念願の福島県に入ったが、どうにも動きのとれない古殿町だったが、歴史は古い地だと思える。残念ながら旧跡をトコトコと訪ね歩く元気はなく、ともかく蒸し暑かった。
おらんチ(処・家)は涼しくていいな~~。と木陰にたたずめば「どこサ行くう??」とザルを背負ったお祖母ちゃん。「どこサ行ったらいいかわかんねーー」と小生。
古殿町の主要産業は林業とみえ、材木工場が点々とある。
周囲の丘山も鬱蒼とした檜や杉の森が連なっている。
そのことに関係あるのか、家々が新旧ともに大きく立派である。特にひさしが深く、中にはお寺のような家も珍しくはない。そのことを聞くと「な~んも。めずらしくもネーーさ」と。
駐在所によれば、よく来てくれたと冷えた麦茶をごちそうになる。あと2年のご奉公だと語り、地震の話に及ぶ。
古殿は地盤がしっかりしているので他所にくらべて良かったほうだ、と語ったが、瓦の山がいたるところにあった。
夜、居酒屋に行ったが在庫の銘酒がほとんどだめになってしまったという。
帰郷には友の車に拾ってもらうことになっており、この街から抜けだせないでいた。
写真は修復中のお寺 境内には灯籠などの石造物が倒れたままでした。