Lance Armstrong
ランスアームストロング。
私が抗がん剤をスタートする少し前に、読んだ本の著者。
『ただ マイヨ・ジョーヌのためでなく』
あれから、私の中で、ランスの存在は偉大なものになり、苦しい治療にもどれだけ勇気をもらったことだろう。
LIVESTRONG財団を設立し、次々と挑戦していくランスは、私にとっては希望の光に見えた。
元来、私は、『挑戦』という言葉が非常に好きではあるのだけれど、
ついつい目の前にある癌という現実は、苦しみを乗り越えなければー、と疲弊した気持ちにさせられるものだ。
しかし、ランスの挑戦storyは、私に、
困難に挑戦してやるぞー!!と、折れそうになる気持ちを常に盛り上げてくれた。
その気持ちの習慣は、今では、私がこの先何があっても、絶対に笑顔で生きるぞ!という、私の魔法の杖となった。
そして、今、私は、縁あって、
アメリカのLIVESTRONG財団のリーダーになり、
Japan for LIVESTRONGで、フィットネスリーダーとして、
がんサバイバーのために活動をして今に至る。
ランスアームストロングには、この何年もドーピングの疑いがあったが、きっと色々な妬みや誹謗からきたことで、そのうち疑いは晴れるのだろうと、私は彼を信じていた。
しかし、先日17日の決定的なインタビューをyoutubeで見て、あまりに唖然とした。
ランスは、禁止薬物使用を告白したのだ。
米国のLIVESTRONG財団にも、絶対やっていないと言い続けていたわけで、
結局、彼は、財団に謝罪し、
そして、ランスは財団から離れた。
これによって、メンバーから離れた人もいる。
私自身も、実は、かなりショックを受けた。
しばらく答えが見つからなかった。
なんたって、冒頭で説明の通り、ランスの強烈な復活ストーリーが私にものすごく力を与えてくれたわけだから。
昨年の3月も、アメリカでのLIVESTRONGのassemblyに行って、実際にランスに会い、どれだけ嬉しかったことか!
私が闘病中、ずっと信じていたものが、ウソだったのか、と薄汚れたような気持ちを抱いてしまったことも事実だ。
その小説も虚構だったのか? それに激しく感動した自分が、悲しくなったり、イヤになったり。
おとぎの国のはなしでもいいじゃない、力をもらったのは事実なんだから、と思ったり。
とにかく答えが見つからなかった。実はLIVESTRONGもやめようかと悩んだ。
ドーピングをしても、勝ちたいのか?
勝つためなら、ドーピングだって何だってするのか?
どうしても、ガンになる前の自分と同じ結果を出したかったのか?
どうしてそんなに勝つことに執着するのか?
彼の思い描く完璧な人生とは、一切負けの無い人生なのか?
結局は、ガンになった自分自身を受け入れられなかったということなのか?
こうして、疑問点を書き出してみると、自分にも言えることがある。
ガンになっても、ガンになる前と変わらぬ自分に戻りたいし、負けたくない。
そう、この『負けたくない』気持ちが、常に私のエネルギーだった。
ランスは、誰よりも負けるのが嫌いだったと言っていた。
胸がとても痛むのは、理解できる気持ちもあるからだろう。
自分との勝負でななく、ランスは、誰かと常に戦っていたのだろうか。
何度も何度もビデオを見た。
どんなことも自分の思い通りにコントロールしなければ気が済まない自分に気がついたと彼は言った。
傲慢でわがままな自分を認め、セラピーも受けているそうだ。
人間に完璧な人なんていない。
誰にだって、『負け』を感じるときがある。
私は彼を許すとも思わないけれども。許さない、とも思わない。
これからの人生が本当の意味でのランスの挑戦だと思い、本当の強さを見せて欲しいとまだ期待している自分がいるんだ。
それは、私自身にも、本当の強さを求めているからかもしれない。
ツールで優勝して栄光を手に入れ、巨額のスポンサーマネーと社会的影響力を手に入れたランス。
その中からがん患者を救う活動にお金と力をつぎ込んだ。
そして、実際に、多くのがん患者に勇気を与え救ったという事実。
実際にアメリカの病院に行ってみれば、LIVESTRONGのパンフレットはどこにでも目にすることができる。
ランスの見方をするわけではないが、
では、果たして、ランス以外の選手で、ここまでがん患者のためにできる選手は他にいるのだろうか?
ランスはいいこともした、と彼の友人が語ったけれど、それは事実ではないかと私は思う。
LIVESTRONG財団も、確かに大きな悲しみと落胆をしたけれど、
ランスがLIVESTRONG財団を発足させたことに対して深い感謝の念を抱いている、と述べている。
LIVESTRONG財団は、ランスとは関係ない立場で運営していくことになったけれど、
これからも、がんと闘う人たち、がんとの闘いを乗り越えて生きる人たちをサポートしていくことに変わりは無い。
そして、私は、
先週の日曜日、1月20日に、代々木公園にて、
Japan for LIVESTRONG2013フィットネスイベントを行った。
始まる前は、まだ、ランスについては依然答えが見いだせないままだった。
でも、終わったとき、自然と答えがそこにあった。
参加した皆さんのたくさんの笑顔だ!
これが答えである。
そのとき、LIVESTRONG財団を設立してくれたランスに、深い敬意を抱いた。
彼を非難したり否定したり誹謗することは、容易い。
それよりも、私は、応援する人になりたい。
それは、このLIVESTRONG財団のミッションのはずでもある。
そして、私のミッションは、運動でみんなを元気にしたい、という熱い思いからだ。
それも私のLIVESTRONGだ!
そういう思いによって、こういったイベントを企画し実際に行動してみる。
そうすると、サバイバーの仲間が集まり、皆で共に運動する。
そこには、喜びが生まれ、笑顔が生まれる。
その笑顔をたくさん見ていると、不思議と、明日への生きる希望、生きる力が生まれる。
きっと参加してくれる人も同じだと思う。
そう、だから答えが出た。
ランスがドーピングしても、私は、これからもがんサバイバーが元気で笑顔で生きていけるよう応援していく活動を続けていきたい。
ただ、それだけ。
だから、このままLIVESTRONGのリーダーとして、がんばっていきます!!
先週の日曜のみなさんの笑顔が、答えをくれました。
ありがとうございました!!
LIVESTRONG!!
以下、当日の様子です。ちょっとシビアなお話しでしたが、ここからは楽しく~
約3㎞、代々木公園をおしゃべりしながらラン歩~♪
ビブラムという5本足のシューズもお貸しして、皆さんに履いて頂きました。
終わってから、ボンダイカフェヨヨギビーチパークにてランチ会も!!
なんとこのために京都から来て下さった素晴らしい方々も☆
昨年11月のTeam Oncology leadership Academyに参加したとき一緒だった京都大学の理学療法士の先生や看護士さんが来て下さったのです!
もちろん、乳がんフィットネスのメンバーも参加して下さり、大変嬉しい限りです^^/
JPLSのイベントには、がんサバイバーから、家族や友人、医療関係者、サポーターまで色々な方が参加して下さるので、色々なお話しをシェアできるのも嬉しい。
初めて会った方とも気さくに様々な話ができ、ここから色々なご縁が続くことも多いのです。
LIVESTRONGに関わらせて頂いてまだ1年半位ですが、どれだけ多くのがん関係者と
出会ったことか、本当に自分でも驚く
日本はもちろん、世界中にも仲間もできたし、
一度しかお会いしていなくても、fbでつながると、また会ったときにすっかり友人になっていたりすることも多々ある。
乳がんフィットネスの会の仲間は、言うまでも無く、会う度に楽しさを増していきますねー
こうして振り返ると、ずいぶん多くのがん関係者に励まされて乗り越えてきたんだなあとしみじみ思います。
尻込みしない性格であることが、こうゆう時に役立つものです。。。
もし、今、ひとりで閉じこもっていたり、ひとりで苦しんでいる人がいたら、
ひとりで悩まず、ぜひ声をかけて下さい。
Japan for LIVESTRONGでも『共にがんをのりこえよう!』でも、サポートしています。
相談に答えられるメンバーが必ず返信します。
Japan for LIVESTRONG お問い合わせ
私でもいいので、ぜひ気軽に声をかけて下さいね!!
ということで、本日は、ランスアームストロングについての私なりの答えを報告させて頂きました。
黄色いバンドを捨てたいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
どうか、がんサバイバーを応援して下さいますよう、お願い致します。
LIVESTRONG!!
ランスアームストロング。
私が抗がん剤をスタートする少し前に、読んだ本の著者。
『ただ マイヨ・ジョーヌのためでなく』
あれから、私の中で、ランスの存在は偉大なものになり、苦しい治療にもどれだけ勇気をもらったことだろう。
LIVESTRONG財団を設立し、次々と挑戦していくランスは、私にとっては希望の光に見えた。
元来、私は、『挑戦』という言葉が非常に好きではあるのだけれど、
ついつい目の前にある癌という現実は、苦しみを乗り越えなければー、と疲弊した気持ちにさせられるものだ。
しかし、ランスの挑戦storyは、私に、
困難に挑戦してやるぞー!!と、折れそうになる気持ちを常に盛り上げてくれた。
その気持ちの習慣は、今では、私がこの先何があっても、絶対に笑顔で生きるぞ!という、私の魔法の杖となった。
そして、今、私は、縁あって、
アメリカのLIVESTRONG財団のリーダーになり、
Japan for LIVESTRONGで、フィットネスリーダーとして、
がんサバイバーのために活動をして今に至る。
ランスアームストロングには、この何年もドーピングの疑いがあったが、きっと色々な妬みや誹謗からきたことで、そのうち疑いは晴れるのだろうと、私は彼を信じていた。
しかし、先日17日の決定的なインタビューをyoutubeで見て、あまりに唖然とした。
ランスは、禁止薬物使用を告白したのだ。
米国のLIVESTRONG財団にも、絶対やっていないと言い続けていたわけで、
結局、彼は、財団に謝罪し、
そして、ランスは財団から離れた。
これによって、メンバーから離れた人もいる。
私自身も、実は、かなりショックを受けた。
しばらく答えが見つからなかった。
なんたって、冒頭で説明の通り、ランスの強烈な復活ストーリーが私にものすごく力を与えてくれたわけだから。
昨年の3月も、アメリカでのLIVESTRONGのassemblyに行って、実際にランスに会い、どれだけ嬉しかったことか!
私が闘病中、ずっと信じていたものが、ウソだったのか、と薄汚れたような気持ちを抱いてしまったことも事実だ。
その小説も虚構だったのか? それに激しく感動した自分が、悲しくなったり、イヤになったり。
おとぎの国のはなしでもいいじゃない、力をもらったのは事実なんだから、と思ったり。
とにかく答えが見つからなかった。実はLIVESTRONGもやめようかと悩んだ。
ドーピングをしても、勝ちたいのか?
勝つためなら、ドーピングだって何だってするのか?
どうしても、ガンになる前の自分と同じ結果を出したかったのか?
どうしてそんなに勝つことに執着するのか?
彼の思い描く完璧な人生とは、一切負けの無い人生なのか?
結局は、ガンになった自分自身を受け入れられなかったということなのか?
こうして、疑問点を書き出してみると、自分にも言えることがある。
ガンになっても、ガンになる前と変わらぬ自分に戻りたいし、負けたくない。
そう、この『負けたくない』気持ちが、常に私のエネルギーだった。
ランスは、誰よりも負けるのが嫌いだったと言っていた。
胸がとても痛むのは、理解できる気持ちもあるからだろう。
自分との勝負でななく、ランスは、誰かと常に戦っていたのだろうか。
何度も何度もビデオを見た。
どんなことも自分の思い通りにコントロールしなければ気が済まない自分に気がついたと彼は言った。
傲慢でわがままな自分を認め、セラピーも受けているそうだ。
人間に完璧な人なんていない。
誰にだって、『負け』を感じるときがある。
私は彼を許すとも思わないけれども。許さない、とも思わない。
これからの人生が本当の意味でのランスの挑戦だと思い、本当の強さを見せて欲しいとまだ期待している自分がいるんだ。
それは、私自身にも、本当の強さを求めているからかもしれない。
ツールで優勝して栄光を手に入れ、巨額のスポンサーマネーと社会的影響力を手に入れたランス。
その中からがん患者を救う活動にお金と力をつぎ込んだ。
そして、実際に、多くのがん患者に勇気を与え救ったという事実。
実際にアメリカの病院に行ってみれば、LIVESTRONGのパンフレットはどこにでも目にすることができる。
ランスの見方をするわけではないが、
では、果たして、ランス以外の選手で、ここまでがん患者のためにできる選手は他にいるのだろうか?
ランスはいいこともした、と彼の友人が語ったけれど、それは事実ではないかと私は思う。
LIVESTRONG財団も、確かに大きな悲しみと落胆をしたけれど、
ランスがLIVESTRONG財団を発足させたことに対して深い感謝の念を抱いている、と述べている。
LIVESTRONG財団は、ランスとは関係ない立場で運営していくことになったけれど、
これからも、がんと闘う人たち、がんとの闘いを乗り越えて生きる人たちをサポートしていくことに変わりは無い。
そして、私は、
先週の日曜日、1月20日に、代々木公園にて、
Japan for LIVESTRONG2013フィットネスイベントを行った。
始まる前は、まだ、ランスについては依然答えが見いだせないままだった。
でも、終わったとき、自然と答えがそこにあった。
参加した皆さんのたくさんの笑顔だ!
これが答えである。
そのとき、LIVESTRONG財団を設立してくれたランスに、深い敬意を抱いた。
彼を非難したり否定したり誹謗することは、容易い。
それよりも、私は、応援する人になりたい。
それは、このLIVESTRONG財団のミッションのはずでもある。
そして、私のミッションは、運動でみんなを元気にしたい、という熱い思いからだ。
それも私のLIVESTRONGだ!
そういう思いによって、こういったイベントを企画し実際に行動してみる。
そうすると、サバイバーの仲間が集まり、皆で共に運動する。
そこには、喜びが生まれ、笑顔が生まれる。
その笑顔をたくさん見ていると、不思議と、明日への生きる希望、生きる力が生まれる。
きっと参加してくれる人も同じだと思う。
そう、だから答えが出た。
ランスがドーピングしても、私は、これからもがんサバイバーが元気で笑顔で生きていけるよう応援していく活動を続けていきたい。
ただ、それだけ。
だから、このままLIVESTRONGのリーダーとして、がんばっていきます!!
先週の日曜のみなさんの笑顔が、答えをくれました。
ありがとうございました!!
LIVESTRONG!!
以下、当日の様子です。ちょっとシビアなお話しでしたが、ここからは楽しく~
約3㎞、代々木公園をおしゃべりしながらラン歩~♪
ビブラムという5本足のシューズもお貸しして、皆さんに履いて頂きました。
終わってから、ボンダイカフェヨヨギビーチパークにてランチ会も!!
なんとこのために京都から来て下さった素晴らしい方々も☆
昨年11月のTeam Oncology leadership Academyに参加したとき一緒だった京都大学の理学療法士の先生や看護士さんが来て下さったのです!
もちろん、乳がんフィットネスのメンバーも参加して下さり、大変嬉しい限りです^^/
JPLSのイベントには、がんサバイバーから、家族や友人、医療関係者、サポーターまで色々な方が参加して下さるので、色々なお話しをシェアできるのも嬉しい。
初めて会った方とも気さくに様々な話ができ、ここから色々なご縁が続くことも多いのです。
LIVESTRONGに関わらせて頂いてまだ1年半位ですが、どれだけ多くのがん関係者と
出会ったことか、本当に自分でも驚く
日本はもちろん、世界中にも仲間もできたし、
一度しかお会いしていなくても、fbでつながると、また会ったときにすっかり友人になっていたりすることも多々ある。
乳がんフィットネスの会の仲間は、言うまでも無く、会う度に楽しさを増していきますねー
こうして振り返ると、ずいぶん多くのがん関係者に励まされて乗り越えてきたんだなあとしみじみ思います。
尻込みしない性格であることが、こうゆう時に役立つものです。。。
もし、今、ひとりで閉じこもっていたり、ひとりで苦しんでいる人がいたら、
ひとりで悩まず、ぜひ声をかけて下さい。
Japan for LIVESTRONGでも『共にがんをのりこえよう!』でも、サポートしています。
相談に答えられるメンバーが必ず返信します。
Japan for LIVESTRONG お問い合わせ
私でもいいので、ぜひ気軽に声をかけて下さいね!!
ということで、本日は、ランスアームストロングについての私なりの答えを報告させて頂きました。
黄色いバンドを捨てたいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
どうか、がんサバイバーを応援して下さいますよう、お願い致します。
LIVESTRONG!!