勝負の世界において「最後は勝ちたいと云う気持ちが強い方が勝つ」なんて言葉を聞くが、そんなのは陳腐だ。
やはり試合で勝敗を分けるのは気持ちではない!
なぜならば「負けてもいいや」なんて気持ちで試合に出てる選手なんかいない。
選手は勝ちたい。絶対に負けたくないのだ。
「お前たちの気持ちが弱いから負けたんだ!」こんな言葉をよく聞くが、そんなのは指導者の言い訳でありただの逃げ口上だ!
もしホントに気持ちだけで勝てるのであれば練習なんかする必要などないではないか!
もちろん気持ちも大事だろう。だけど勝敗を分けるのは、「その場に立つために・・・試合に勝つためにいかに準備してきたのか?・・・・ただその1点のみだ。
今日の春高バレー決勝戦、東龍谷高校VS九州文化学園の試合を観て強く思った。
2セット先取されても表情に余裕がある九州文化学園、2セット連取して表情が緩む東龍谷高校・・・
2-2で迎えた最終の第5セットもリードを許す展開となったが、準備力が優ってる(と、勝手に思ってる)九州文化学園の田中選手が爆発する。
あの追い込まれた場面で3連続のバックアタックを「よくあそこで決めれたな!気持ちが強い選手だ!」な~んて精神論で片付けてはいけない。
あの追い込まれた場面でもキッチリと決められる準備、練習を積み重ねて来たからこそ決められるんだろう。
とにかく田中選手へ・・・・何としてもいい球を上げよう・・・そんな準備をしてきたからこそ九州文化学園が大逆転の優勝をもぎ取ったんでしょう。
結果論ではなく準備力・・・・これが最大のポイントですね。
無論、敗れた東龍谷高校の選手達の流した涙も本物でしょう。
敗けたチーム、敗けた選手を一番成長させてくれるのは悔し涙です。
東龍谷高校の選手達はこの悔しさを・・・この敗戦の原因を冷静に分析出来た時にこそ更なる成長が出来るハズです。
次のステージで活躍する東龍谷OG選手が楽しみです。
それにしても全身に鳥肌が立ちまくる素晴らしい試合でした。マジで観ながら涙が溢れ出た試合だった。
まさに試合とは『試し合い』・・・互いの練習を・・・互いの力を試し合った最高のゲームでした!