予備知識無しで見たけど、なかなか楽しかった。
"過去の自身より優れているものが気高いのだ"っていう台詞に凄い感動した。
近頃「自信」というものについて考えていたのでなにか光を得た気がする。
豪華な予算でド派手アクションのごり押しかと思いきや、『紳士』について伝えたかった強い思いを感じた。
ヒューマンドラマでもない、ロマンスでもない、宇宙スケールなSFでもない、お下劣なコメディでもない、汗滲む心理駆け引きでもない。だからこそヒロインとのイチャコラもない。
ド迫力のアクションシーンは瞬きする間も惜しくなる。しかし、あれすらも『紳士』への情熱にとってはちょっとした飾りでしかない。
ええやん。その一途な感じは素敵や。
作品全体通して、全体的にノリが変拍子みたいな感じで捉えづらかったが、そのおかげで退屈せずに見れたと思う。
「誇り」と「品性」について考えさせられる映画だった。
一番興奮したシーンは終盤、敵本拠地にて義足側近との戦闘シーン。鋭い刃と針のついた足をブレイクダンスや体操術を使って振り回して相手を屠る技の数々は一度見ただけでは物足りないほど興奮した。