抹殺! 古着屋総兵衛影始末 三
平成21年7月23日-26日
著者 佐伯 泰英
徳間文庫
【内容】神君家康より隠れ旗本として徳川家を護持するよう密命を受けた鳶沢成元の六代目、大黒屋総兵衛。命に背き赤穂浪士の仇討ちに助力したため「影」との対決を余儀なくされた。正体を探るべく配下の者を走らせるが、姿なき敵の魔手は総兵衛の最愛の許嫁・千鶴へ。凌辱の限りを尽くされ惨殺された亡骸を前に、無言の総兵衛。祖伝夢想流の秘剣、あたかも復讐の炎の化身となって「影」を追って追って追いつめる。
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●いやあ~、やってくれますねぇ。佐伯大先生!! しかし、さすがに「陵辱」の場面は、さらっとしたものだ。もしも、その場面が目に映るようであれば、さらに「激憤」が露わになって、最後が盛り上がるでしょう。まあ、きっと先生の好みでしょうが…。さて、“影”の裏切りを知った大黒屋総兵衛は、いかなる覚悟で、これからの行動を決断していくか・・・。そして、その先には新たなる展開が…。