8日目。
ペルー最終日。

今日も天気は最高!
南の島も大好きだけど、
高地になるにつれてネパールやチベットにいるような風景ですごく楽しい。
行ったことないけど。
やっぱ高地って似るのかしら。
気候たぶん同じ感じだもんねえ。
今日の夕方からはもう帰路につくので、
スーツケースと機内用の荷物はきっちり分けないといけない。
朝食前、ガサゴソ最後のあがきをしていると…

わおー
パンパン!
高地って感じ!

↑相変わらず見た目はいいが味がイマイチなパン

↑ケチャップのミニボトルがかわいい

↑この旅初めて出会った作りたてオムレツさん
時々あるんですよねー
目の前で作ってくれるオムレツ。
いつもの3割増しでおいしく感じるんだよねー
なんかもったいない気がして、具はいつも全部入り。
パプリカ、オニオン、マッシュルーム、トマト、ハム、チーズ…
大人気なので、シェフさん大変そう。
今日はこの後、シルスタニ遺跡に向かいます。
シルスタニ遺跡?
勉強不足な私はナゾなまま、ただバスに乗るのでした…。
その途中で、番外編にのせた奇跡のアルパカくんに遭遇。
もうなんていうか、ぎゅうううってしがみつきたくなるような。
今年の年賀状はあれでいくか。

もちろん君たちだって最高にかわいいよー
色違い犬くん。
プーノの町中を移動中、興味深い建物にいくつか遭遇。

↑家の骨組そんなんでいいんですか

↑それでいいんですか

↑高山病患者が搬送されるという病院
低地に降りるしか方法がないという高山病治療、
重症患者はこの病院に搬送されるというが…
一体どんな治療が施されるのか?
酸素吸入以外にも手が?
添乗員さんによると、ダイアモックスを注射するらしい。
高山病予防に私も飲んでいたダイアモックス。
(カリウムが不足するのでその薬も)
元々は高山病の薬ではないのですが(緑内障の薬)、
注射するのかー
ていうか重症の高山病って…
こわー

さらばプーノ
なかなか好きな町だ。

遺跡が近づいてきた。
なんだか家がかわいい。
家の前ではおばあちゃんたちがにこにこバスに手を振っている。
のどかだ。
ぜひ、ここに2、3日滞在したい。
いや、1週間くらいいけるな。

あちこちに池があって、家畜くんたちが日光浴している。
標高4000m、
ウマヨ湖を見おろす高地に立つ石で作られたというお墓たちは、
紀元前1000年ごろに栄えたチュラホン文化の時代のものといわれています。
100基ほどあったのではないかと推測されているんだけど、現存するのは6基のみ。
お墓は高さ6~7m、直径約2.5メートルぐらい。
石で積み上げられたり、丸い石で作られていたりと技法は少しずつ異なるんだけど、
すべての墓に東側に出入り口があって、
そこから太陽が差し込むようになっているんだそうです。
これは、
「東から昇る太陽の光を浴びると死者の魂がよみがえる」
と昔の人々が信じていたかららしい。

墓石が見えてきた。
しかしこの遺跡で、もうツアーの何人かは高山病でダウンしていて、
登って歩いての観光がきつく、
バスにて待機、ギブ!という方も数人いた。

しかしこの遺跡、
天気の良さもあっただろうけど、
景色が素晴らしい。
遺跡そのものというよりは、それを取り巻く空間に息をのみます。

↑1番大きなお墓
インカの人々は遺体をミイラにして埋葬したんだけど、
一緒に埋葬されたお宝を目当ての盗難にあい、
ほとんどが壊され、中身は強奪され、こんな姿に。
解説で出てくるのがほぼスペイン人で、
マチュピチュの遺跡からなんから、
壊したのも、略奪したのも、侵略したのも、みんなスペイン人といわれる。
ここにいると、かなりスペイン人に対して心象が悪くなる(笑)。
さぞかしスペイン人がペルーに来たら冷遇されるのだろうと思ったけど、
どうも全然そういうことはないらしい。
さすがペルーだ。
その懐の深さというか、いい意味での能天気さに清々しさすら感じるもんね。

遺跡の中には、所々にこうした積み上げられた石を見かける。
誰かが積み上げたんだろうね。

右の方に避雷針が見えますか?
ここは非常に雷が落ちやすいらしく、
遺跡を守るために避雷針が立っているんだそう。

何気なく撮ったこの石、
「ピューマの顔」の石なんだそうだ。
横から見るとピューマなんだって。

↑またも積み上げられた石 とウマヨ湖
眼前に広がったウマヨ湖。
実は、この旅で1番息を呑んだのは、ここウマヨ湖。
沢山の観光客でごったがえしてないのも一因だと思うけど、
なんていうんだろう。
音のない眺め?
どこまで行っても終わりのないような奥行き?
時間が止まってしまったような感じ。
鏡のような湖面が、静かに水をたたえている。
「静謐」ってこういうこと?
スピリチュアル・プレイスがあるとしたら、
間違いなくこういう場所のことを言うんだろうな。
マチュピチュも人がいない時間に行ったらそうなのかもしれない。

※大きくなります
息をすると、胸がつまるくらいの静けさ。

伝わらないな~
もどかしーい

とにかくもう、
ただ黙って湖を見渡せる石の上に座って、
瞑想してました。
瞑想するならここだろう!という場所です。
普段全くしないですけどね。
とにかく、ごくごく個人的な意見ですが、
ペルーの中で1番静かに感動したのはここでした。
マチュピチュも感動したけど、人がいすぎた。
もったいないことです。
音がないほうが、荘厳さは増す、と思います。
息をするのも忘れそうに心打たれたのはここでした。
ここにいたら、なんだか不思議な力が使えるようになりそうだよ。
第六感が研ぎ澄まされたりとかして。
褒めすぎ?
でも本当に素晴らしかったんだよー
人がいないほうがいいなやっぱり
遺跡は、静かにそこに佇んでいて欲しい。
でもこれは好みかなやっぱり。
アジアの猥雑で活気溢れる屋台街が好きな人もいるし、
ニューヨークのタイムズスクエアが好きな人もいるし、
人は色々。
私は南の島が大好きだけど、
賑やかなビーチよりも、誰もいない波音だけの浜辺が好きだし。
また来たいな、と心底思った場所でした。
でも、夜こえーだろうな~
きっと真っ暗だし、無音だろうし、
あ、牛とかが時々鳴いてくれるかも。
夜明けの湖はきっとものすごくきれいなんだろうな。
今まで見たことないくらいきれいなんだろうな。
そしたら吸い込まれちゃいそうで、ちょっと怖いな。
そんなことを思いながら、
悲しいかなツアーの参加者なので、召集がかかるのでした。



君たちはひょっとして、
言葉がしゃべれるようになったりしてるんじゃない?