チョッパーのこと。

甲斐犬とテリアのmix チョッパーの日々。

ペルーのたび 14。

2008-10-06 | 616


8日目。
ペルー最終日。





今日も天気は最高!

南の島も大好きだけど、
高地になるにつれてネパールやチベットにいるような風景ですごく楽しい。

行ったことないけど。

やっぱ高地って似るのかしら。
気候たぶん同じ感じだもんねえ。

今日の夕方からはもう帰路につくので、
スーツケースと機内用の荷物はきっちり分けないといけない。
朝食前、ガサゴソ最後のあがきをしていると…





わおー

パンパン!

高地って感じ!



↑相変わらず見た目はいいが味がイマイチなパン



↑ケチャップのミニボトルがかわいい



↑この旅初めて出会った作りたてオムレツさん


時々あるんですよねー
目の前で作ってくれるオムレツ。
いつもの3割増しでおいしく感じるんだよねー
なんかもったいない気がして、具はいつも全部入り。
パプリカ、オニオン、マッシュルーム、トマト、ハム、チーズ…

大人気なので、シェフさん大変そう。

今日はこの後、シルスタニ遺跡に向かいます。

シルスタニ遺跡?

勉強不足な私はナゾなまま、ただバスに乗るのでした…。

その途中で、番外編にのせた奇跡のアルパカくんに遭遇。
もうなんていうか、ぎゅうううってしがみつきたくなるような。
今年の年賀状はあれでいくか。





もちろん君たちだって最高にかわいいよー
色違い犬くん。


プーノの町中を移動中、興味深い建物にいくつか遭遇。



↑家の骨組そんなんでいいんですか



↑それでいいんですか



↑高山病患者が搬送されるという病院


低地に降りるしか方法がないという高山病治療、
重症患者はこの病院に搬送されるというが…
一体どんな治療が施されるのか?
酸素吸入以外にも手が?

添乗員さんによると、ダイアモックスを注射するらしい。
高山病予防に私も飲んでいたダイアモックス。
(カリウムが不足するのでその薬も)
元々は高山病の薬ではないのですが(緑内障の薬)、
注射するのかー

ていうか重症の高山病って…

こわー





さらばプーノ
なかなか好きな町だ。





遺跡が近づいてきた。

なんだか家がかわいい。

家の前ではおばあちゃんたちがにこにこバスに手を振っている。

のどかだ。

ぜひ、ここに2、3日滞在したい。
いや、1週間くらいいけるな。





あちこちに池があって、家畜くんたちが日光浴している。


標高4000m、
ウマヨ湖を見おろす高地に立つ石で作られたというお墓たちは、
紀元前1000年ごろに栄えたチュラホン文化の時代のものといわれています。
100基ほどあったのではないかと推測されているんだけど、現存するのは6基のみ。

お墓は高さ6~7m、直径約2.5メートルぐらい。
石で積み上げられたり、丸い石で作られていたりと技法は少しずつ異なるんだけど、
すべての墓に東側に出入り口があって、
そこから太陽が差し込むようになっているんだそうです。
これは、
「東から昇る太陽の光を浴びると死者の魂がよみがえる」
と昔の人々が信じていたかららしい。





墓石が見えてきた。

しかしこの遺跡で、もうツアーの何人かは高山病でダウンしていて、
登って歩いての観光がきつく、
バスにて待機、ギブ!という方も数人いた。





しかしこの遺跡、
天気の良さもあっただろうけど、

景色が素晴らしい。

遺跡そのものというよりは、それを取り巻く空間に息をのみます。



↑1番大きなお墓


インカの人々は遺体をミイラにして埋葬したんだけど、
一緒に埋葬されたお宝を目当ての盗難にあい、
ほとんどが壊され、中身は強奪され、こんな姿に。

解説で出てくるのがほぼスペイン人で、
マチュピチュの遺跡からなんから、
壊したのも、略奪したのも、侵略したのも、みんなスペイン人といわれる。

ここにいると、かなりスペイン人に対して心象が悪くなる(笑)。

さぞかしスペイン人がペルーに来たら冷遇されるのだろうと思ったけど、
どうも全然そういうことはないらしい。
さすがペルーだ。
その懐の深さというか、いい意味での能天気さに清々しさすら感じるもんね。





遺跡の中には、所々にこうした積み上げられた石を見かける。
誰かが積み上げたんだろうね。





右の方に避雷針が見えますか?

ここは非常に雷が落ちやすいらしく、
遺跡を守るために避雷針が立っているんだそう。





何気なく撮ったこの石、
「ピューマの顔」の石なんだそうだ。
横から見るとピューマなんだって。



↑またも積み上げられた石 とウマヨ湖


眼前に広がったウマヨ湖。


実は、この旅で1番息を呑んだのは、ここウマヨ湖。

沢山の観光客でごったがえしてないのも一因だと思うけど、

なんていうんだろう。

音のない眺め?

どこまで行っても終わりのないような奥行き?

時間が止まってしまったような感じ。

鏡のような湖面が、静かに水をたたえている。

「静謐」ってこういうこと?

スピリチュアル・プレイスがあるとしたら、
間違いなくこういう場所のことを言うんだろうな。

マチュピチュも人がいない時間に行ったらそうなのかもしれない。



※大きくなります


息をすると、胸がつまるくらいの静けさ。





伝わらないな~
もどかしーい





とにかくもう、
ただ黙って湖を見渡せる石の上に座って、
瞑想してました。

瞑想するならここだろう!という場所です。

普段全くしないですけどね。


とにかく、ごくごく個人的な意見ですが、

ペルーの中で1番静かに感動したのはここでした。

マチュピチュも感動したけど、人がいすぎた。
もったいないことです。
音がないほうが、荘厳さは増す、と思います。

息をするのも忘れそうに心打たれたのはここでした。

ここにいたら、なんだか不思議な力が使えるようになりそうだよ。
第六感が研ぎ澄まされたりとかして。


褒めすぎ?

でも本当に素晴らしかったんだよー
人がいないほうがいいなやっぱり
遺跡は、静かにそこに佇んでいて欲しい。

でもこれは好みかなやっぱり。
アジアの猥雑で活気溢れる屋台街が好きな人もいるし、
ニューヨークのタイムズスクエアが好きな人もいるし、
人は色々。

私は南の島が大好きだけど、
賑やかなビーチよりも、誰もいない波音だけの浜辺が好きだし。

また来たいな、と心底思った場所でした。

でも、夜こえーだろうな~

きっと真っ暗だし、無音だろうし、
あ、牛とかが時々鳴いてくれるかも。

夜明けの湖はきっとものすごくきれいなんだろうな。
今まで見たことないくらいきれいなんだろうな。

そしたら吸い込まれちゃいそうで、ちょっと怖いな。

そんなことを思いながら、
悲しいかなツアーの参加者なので、召集がかかるのでした。














君たちはひょっとして、
言葉がしゃべれるようになったりしてるんじゃない?