棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

サクラの怪我の続き

2009-04-16 20:46:40 | 山郷の暮し
サクラの怪我続き
怪我をしてから2日目の朝、クイーーーンと鼻声がする。
オシッコのサインだ。体重15キロを抱えるのは、ただ今、腰痛の私にはきついが歩かせない方がいい。
我が雑草花畑につれていれば、オシッコはしたがウンチはしそうもない。なにか「朝日を浴びていたい」という目つき。しばらくお付き合いをしたが、腰がひえてきてしまった。
それにしても、犬は強靭な回復力だ。
まだ傷口は生々しいが、すでに薄い膜ができ、出血も無さそうだ。
以前のように、鹿やイノシシと戦うほどのパワーがもどるかワカラナイが、一週間もすれば父ちゃんと同じく、トボトボと散歩に行くことが出来るであろう。
と書いたのは三日前。大怪我より五日をえた今夕刻は、自分から「散歩に行こう」という。
父ちゃんもサクラがいないと散歩がいまひとつ。
ゆっくりといってまいりました

気合が入ってきた展示会準備

2009-04-16 10:30:52 | 山郷の暮し
展示会---絆人展
いかにも春らしい柔らかな光です。あらゆるものが、互いの色光を絡ませあい、優しい輪郭を描いています。
個展ではアリマセンが展示会もちかずき、出品作品の選考整理の真っ最中。
毎度のことですが、あの作品も、この習作もと広がってしまい、テーマが散漫になっていってしまいます。
販売コーナーもそれぞれの出品者で設営しますので、非買と販売作品とのバランスが難しい。
作品となるとどおしても大作になり、テーマーも重い。これらは非買ですが買う人もいません。(買ってくれる方大歓迎)
かといって、受けばかり狙った展示などしたくはないし・・・。
酒代は稼がないと。まーーーそのへんをどうするか、楽しみながら迷います。

我が家の桜-さくら

2009-04-15 11:13:43 | 山郷の暮し
昨日の雨はまさに慈雨。土ホコリがあがっていた畑は鮮やかな緑色と、豊饒な黒色の土になっています。
耕運機の響きがあちらこちらから。屋根越しの遠景は、柔らかな色彩に溢れています。
そのうちに、待ちきれずに鯉幟が泳ぎだすでしょう。
我が家の桜は今日あたりが一番。そして、賢犬サクラも元気になりました。
室内ばかりで、たいくつな顔をしていましたので、日向ぼっこをさせました。
虫を追いかけアナを掘り出したので、バイキンが心配で止めさせる。
あと、数日でいつものようにフリーに出来るでしょう。
放し飼いに近い自由な暮らしのサクラ。
鹿・イノシシ・狸・その他の動物と戦い。保健所で2週間も保護。そして、今回の大怪我。いろいろある腕白娘もオバハンになりました。

自己陶酔の妙

2009-04-14 08:41:34 | 山郷の暮し
我が家の桜はただ今最も輝いている頃でしょう。
しかし、かなりの量を鳥に食べられ、覆いかぶさるような花盛りではアリマセン。
今も様々な鳥が飛来し、賑やかな食事ぶりです。まーーしかたがありません。
昨夜はわが製作中の作品と、じっくりと語りながらイッパイいきました。
そんな気持ちにさせてくれる作品がいつも出来るわけでなく、心身が高揚した末に至る精神状態なのです。
宗教的にどうのこうのと小難しいことではなく、心身ともにナルのです。今回はこのことについて語るのが目的でアリマセン。
自作の作品を相手にイッパイやっているうちに、注意をしなくてはならないことがあります。そお・・アルコールの量にまかせ「こうしよーーー」などと酔いに任せたまま筆を取る。結果としてはぶっこわしてしまう。今までに何度かあったのですが、さすがに今は慎重になりました。

作家として一番の楽しみは、己の作品に酔いしれる時を持つことです。徹底的に酔う。アルコールぬきで酔う。自己陶酔の行き着くまで酔う。そんな作品を創作しえたことを喜び、酔う。そして、そんな自分に酔う。
一夜明ければ、夢のまた夢かもしれないが、そんなことを重ねながら、重層的に出来上がっていくことが創作仕事です。
バカの繰り返しから、ポッン!!と抜ける瞬間を感じる心地よさは、言葉になりません。言葉に出来なくてアタリマエ、私の仕事はそのことを視覚化(絵画・立体など)することなのです。
人間釈迦生涯図-270x130cm

賢犬サクラの怪我

2009-04-13 16:28:40 | 山郷の暮し
我が家の桜は一刻一刻と花開いていきます。窓は桜の輝きイッパイです。
同じさくらですが、賢犬サクラはほとんど放し飼い。お義理程度で我が家で飯を食い、私もきまぐれでつなぐことがありますと、ご近所から「まらまーーサクラ珍しくつながれているんだ」と。
昨年産れた娘がもらわれて行った、ご近所のお宅に入り浸っている。
それでも、私が留守のときなどは、玄関前で見張り番をしている健気さがある。
飼い主の私としては人に絶対服従に育て、皆様からかわいがられている犬だとおもっていますが。
かわいがられるのは嬉しいのですが、車をあまり怖がらなくなってしまったことが心配でした。
下の国道脇の駐車場などで日向ぼっこ。
心配事が起きてしまいました。
バックをした車に引っ掛けられてしまったと、ご近所の方がかかえてきてくれました。
一番下のオッパイから5CMほど皮が引き裂かれていましたが、出血も少なく、内臓は見えますが飛び出してはいませんでした。
ともかく周囲を洗いし消毒をする。包帯のしょうがないので、ともかく木綿針にて縫合。健気にもキャンともいわずこらえていました。
というのは、以前に飼ったボクサー犬も車に轢かれ、医者での縫合を見ていたからです。
父ちゃんが絶対に治してやるといいきかせる。つづく

気持ちのいい朝

2009-04-12 09:15:49 | 山郷の暮し
昨日のような照りつける朝日ではアリマセンが、穏やかな光はいかにも春らしく、気持ちのいい朝です。
花見、行楽に出かける車でしょうか、早々から国道には車の通行量が多く、水の流れのような音が花の谷に響いています。
「花の谷」と久しぶりに記すことができました。
我が家の桜は開花宣言をしてから3日め。例年でしたら「リュウサン家で花見宴会をしましょう」と電話があるのですが、今のところ誰からも・・。私の腰痛をきずかってか・・、また、酒飲み仲間も少なくなり、寂しくなりました。
窓から咲き誇っている花木を書きますと、ハクレン・花桃・ボケ・椿・雪柳などなど、桜の花のほうがでおくれた感じです。
一気に気温が上がったために、ワーーーと喜びの声を上げたごとくです。
今月の22日より仲間との展示会(絆人展-4-22-27)があり、私もワーーーと準備をしています。
伎楽天--春の調べ 部分
そおそお、先日書きましたノールウエイの友から、これからアメリカに回って帰国すると連絡がありました。
今度はいつ会えるか。私の方が出かけていきたいものです。

夜明けにひらめいた

2009-04-11 07:50:08 | 山郷の暮し
今朝ともいえない4時。柱時計のボーン・ボーンの音に、もやもやしていたイメージがはじき出された。
What? ただ今製作中の「人間釈迦生涯図.・三部作」 涅槃の部で、どのようにしたらいいのか定まらなかった部分がひらめいたのである。
釈迦の涅槃のイメージは、30年以前に85歳でなくなった父、そして10数年前に92歳で亡くなった母の姿を思い浮かべていた。
古今の涅槃図にある、穏やかでなおかつ神々しく、後光が放つ姿がベースでの構成であるが、定番の構成に今ひとつ納得(新鮮味)が行かないでいた。

釈迦の死(涅槃)はドナマチックでダイナミックなものではなかったか。
余人の死ではない。すざましいオーラを放ったはずだ。それが、今でも続いているのだ。そこまで踏み込んだ表現は知らない。絵画だからこそ出来る表現(絵空事の具現)をしなくては・・。もっともっと絵空事にしていいのではないか。となれば、当初の製作意図(リアリティーの追求)と方向が変わってしまう。
だが、キリスト教絵画にある様々な出来事の絵は「絵空事-暗喩的なこと」と言い切れないのではなかったのか。実は当事者は現実であった。と、感じるようになってきた。

その答えが夜明けに観えてきたのです。しかし、8-90%出来上がった今、かなりの手術が必要で勇気がいます。技術的には水彩がへースなので、直しがきかない画材的に難しさがある。
だが、いけなければ、新しく描けばいいのである。と、腹を決めたらスーーーと、自然に筆がとれた。。。

友遠方より来る

2009-04-10 17:42:16 | 山郷の暮し
朝日を浴び、鶯の元気のいい声を聞きながら、モーニングコーヒーを飲む。
いい季節になりました。
昨夜は、数年ぶりにノールウェイの友が来宅し、大いに飲んだ。
大の日本酒党で一升くらいぺろりと飲んでしまう、大酒のみの美人である。いや、今は歳そうおうのカンロクが備わっている。
彼女は大使館勤務で日本に数年住んでいた。達者な日本語はきちんと勉強したもので、今の日本人よりも美しい言葉をつかう。彼女は今の日本人の言葉は、老若男女、違ってしまっていると語っていた。
日本の友達の話が健康と民金、そして不景気のはなしばかりだと。
さて、彼女の現在の日本への疑問で「給付金」のことだった。ノールウエイの新聞でも報道され?????のおもいであった。
本当にそんなことをするのか? 国民はソレでいいのか? 効果はあるのか? などなど・・
もうすでに実施されているという返事にびっくりしていた。
そして、新聞のトップに記載され、大笑いになったのが例の「中川経済大臣の酩酊記者会見」
以前に多かった、日本人団体旅行者の、一人では借りてきた猫で、酒が入ったり仲間がいると棒寂無尽な態度になる。そんなことごとと重なった話題だったのであろう。
今日は我が家のサクラ開花宣言になりそうですが、彼女は他の地の友達へと出立していきます。
待ちに待ったサクラが開花しました。例年より一週間は早いです。さーーー宴会準備だ

切られた坊主の自戒

2009-04-09 09:41:16 | 山郷の暮し
僧は遠のく意識の中で、己はまだまだ未熟者だと気がついた。その瞬間、朝日に照らされたような心地よさと、なんともかぐわしい香りに包まれた。
光の中に観音菩薩がおられ、背後にはより輝く御姿を観た。
僧は思わず「なむあみだぶつ」と唱えていた。
加持祈祷の厄払い坊主で、それまで一度も唱えたことなどなかったのだが・・・。
僧は思った。加持祈祷などで人々の苦しみを救くってあげたなどと、とんでもない間違いを犯していた。」観音菩薩を観た瞬間、ソオ気がついたのだった。
終り

お釈迦様の誕生日

2009-04-08 10:17:11 | 山郷の暮し
今日は2500年以前に、印度でお釈迦様がお生れになった日です(誕生会)そして、13年前に92歳で亡くなった、私の母も生まれた日です。世界中で、この日に生まれている方は無数にいて、何も不思議なことではないのですが「誕生するー産れること」について考えてみましょう。
産れることとは、この世に存在する、ということです。喜びも悲しみもこの瞬間から始まります。お釈迦様は、当たり前のことをといているのですが、決して厭世的なものではなく、ダイナミックな人生を説いていると思います。
釈迦の誕生の言葉に有名な「天上天下唯我独尊」 
この解釈に自分のエゴを、都合よくあわせてしまいますが、とんでもない間違えです。この世に存在する威儀と価値を表しているのです。

私は昨年より「人間釈迦生涯図」をようやく完成させました。
宗教的教理の解釈絵ではなく、産れることの尊厳-誕生。そしてナニカをなす道程--成道。最後にいかなるものも逃れることは出来ない死。釈迦は一切を超えて涅槃の境地になられた。この3部構成の作品です。
宗教世界を描くのに苦慮するのが神格化のあまり、奇跡的物語が描き出すテーマになってしまうことです。
私は以前は、極力それらのことを描かず、なんとか生身の姿・生活風景として製作をしてきました。
ところが、最近になって奇跡的な物語は、実際にあったのではないのか。と思うようになってきたのです。
私自身が、宗教的精神時空間に没入することが出来るようになってきたのが要因かも知れません。
今月22日より松本市で展示会を企画しております。おって詳細をお伝えします。
釈迦誕生の部(90X145)--部分

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本