雑記帳

豊田市在住 あきたんの日記風ブログ 様々なジャンルのブログです。

常行院 盆施餓鬼会

2024-08-05 19:27:40 | 自治区・お寺・神社
 常行院 盆施餓鬼会
令和6年8月5日(月)9:00-12:10
常行院
◇今日は、盆施餓鬼会です。
 施餓鬼(せがき)とは、法会(ほうえ)の一つで、文字通り、餓鬼に施しを行うことを意味します。餓鬼(がき)とは、生前に悪行を行い地獄に落ちた魂や生前食べ物を粗末にしたり、俗世で供養してもらえなかったりして無縁仏となってしまった霊が、地獄に落ちて鬼となってしまったもののことです。餓鬼の世界のことは「餓鬼道(がきどう)」と言い、六道の一つとなります。餓鬼は地獄で、常に飲食をすることができないため、飢えと渇きにもがき苦しんでいるため、食物や飲み物をお供え物として捧げ、法要を執り行います。言い換えると、地獄にいる餓鬼に対して施しを行い、この世にいる自分たちの極楽往生を願うのが施餓鬼となります。
 由来はお経の中に次のように説かれます。
——あるときお釈迦(しゃか)さまの弟子の一人、阿難尊者(あなんそんじゃ)が修行をしていると、焰口(えんく)という餓鬼が現れ、「お前の命はあと3日だ。そして死後、我々と同じ餓鬼の世界に生まれ変わるだろう。生き長らえたければすべての餓鬼と修行者に食べ物や飲み物を施し、そして仏とその教えと教えを信じる人々を供養せよ」と告げました。驚いた阿難はすぐにお釈迦さまのもとへ行き、どうしたらよいか尋ねると、お釈迦さまは、餓鬼が食事をできるようにする作法と、少量のお供えも無限に変じる呪文を授けます。阿難がその通りにすると餓鬼たちは救われ、その功徳により阿難の命も長らえたと伝えられています。
これにならい、施餓鬼会では食べ物を供えた祭壇を設け餓鬼を供養し、その功徳をご先祖さまや大切な方に振り向けているのです。菩提寺の施餓鬼会へ足を運んだ際には、大切な方々への‟ご供養”とともに‟施し”の気持ちを持って法要に臨みたいもの。
 

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