24時間テレビを見ながら、パソコンに向かっています。
3月に仕事を辞めてから、雪崩のごとく色んなことを始めていますが、
絵手紙、俳句もその中に入ります。
俳句は毎週木曜日「プレバト」という番組で夏井いつきさんを知ったのが
ハマる要因になったと思います。
「世界一わかりやすい俳句の授業
センスゼロでも作れます。」
という、夏井いつきさんの本を買って読んで
「私にも写せます、じゃなく、私にも作れます。」という気持ちになりました。
その本の中で、自分の著書ではなく、
藤田湘子著の「20週 俳句入門」を紹介し、俳句を始める人の
バイブルみたいな本、自分も始めた頃、何度も読んだと書いてありました。
友人に話したら、「あの歯切れのよすぎる発言が好きじゃなかったけど、
それを聞いて、私、夏井いつきが好きになったわ。」と言いました。
藤田湘子著の「20週 俳句入門」に書かれていた中から、
忘れてはいけないと思う最低限のことを自分のために書いておきたいと
思いますが、その前に昨日書いた絵手紙を一つ、見てください
(ここは「20週俳句入門」を読んで、自分の俳句作りのために書いておりますので、
興味のない方は、どうぞ、スルーしてください。)
俳句の作り方
1、5・7・5の17音で必ず季語が入る。自由律は俳句ではない。
2、練習中は「字余り」「字足らず」「句またがり」をしない。
17音に拘る。
3、俳句には切れ字があります。
「古池や」とか「桜かな」といういうようなもの。
「 や」「かな」「けり」「なり」「たり」「こそ」「らむ」「けむ」「か」「ぞ」など。
*切れ字の併用はタブーです。
「例」( )や( )( )かな
4、俳句の作り方には大別して二つの方法がある。
・配合の句・・・名月や男がつくる手打ちそば
・一物の句・・・冬菊のまとふはおのがひかりのみ
「配合の句」は二物の組み合わせの妙味の勝負だから、わりあい初心の作者でも
ときおりハッとするような一句を得ることができます。
「一物の句」は一見たやすいようだが、つくってみるとなかなかむつかしい。
「なーんだ、そんなこと当たり前じゃないか」で、終わってしまい、読者の心を
ゆさぶるような感動は生まれない。
作句歴の浅い作者が一物の句を作ったら、必ず失敗すると断言してもまちがいない。
したがって本書では、一物俳句の作り方にはふれない。
5、型・その1(配合の句)
上五(季語4字)+「や」の切れ字、名詞止めで作成スタート。
サンプルの句
(上五) (中七) (下五)
(季語(名詞)や)( )( 名詞 )
(名月や )( 男がつくる )(手打ちそば)
「名月や」の「名月」は秋の季語。
作者は名月の美しさを讃えるとともに、名月に照れされている山野草木をも讃え、
そしてそういう晩に身を置いている今の自分を、しみじみと懐かしんでいるのである。
こういったことは作品の表面には何も書かれていないけれど、切れ字「や」のはたらきによって
連想されるわけである。
さて、中七・下五は場面がパッと転じて、「男が作る手打ちそば」となる。
これは都会の家庭を想像してもいいが、やはり都会を離れた農村とか山村に泊って、
男の作った手打ちそばを作者がご馳走になるところ、というふうに設定した方が楽しい。
手打ちそばとなるとかなりの労力を要するから、宿の主人がみずからそばを打っているのだろう。
作者は「月見そばというのも一興」と思いながら、その作業を見つめているのである。
わずか十七音の俳句でもこれだけの連想を広げられるわけだ。そういったことも
俳句をつくる張りあいになる。
これで明確にこの句の構成が分かったろう。
上五と下五の配合、二物衝撃によって成り立っているのである。
この図をしっかり頭に刻み込んでおいて欲しい。
もう一つ大事なことがある。それは「中七の言葉は下五の名詞のことを言っている。」
という点である。
6、「俳句は一千句ぐらい作ると、どうやら身についた感じになる。
早く一千句作ることです。」と言うと、
たいていの人は「ひゃぁ」「ふえぇ」と奇妙の声を発して驚くけれど、
次のように考えたら一千句の壁もそんなに厚くはないと思う。
たとえば、一日一句ずつ作る。これは一つの勉強法として俳句歴の
長い人にもかなり普及している。
しかし、一日一句がムリならば1ヶ月三十句作る。1ヶ月に作る俳句の数は
三十句で同じだが、一日一句より1ヶ月三十句の方が、ずっとラクです。
まあ、このへんが標準作句数と言っていいだろう。1ヶ月三十句とすれば
一年で三百六十句。一千句までは三年足らずで達成できる。
ところが、1ヶ月十句しか作らぬ人は、一年に百二十句だから、
一千句までは八年かけてもまだとどかない。
これは大変な差だと分かるでしょう。
本日の俳句 型・その1(季語や、中七、名詞止め)
どんぐりや青空の下シャケむすび (1/30)
お出でいただきありがとうございます。