私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

介護の世界も金次第(3)

2009-05-12 | 3老いる
ここに書くことは事実であるが、決して批判や告発といった意図はなく、単に自身の思考を整理し、記録としてとどめることを目的としている。この点、明記しておきたい。

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もとより、介護老人保健施設が中間施設であることは承知している。

状態の安定した御老人が、老健入所生活中のリハビリや生活管理を通して、居宅生活の可能性を高めることを意図する施設(法的に正しい定義ではなく、私個人の理解)である。

以前行われていた介護報酬の逓減制が廃止されてから、老健入所者の施設入所期間は長期化し、実質、老健が特養予備施設と化している傾向が問題視されているらしい。

http://homepage2.nifty.com/kamikawaji-cpa/tax/iryou/kaigo.htm#a2-13

しかし、このこと…構造的に致し方ない流れの中にある。

診療報酬の逓減制で縛られている病院は、もう回復の可能性が低い御老人であっても、症状が安定していれば、在宅での生活を促す。

入院を継続させることは、ダイレクトに病院経営の赤字化につながる訳だから。

そうかと言って、自立不能な御老人を直接自宅へ戻せず、老健を介在させることになる訳だ。

だが、考えてみよう。
要介護1や2と言った比較的軽度の機能不全を抱える御老人に、帰宅の可能性はあるだろうが、食も排泄も、移動も、すべてにおいて優しい介助の手なくして生命を維持できない御老人の帰宅には、介護者となりうるしっかりとした身内の存在が欠かせない。

介護ヘルパーを時々利用しながら、24時間見守り、支えることのできる身内をもつ御老人が、世の中にはどれくらいの割合でおられるだろうか。

業として携わる介護のプロには、割り切って関われるちょっとしたことでも、親族であれば色々な感情をはらんで大きな苦痛である場合もある。

欽ちゃんファミリーの清水○貴子さんが自ら命を絶たれたのは、御自身が介護に専心し始めて3年目のことだったようだが、多分私の場合は3週間もたないような気がする。
ひょっとすると3日間も危うい。
コメント
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