古天気学 A

明治時代以前の日本のお天気や地震また天文関係の資料を収集中

「享保日記」享保三年四月晦日 天気編 二

2013-05-21 09:24:09 | 天気
2013年5月21日 火曜日 天気 曇 小雨 

「享保日記」享保三年四月晦日~五月二日 1718年5月29日~5月31日

四月晦日、五月朔日、二日之朝迄霜降ル。・・・去々申ノ年(享保元年・正徳6年)如(V)此也。此比ノ寒サ冬ノ如シ。」を検証する。

「データ変換」
年月日 享保三年四月晦日~五月二日 1718年5月29日~5月31日

場所 茨城県水戸市 → 茨城県水戸市

天気種類 霜

吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)と古天気学データベース(KTDB)で検証

吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)

享保三年四月晦日 → 1718年5月29日
弘前 雨
八戸 雨
盛岡 -
日光 晴(曇)
東京 晴
伊勢 晴
池田 曇(にわか雨)
津山 雨
長崎 晴

享保三年五月朔日 → 1718年5月30日
弘前 小雨
八戸 曇(雨)
盛岡 雨
日光 晴(個体降水雹・霰)
東京 晴
伊勢 晴
池田 晴
津山 曇
長崎 晴

享保三年五月二日 → 1718年5月31日
弘前 晴
八戸 晴
盛岡 -
日光 晴
東京 晴
伊勢 晴
池田 晴
津山 晴
長崎 晴


古天気学データベース(KTDB)
データ無

「検証結果」

年月日 享保三年四月晦日~五月二日 1718年5月29日~5月31日 吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)天気記録有

場所 茨城県水戸 吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)茨城の天気記録無

天気の種類 吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)茨城の天気記録無

「データ整理」

享保三年四月晦日 → 1718年5月29日
弘前 雨
八戸 雨
盛岡 -
日光 晴(曇)
水戸 朝霜
東京 晴
伊勢 晴
池田 曇(にわか雨)
津山 雨
長崎 晴

享保三年五月朔日 → 1718年5月30日
弘前 小雨
八戸 曇(雨)


盛岡 雨
日光 晴(個体降水雹・霰)
水戸 朝霜
東京 晴
伊勢 晴
池田 晴
津山 曇
長崎 晴

享保三年五月二日 → 1718年5月31日
弘前 晴
八戸 晴
盛岡 -
日光 晴
水戸 朝霜
東京 晴
伊勢 晴
池田 晴
津山 晴
長崎 晴

「検証結論」

享保三年四月晦日~五月二日(1718年5月29日~5月31日)迄の各地方の早朝の霜記録不明。

「気象庁ホームページ」より、水戸地方の霜終日(1981年~2010年)西暦平均4月14日ですから
享保三年3月14日(1718年4月14日)は、17日の平均より遅く霜が降ったことがわかる。

霜が降りる温度の条件 
1.地面の温度が0℃以下
2.気温が2~4℃くらい(「気温」というのは、人間の顔の付近、つまり地上1.5mの温度)
3.風が弱く晴れていること(放射冷却が起る)

享保三年四月晦日~五月二日(1718年5月29日~5月31日)の水戸地方では早朝は、最低気温が2~4℃で風が弱き晴れであることがわかった。
茨城県水戸市付近で、気温が数値化された大変貴重な資料です。
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「享保日記」享保三年四月晦日 天気編

2013-05-20 07:53:38 | 天気
2013年5月20日 月曜日 天気 曇 小雨 

「享保日記」享保三年四月晦日~五月二日 1718年5月29日~5月31日

「四月晦日、五月朔日、二日之朝迄霜降ル。」を検証する。

「データ変換」

年月日 享保三年四月晦日~五月二日 1718年5月29日~5月31日

場所 茨城県水戸市 → 茨城県水戸市

天気種類 霜

以後は、明日以降に更新予定

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「享保日記」享保三年二月十四日 天気編

2013-05-19 19:49:59 | 天気
2013年5月19日 日曜日 天気 晴 暖 曇 風 


「享保日記」享保三年二月十四日 1718年3月15日

「享保三年(戌)二月十四日ニ飯島村へ行けれバ、晝過ニ海面ニ黒雲おはひまつくらになり、い□(な カ)びかり、雷のおとしてすさまじき様子、黒雲の間よりねづミ色の長サ四五間とミへ、かたちはうなぎなどやうにミへて、海中へふらふらさがり候様ニミへける也。其所のもの今朝も如Ⓥ此のものミへ候とかたりけるよし、龍にても有Ⓥのかと申候由。是又道連のもの一同ニ見候由。道連の者、手前屋敷ノ内孫三郎、三丁め喜惣次、江戸町八郎次、權七など云もの也。」を検証する。

「テータ変換」

年月日 享保三年二月十四日 → 1718年3月15日

場所 飯島村 → 茨城県鉾田市飯島

天気種類 晝過ニ海面ニ黒雲おはひまつくらになり、い□(な カ)びかり、雷のおとしてすさまじき様子、黒雲の間よりねづミ色の長サ四五間とミへ、かたちはうなぎなどやうにミへて、海中へふらふらさがり候様ニミへける也。
其所のもの今朝も如Ⓥ此のものミへ候とかたりけるよし、龍にても有Ⓥのかと申候由 → 雷・竜巻


吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)と古天気学データベース(KTDB)で検証

吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)


享保三年二月十四日 → 1718年3月15日
弘前 小雨 
八戸 晴(雪)
盛岡 晴(雪)
日光 ー
東京 晴
伊勢 晴(雪)
池田 曇 (小雪)
津山 晴
長崎 晴

古天気学データベース(KTDB)
データ無

「検証結果」

年月日 享保三年二月十四日 → 1718年3月15日  吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)天気記録有

場所 茨城県鉾田市 吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)茨城の天気記録無

天気の種類 吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)茨城の天気記録無

「データ整理」
弘前 小雨 
八戸 晴(雪)
盛岡 晴(雪)
日光 ー
茨城・鉾田 雷・竜巻 
東京 晴
伊勢 晴(雪)
池田 曇(小雪)
津山 晴
長崎 晴

「検証結論」

日光では、天気不明・江戸は晴 茨城県鉾田は、朝海上に竜巻発生、その後晝過ぎ大曇り大雷そして竜巻発生。

茨城県鉾田市海上での、竜巻発生の大変貴重な資料です。


茨城県は不毛の地です。昔の天気資料が一般に公表されていないのは、
(1)資料を調査する人がいない。
(2)未発掘の資料が貴重な資料であることの認識がない。
(3)資料はあっても中央に公表する手段がない。

昨日、私用で茨城県立図書館に行ってまいりました。蔵書のなかで、郷土資料を数時間拝見しましたが、天気資料の多さに卒倒しました。

(これは、茨城県だけではなく他の都道府県でもあり得ることです。)

多くの方が参加し資料収集しデータベース化する。それを公表する場所を作ることが大切だと思います。

未来の天気を予測するのには、現在のスーパーコンで計算しても近未来の予測の確率は100パーセントではない。過去の天気を予測することで、未来の天気予測確率が上がると思う。

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「享保日記」享保三年二月十三日 天気編

2013-05-18 10:16:56 | 天気
2013年5月18日 土曜日 天気 晴 

「享保日記」享保三年二月十三日 1718年3月14日

「享保三年(戌)二月十三日、鹿島へ家僕惣ヲ代参ニ遣ス。夜中ニ出宅ス。同夜明ケ方ニ夏海ノ壹より海面ヲミれバ、火もへたつ如ク壹丈計光り上り、兩度迄ミへける也。龍燈ト申ニ可Ⓥ有Ⓥ之と道連之もの共一同ニおがミ候由。
十四日ニ飯島村へ行けれバ、晝過ニ海面ニ黒雲おはひまつくらになり、い□(な カ)びかり、雷のおとしてすさまじき様子、黒雲の間よりねづミ色の長サ四五間とミへ、かたちはうなぎなどやうにミへて、海中へふらふらさがり候様ニミへける也。其所のもの今朝も如Ⓥ此のものミへ候とかたりけるよし、龍にても有Ⓥのかと申候由。是又道連のもの一同ニ見候由。道連の者、手前屋敷ノ内孫三郎、三丁め喜惣次、江戸町八郎次、權七など云もの也。」
を検証する。

「データ変換」

年月日 享保三年二月十三日夜明ケ方 → 1718年3月14日

場所 鹿島 夏海 → 茨城県鉾田市、大洗町

天気種類 火もへたつ如ク壹丈計光り上り 龍燈 → 龍燈、龍灯、竜灯(りゅうとう)とは、日本各地に伝わる怪火。主に海中より出現するもので、海上に浮かんだ後に、いくつもの火が連なったり、海岸の木などに留まるとされる。[ウィキペディアより]

吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)と古天気学データベース(KTDB)で検証

吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)

享保三年二月十三日夜明ケ方 → 1718年3月14日
弘前 雪 
八戸 晴
盛岡 雪
日光 晴
東京 晴(小雨)
伊勢 晴
池田 晴
津山 晴
長崎 曇

古天気学データベース(KTDB)

データ無


「結論」

龍燈は、初めて聞く言葉で日本各地に伝わる怪火。
茨城県にとって数少ない初めての大変貴重な資料だと思います。

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「享保日記」享保三年四月廿日 火事編

2013-05-17 20:52:34 | 火事
2013年5月17日 金曜日 天気 晴 

「享保日記」享保三年四月廿日 1718年5月19日

「享保三年戌四月廿日、江府小傅馬町より出火。南風ニ而浅草迄焼ル。大火也。」を検証する。

吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)参考資料

享保三年四月廿日 1718年5月19日
弘前 晴
八戸 -
盛岡 -
日光 -
東京 晴
伊勢 晴
池田 晴
津山 晴
長崎 晴

古天気学データベース(KTDB)

江戸小伝馬町から浅草大恩寺まで焼ける

ネットで色々検索してもヒットしない、もしかして、新発見の江戸の大火か ?
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