雅楽の演奏会を催したお寺は、松本地方ではわり合い知られた「ぼたん寺」で山盛りのボタンが咲き誇っている。
今年は遅霜被害があったうえに、天候不順で花つきや色・形が今ひとつのようだ。
片隅にずっと昔にドコカで見たことがある花が植えられていた。
名前が思い出せない・・。気になって仕方がなく庫裏に行き聞く。
「おきな草」だった。とたんに宮沢賢治が実に見事な描写で表し、いわれを物語にしていたことを思い出した。
確認のために蔵書を開くと「うずのしゅげを知っていますか。
うずのしゅげは、植物学ではおきなぐさと呼ばれますがおきなくさという名は何だかあのやさしい若い花をあらわさないようにおもいます。・・・」
と始まる短編で、おきな草の由来ではなく、例のとおりアリやヒバリや精霊の眼からの世界が展開する。
ついつい読んでしまった。
もしかしたら、賢治の「おきな草」のイメージからだったのかもしれない・・・と思ったが、私にはそれほどの想像力がないから、賢治を読んでどこかで見たのであろう。
残念ながら、最も美しい時期を過ぎているようだった。
玄向寺 別名ぼたん寺全景
幹周りは大人で4人以上はある大銀杏
今年は遅霜被害があったうえに、天候不順で花つきや色・形が今ひとつのようだ。
片隅にずっと昔にドコカで見たことがある花が植えられていた。
名前が思い出せない・・。気になって仕方がなく庫裏に行き聞く。
「おきな草」だった。とたんに宮沢賢治が実に見事な描写で表し、いわれを物語にしていたことを思い出した。
確認のために蔵書を開くと「うずのしゅげを知っていますか。
うずのしゅげは、植物学ではおきなぐさと呼ばれますがおきなくさという名は何だかあのやさしい若い花をあらわさないようにおもいます。・・・」
と始まる短編で、おきな草の由来ではなく、例のとおりアリやヒバリや精霊の眼からの世界が展開する。
ついつい読んでしまった。
もしかしたら、賢治の「おきな草」のイメージからだったのかもしれない・・・と思ったが、私にはそれほどの想像力がないから、賢治を読んでどこかで見たのであろう。
残念ながら、最も美しい時期を過ぎているようだった。

