安くて美味しいワインはどれ? 安旨ワインつれづれ(安旨ワインと日々の出来事)

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タクン・リゼルヴァそして日食の事

2015-04-23 23:57:56 | ワイン
タクンとは南米マプチェ民族の言葉でエクリプスつまり日食や月食を意味するそうです。
チリ・セントラルバレー産タクン・リゼルヴァ・カベルネソーヴィニヨン2013を飲みました。
アメリカのモンダビ社とチリのエラリス社のジョイントで作られたチリのワイナリーのカリテラのワインです。
カクヤスで570円。輸入販売もとのアサヒビールでは、飲食店向けのラインナップの位置付けのワインです。



ラズベリーなど酸味のある果実のような飲み口、甘さはなく、ほどよいタンニン。熟成向きでなく、ちょうど今が飲みごろのような気がします。美味しかった。

初めに書いたようにタクンは日食や月食の事とのことですが、日食は月食以上にお目にかかる機会が少ない天体ショーです。
小学生のころ、部分日食があり、ロウソクの炎で硝子片を燻してススを付けたり、下敷きを使って見た事を覚えています。今じゃ、こんなもので直接長時間太陽を見るなんて危険行為と言われてしまいますよね。太陽から来る紫外線・赤外線は思っているより危険です
1979年2月26日には、アメリカワシントン州スポーケンに行きました。太陽が全てかくれる皆既日食を見るためです。残念ながら当日スポーケンは雨。仕方なくモーテルでテレビの生中継を見ていました。皆既の時刻になると窓の外の雨降りの朝の風景が夜のようなり、街のネオンが瞬き出したのが印象的でした。
1987年9月23日には沖縄へ。太陽が全てかくれるではなく、指輪のように細くリングになる金環日食を見るためです。
前日、沖縄入りしたのですが、大雨! そして翌日の天気予報も雨模様を告げていました。
ところが翌朝、ホテルの部屋のカーテンを開けてビックリ。
ピーカンの快晴。予報はうれしい大ハズレ。
日食グラスも用意して、すばらしい光景を楽しみました。
金環日食のため、食の最大の時も太陽が全て隠れないため、夜のように暗くはならず夕方のような感じに。涼しい風がさっと吹き抜けて行きました。
この旅行は、スキューバダイビングのファンダイブも兼ねていましたので、日食を見て、ダイビングも楽しむという一粒で二度美味しい旅となりました。




それ以降、部分食は何回か見ましたが、とうとう何処かへ出かけて行かなくとも、ここ東京で金環日食が見られる時が来ました。2012年5月20日、天気は曇り時々晴れ。
流れて行く雲の間、雲が薄くなっている部分では、ちょうど雲がフィルターの役目をして、裸眼でも欠けてゆく様を見ることができ、ちょっと幻想的な眺めだったですね。


※金環日食と飛行機が偶然重なった珍しい写真


日食は、太古の昔から人々に強い印象を与え、伝承や民話、神話を世界中に誕生させました。
日本では、なんといっても古事記や日本書紀に出てくる天岩戸神話。
太陽神アマテラスオオミカミがスサノウノミコトの高天原での傍若無人さに怒って、天岩戸に隠れてしまい、世界が闇に包まれてしまいます。これでは悪神がはびこってしまうと、八百万の神々が相談、一計を案じます。天岩戸の前で大宴会を開き、何事かとアマテラスが岩戸から覗いたその時、外へ引っ張り出すことに成功。世界にはまた光が戻ってくる。といったお話し。
計算をすれば、この神話になった日食を特定できるかもしれませんが、アジアには似たような話も多くどれが元の話か分からないので難しいようです。


※1963年東映動画「わんぱく王子のオロチ退治」(日本神話を扱った秀作。演出といい、伊福部昭の曲といいすばらしい作品。ヴェネチア国際映画祭で賞をもらっている)に出てくるアマテラスのキャラクター線画。素敵なキャラクターデザインです。もちろん岩戸にお隠れになりました。



エクリプスといえば、シャンパンで有名なフランスのモエ・シャンドンがスペインやカリフォルニアで作っていた“エクリピス”という名前のスパークリングがありました。美味しく、コストパーもよかったのですが、無くなったと聞きました、本当?


なんだか日食つながりで色々と書いてしまいました。









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