4月16日18時44分配信時事通信より
STAP細胞問題で記者会見する理研発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長。
記者からは質問が殺到した=16日午後、東京都千代田区
(時事通信) 16日21時22分配信
「最後に参加」目立つ釈明=小保方氏会見に「心痛む」―STAP存在に自信・笹井氏
時事通信 4月16日(水)19時39分配信
謝罪と釈明は3時間余り続いた。STAP(スタップ)細胞問題で16日、初めて記者会見した笹井芳樹理研発生・再生科学総合研究センター副センター長(52)。万能細胞の世界的権威は「不備を見抜けなかった」と謝罪する一方、「最終段階で参加した」「特殊な共同研究だった」と責任逃れとも取れる発言が目立った。STAP細胞はあるのか。繰り返し問われると「現時点で反証として説得力の高いものはない」と自信を見せた。
午後3時、報道陣300人以上が待つ東京都内の会見場に現れた笹井氏。硬い表情で「科学全体の信頼を損ねる事態になりかねず、心よりおわびする」と深く頭を下げた。
論文の作成過程を説明し、自分が加わったのは2012年12月の「仕上げの段階」と強調。理研調査委員会が認定した不正を見抜くのは難しかったと述べた。人事委員会の一員として関わった小保方晴子研究ユニットリーダー(30)の採用も「研究の独創性を中心に評価した」と話した。
笹井氏らは1月末の発表会見で、STAP細胞の安全性や作製効率が、山中伸弥京都大教授が開発した人工多能性幹細胞(iPS細胞)より優れていると強調した資料を配った。笹井氏は「山中先生とは強い信頼関係がある」と対抗心を否定。「不用意な数字を出した」と話し、2月に山中教授に謝罪したことを明かした。
終始落ち着いた口調だったが、9日の小保方氏の記者会見の感想を問われると、一瞬言葉に詰まった。「率直に言えば心が痛みました」と複雑な表情を見せ、小保方氏を「豊かな発想と高い集中力があるがトレーニングが足りず、両極端が一人の中にあった」と評した。「背伸びさせるだけでなく、足元を固めさせることが足りなかった」と後悔も口にした。
「STAP細胞」小保方さんと並ぶキーパーソン 「笹井芳樹」副センター長とは?
「ノーベル賞級の大発見」として注目されながら、さまざまな疑惑が指摘されている「STAP細胞」の研究論文。メディアでは、論文の筆頭著者である理化学研究所(理研)の小保方晴子ユニットリーダーに大きな注目が寄せられているが、「隠れたキーパーソン」とでも呼ぶべき人物がいる。
小保方さんが所属する理研発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長だ。再生医学の分野で日本を代表する研究者の一人とされ、生命科学の領域で顕著な功績をあげた現役研究者に贈られる上原賞を受賞したばかりだ。
●論文の共同作業者・・・「割烹着」のアイデアも発案?
笹井副センター長は小保方さんの上司であるともに、英科学誌「ネイチャー」に掲載された「STAP細胞論文」の共同著者の一人でもある。論文の作成にあたっては、小保方さんとともに中心的な役割を担ったとされている。
また、東京新聞によると、1月下旬のSTAP細胞「発見」の記者発表についても、理研の広報チームとメディア戦略を練ったとされる。テレビなどで大きく取り上げられた小保方さんの「割烹着」のアイデアも、笹井副センター長の発案だったという。
理研が3月14日に開いた記者会見では、調査委員会の石井俊輔委員長が、「STAP細胞論文」における笹井副センター長の役割について、次のように語った。
「いろんなデータを集めてヒアリングした結果、論文の作成はかなりの部分、小保方さんと笹井さんの共同作業だったと認識している。正直、小保方さん程度の経験では、ネイチャーの論文のロジックを組み立てるというのは、まだ力不足だと思われる。論文の画像をどのようにアレンジして、論文のメインテキストをどういう論理の流れにするかということについては、笹井さんが指導したと認識している」
●野依理事長「笹井副センター長の責任は非常に重い」
記者会見では、笹井副センター長の責任についても質問が出た。
理研の野依理事長は「シニアの研究者になればなるほど、起こした問題に対する責任は大きい。笹井副センター長は、これまで竹市雅俊センター長のもとで研究してきたので、竹市センター長がどう考えているかということはあるが、私は、責任は非常に重いと思っている」とコメントした。
さらに、記者会見の最後には、記者の一人から「笹井さんは来月、センター長になるという話も聞いているが、再検討はしないのか」という質問も出た。笹井副センター長は、理研の発生・再生科学総合研究センターのナンバー2にあたる人物であり、これまでの研究実績からしても、次期センター長候補と呼ぶにふさわしいということだろう。
しかし、この質問に対して、川合眞紀・研究担当理事は「笹井副センター長がセンター長になるという話は聞いていない。知らない情報に対して、再検討もなにもない」と明確な回答を避けた。
※ジジイのたわごと
スタップ細胞の小保方氏の研究論文に対し、小保方氏の有力な援軍だったはずなのに、いささか期待はずれだったようだ。
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