国内最古級の蒸気機関車「義経号」、交通科学博物館から“お引っ越し”
産経新聞 4月14日(月)9時0分配信
義経号を車庫から引っ張り出す子供たち
=13日、大阪市港区の旧交通科学博物館(沢野貴信撮影)(写真:産経新聞)より
今月6日に閉館した交通科学博物館(大阪市港区)に展示されていた鉄道車両の引っ越し作業が13日、始まった。展示車両のほとんどが平成28年春にオープンする「京都鉄道博物館」(京都市下京区)に移設される。
移設車両の“トップバッター”に選ばれたのは、国内最古級の蒸気機関車「義経」号。抽選で選ばれた小学生約25人が「エイヤー、ワッショイ」という掛け声に合わせ車庫からロープで引っ張り出すと、義経号はゆっくりと動きだし、レールの上を約12メートル移動。子供たちは「義経ありがとう!」「いってらっしゃい」と手を振って見送った。
義経号は明治13(1880)年に米国から輸入され、北海道で最初に走った。西部劇に出てきそうな古典的なスタイルが親しまれてきたが、大正12(1923)年に廃車となった。
昭和27年に旧国鉄鷹取工場(神戸市)で動態保存機として復元。交通科学博物館には平成3年から展示されてきた。義経号は今月15日にトレーラーに載せ替えられ、梅小路蒸気機関車館(京都市下京区)に向けて出発。梅小路蒸気機関車館に搬入後はボイラーなどを改修し、17年ぶりに動ける状態に戻る。
京都鉄道博物館の敷地内には、JR西日本が「蒸気機関車動態保存車検修庫」を今年度内に開設する方針で、同館の開館後は義経号などの動態保存車の解体検査作業なども公開される。
閉館した交通科学博物館の最後の館長、兵東(ひょうとう)勇氏は「梅小路でもきっと人気の機関車として多くの鉄道ファンに大切されると思う。これからは動く義経号として、大いに活躍することを願って送り出したい」と話した。
※ジジイのたわごと
蒸気機関車とは、懐かしい!!石炭を焚いて、黒い煙を吐きながら、意外にうるさい気笛を鳴らして、沢山の車両を引っ張る力が、何処にあるのかと思わせる力持ちだった。エアコンなんて無かった客車では、夏場の暑い時には、窓を開けることが多かったので、トンネル内では、石炭のススや煙が窓から入ってきて、顔はススで汚れ、煙は臭くてたまらなかった。
現在の新幹線の快適さとは、比べられない蒸気機関車は、京都鉄道博物館に展示されるようだが、新幹線も、いずれ鉄道博物館入りの時代が来るかもしれない。
※本日最後のブログです