住んで、暮らして、初めて分かる、色々な体験談をお披露目します。

オーストラリア 日本語補習校 事情

2018-02-15 22:16:40 | 日記
国際結婚でなくても、子供の日本語維持の問題は大なり小なり、家庭で問題になることで、



両親が日本人同士の家庭の子供でさえ、英語圏であるオーストラリアでは、日本語の維持が難しくなってくるのです。


日本語維持と言うだけでなく、将来は日本に帰って行くことがきまっている、駐在員さんなどの家庭の子供さん等は特に、


日本の学校の授業について行けるように、国語や算数なども習ったりするわけなのです。



そこで、かなり多くの日本人を親に持つ家の子供が、日本語学校に通うのですが、



Gold Coastには、老舗がいくつかあり、うちの子はその中の、エムズ学園に、5歳から15歳まで通いました。


問い合わせをしたとき、感じよかったのがエムズだったことと、時間がフレキシブルだったからです。




ある日、子供が忘れ物をしたので、届けようとして車を降りると、



”待ちなさい!貴方、お母さんの気持ちを考えたことあるの!?”



という叫び声と一緒に、8-11歳くらいの男の子が、小松先生と一緒に教室から飛び出てきたのです。


走って出てらしたので息を切らし、お顔を真っ赤になさって、男の子を捕まえて、叱ってらっしゃるのです。



私は、これを見て有り難いと思いました。


オーストラリアには、子育てを教えてくれる政府の教室があって、私も子供が生まれる前


行ったことがありますが、子供に感情的にならない、静かにさせる方法、なんてテクニックを


教えてくれて、子供と感情のぶつけ合いみたいなことは、避けるように教えられます。


子供が言うことを聞かない時は、


”Time Out" と言って、部屋の隅に座らせます。


これったなんだか、犬のしつけの“House” と同じテクニック? 




うちの子は、小松先生に一度こっぴっどく叱られたことがあります。


実は、私が持たせてやったお弁当を、ごみ箱に捨てた所を、小松先生に見つけられたのです。


オーストラリアの学校は給食というものがないので、親が持たせたお弁当をゴミ箱に捨てて、


全く食べないで遊ぶ子や、購買部でスナックを買って食べる子が結構いるらしいのです。


その時、小松先生に、


“男のくせに泣くな!!!”


 といわれたのが、余程身にこたえたのか、それ以来、めったなことで泣かなくなりました。


私はこの話を、アキを迎えに行ったとき、“ちょっとお話があります”ということで、


先生から直接伺ったのですが、


親というものは、子供が叱られると、かばいたくなるもんで、実際、せっかく作ってやったお弁当を捨てるなんて、

とんでもないと思っていたのに、可哀そうな気がしました。


でも泣かなくなってから、何でも、黙ってこらえて、とにかくやる、ようになったと思います。



今時、男のくせに、なんて言う言葉は、バッシングを受けるのかもしれませんし、


子供も、当時先生のことを嫌い、行くのも嫌がりましたが、



エムズで学んで一番ありがたかったと思っているのは、日本の心を学んだことです。


アキは、今は、日本人や日本の考え方に、誇りを持ってくれています。



ちなみに、小松先生は、普段は優しくて、服装も、小さな子供に受けそうな、かわいい恰好をしてらっしゃいます。


ですが、、、実に、男らしい(?)先生だったと思っています。


バタバタしていて、最後子供にお礼のご挨拶もさせずに辞めさせてしまいましたが、


先生、今もお変わりなく、子供たちを教えてらっしゃるのだろうかと、なつかしく思います。



子供をコントロールするテクニックも大切だけれど、


それはきっと、AI知能にもできることで、


心が本気で向き合うことで、人間は、感じることができるんじゃないかな、



と思うのです。

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