前に書いたことがありますが、私は、自閉症のお嬢さんに、ピアノをお教えしています。
その彼女が、その日はおそろしく機嫌がよく????レッスンの間中、
もう、嬉しくて笑いが止まらない、
間違った音を、注意をしても、高笑いしていて、
聞いているんだか聞いていないんだかわからない。
という感じで、大丈夫かいな?と思ったので、終わった後、
お父様に伺うと、仰ることには、”幸せになる薬'” なるものを飲み始めたんだそうです。
自閉症は、ドーパミンとセロトニンが上手く働かずに起こるので、たぶん、そういう系統のお薬なんでしょうか?
でも、
次の、次に、来た時は、にこやかではあるんだけど、随分落ち着いてらっしゃる。
薬の量、調整したのかな?
いつも彼女を教える時だけは、彼女と同じ高いテンションで教えないと襲われるので、
いつもかなりテンション高くして教えるのですが、その日は、
私のテンションに負けると、他の子供たちがそうであるように、緊張して、キーを間違えるのです。
変だな???
おまけに、上手くゆかなくても、イラついて襲いかかってこないし、さらに、
出来た時は、嬉しそうに ”にっこり” 私を見てうれしそうに笑う顔を見た時、
”普通のお嬢さん” の顔じゃない?
そう、どういうお薬飲んだのか分からないけど、
ドーパミンかセラトニンが足らないだけで、顔まで変わるんだ...
自閉症の特徴的な攻撃行動 (自閉症国立特別支援協会)
(1) しばしばかんしゃくを起こす。
(2) しばしば大人と口論する。
(3) しばしば大人の要求、または規則に従うことを積極的に反抗または拒否する。
(4) しばしば故意に他人をいらだたせる。
(5) しばしば自分の失敗、不作法を他人のせいにする。
(6) しばしば神経過敏または他人からいらいらさせられやすい。
(7) しばしば怒り、腹をたてる。
(8) しばしば意地悪で執念深い。
遺伝子的に性格というものは、脳内のホルモンの分泌の仕方で遺伝してゆくのですが、
これは民族によって差があることも判明していて、
オーストラリア人の性格っておおざっぱに言うとドーパミンとセラトニンが多めだそうで、
誰でも目標を達したりするとドーパミンが出て快感を得ることができますが、
ドーパミンが出やすいと、安易に好きなことだけにしか興味を示さなくなります。
同時に気持ちが落ち着くことに関与するセラトニンも高いと、
満足感が得られて、もうそれ以上努力しようとは思わなくなるのです。
だから、何かを手に入れたい、したい、という要求も少ないので、邪魔臭いことは一切しないし、
人と争ったりせず、楽しければいいじゃん! みたいに、快楽主義の人が多いのは事実です。
日本人は、ドーパミン感度を高めるある種の遺伝子を持っている人が153人中1人しかないという事が判明しており、
全体的に日本人のドーパミンは低めなのだそうです。
さらに、セラトニンを有効利用するための、セラトニントランスポーターを作るたんぱく質の長い遺伝子をもっている日本人は
2%以下であり、セラトニンが低い可能性が大だそうです。
だから、何をやってもなかなか満足できなくて、何処までも努力して、
努力しても、満足感が得られにくいので、自分に腹を立ててストレスが溜まってしまう?けど、やっぱり努力する日本人。
さて、日本人とオーストラリア人。
どちらの遺伝子がサバイバルしやすいかと言うと、
やっぱり日本人ですよね?
世界中の資源はこの先、減ることはあっても増えることはない。
因みに、
アメリカのグランドキャニオン周辺の湿地帯に、トラフサンショウウオという両生類がすんでいるのですが、
彼らは、水や食料が豊富な時は穏やかな性格をして、
生活環境が苦しくなると性格が凶暴になるだけでなく、筋肉が増え、頭と口が大きくなり、
巨大な歯が生え、共食いをするようになるそうです。
このとき、いち早く凶暴にならなければ、共食いされてしまい、生き残ることができなくなります。
近年では、環境ホルモンの影響で、ホルモンバランスが崩れることも問題になっています。
男性の場合を考えてみましょう。
男性は、問題が難しければ難しいほど、達成感があり、それがテストステロンを高めるのにも役立っていて、
テストステロンが低いと、ストレスになるのですが、
最近は、環境ホルモンの影響で、テストステロンの上昇が抑えられてしまい、
それがストレスとなり、益々、テストステロンが下がってきているというデータがあります。
環境ホルモンは体内に入ると、エストロゲン様の働きをして、エストロゲンのレセプターと
結合してしまうものもあります。
エストロゲンが上がると、男性は、感情的になり、怒りっぽくなりますが、
ホルモンと言うのは、その行動よって、出方が決まってくるので、
感情的になると、余計に、テストステロンが抑圧され、そのことにより、
女性への興味も減り、抑うつ気味にもなります。
女性の場合は、脳が、エストロゲンが、十分にあると間違った判断するので、
エストロゲンを生産するような、行動をしなくなります。
本来は、本能的に、エストロゲンを上げたいと思うので、エストロゲンが下がってくると、
本能的に、エストロゲンをあげるような行動、
例えば、人を愛する、世話をする、男性に近づく、などの行動をとろうとしますが、
脳は、エストロゲンがいっぱいあると勘違いするので、
そういう事への興味も無くなりがちです。
オキシトシンも上がりませんから、Lovelyなフィーリングも無くなります。
人間、幸せな時というのは、
”アイツ殴ったる!” とか、意地めてやろう、なんていう考えは普通は出てきませんよね?
ドーパミンやセロトニンが正常な量でないと、私たちは幸福を感じることができません、が、
ドラッグやそう言う類のものを使えば、
ドーパミンはブーストアップし、直ぐに、幸せになり、快感に浸ることができます。
...しかし、ご存知のように、ドーパミンは一挙にたくさん出過ぎると、
ドーパミンレセプターが壊され、今度は、快楽や喜びを感じにくくなる、という現象が起こり、
その後のあなたの人生は、その分だけ、味気ないものになります。
人間の依存性にたいしてされた有名な実験結果があります。
サルを、それぞれのグループに分け、
カフェイン、ニコチン、アルコール、アンフェタミン、ペンタゾシン、モルヒネ の中毒にさせ
そのあと、レバーを何回も押さないと、各薬品が出ない装置を与え、何回まで頑張って薬を得るためにレバーを押すか
依存嗜好の検査をするのです。
その結果、
サルの実験による精神依存性の強さ
薬 物 名 最高レバー押し回数
カフェイン 100
ニコチン 800~1,600
アルコール(少数) 3,200~ 6,400
アンフェタミン 3,200~ 6,400
ペンタゾシン 6,400~12,800
コカイン 1,600~6,400
モルヒネ 12,800~25,600
モルヒネ (身体的依存)12,800~25,600
モルヒネ(身体的依存)は,あらかじめサルを身体的依存状態に
してからテストしたときの成績。 (柳田知司,1983 より)
他の条件下では、20000-30000回以上、押し続けたという結果もあるそうです。
サルよりも知能の高い人間なら、もっと、快感を求める欲求が高いので、この結果はさらに多くなるだろうと言われています。
何時間も諦めずにレバーを押して、薬物が体に入ると、サルも、恍惚の表情をするそうです…で、
又、挑戦する、を繰り返す、そうなれば、寝食してる時間、ありませんね?
まさに、 “人間やめますか? 麻薬やめますか?”の世界なのです。
そう、このデータでは、タバコが1600回。
一秒に1回レバーを押すと考えて、1600秒、なら、おおよそ30分。
何を意味するかと言うと、タバコをやめ、吸いたい発作が来たあと、大体30分我慢すれば、欲求が弱まると言うことですね?
頑張ってください。
ここ、Gold Coast 市中で、初めて新型のコロナが2件発覚したのに伴い、ロックダウンになり、、、オーストラリアは、たいへん用心深いですねェ~。
何もできないので時間があって、書きたい発作が、止まらなくなってきたので、
このままでは、きっと、本1冊分くらい書いてしまいそう…
そんなことして、アナタに飽きられても危ないので、
中途半端な所で終わりますが、本日は、ここで終わります。
長々とご精読、ありがとうございました‼
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