スーパー等にサクランボが並ぶと、甘酸っぱい思い出が蘇えります
中学の1年の時に「茶屋ヶ坂池」でシンジとエロシと知り合い、毎週
ここに釣りに来ていた。
エロシとは同じクラスでシンジは隣のクラスだった。
冬になり、オフシーズンは、市電に乗り、今池に当時出来たばかりの「ダイエー」
や「ほてい屋」(今のユニー)で遊んで、帰りにスガキヤでソフトクリーム
を食べるのが、ワシ等のレジャーだった
そんな時に「栄」に行こうと一大イベントの企画が持ち上がった
その時に、どうしてそうなったか、全く記憶に無いが、クラスのマドンナの
sちゃんが一緒に行くことになったんだな
ワシ等はまだまだ、ハナタレで釣りに行く時となんら変わりない格好だったと
思うが、Sちゃんはを持っていて艶やかだったと、記憶している
記憶に有るのはTV塔に登った事と、その後のオリエタル中村(現三越)での昼食です。
事件はそこでおきた
当時は、おやつと言うと、サツマイモやジャガイモの蒸かしたのが当たり前で
今の様に色々な物は無かったと思う。
南の方では、進駐軍が炊き出しや、チョコレートを配っていたらしい
(これはウソピョン)
ワシ等3人はカレーライス、Sちゃんはサンドイッチを食べたのだが、
カレーは、ステンレスのアラジンの魔法のランプの様な容器に、ルー
だけが別に出てきた時は、3人共感動でした/face_sup/}
Sちゃんのサンドイッチも飾りが綺麗で、なかでも赤いサクランボが輝いていた
食事が終わりレストランを出る時だ、何故かSちゃんはサクランボを残した
ワシの家では「フルーツみつ豆」の缶詰めの中のサクランボは弟と殴り合いで
取り合うのだ
エロシはSちゃんの隣で、先に歩き出した、そこでシンジを見ると、
サクランボから目が離れないで、間違いなくこいつを狙っている、
頭がでかく出歯のシンジに急に、負けたくないと思い立った
ワシがフェイントを入れて、ほんの一瞬シンジより早くサクランボをゲット
奴の前でパクリと食ってやった
その時のシンジの、目にうっすらを溜めて泣きそうな顔は今でも
忘れられない
ところがシンジが考えられない逆襲に出た
「Sちゃ~ん、教授がサクランボを食った」
男の戦いを、あっさりと歌いやがった
Sちゃんの
「教授君、そう言ってくれればあげたのにぃ」
シンジの卑怯な逆襲と、Sちゃんのこの言葉は忘れられない
今でも、奴等と逢うとこの話は必ず出てくる、甘酸っぱい思い出である。
昨日、エロシから短いが来た、
「カミサンがガンになって、来月に手術することになった、
まさか、自分の所がと言う思いで、ちょっとへこんでいる」
ワシは掛ける言葉が無くて、
落ち着いて、時間が出来たら飲んで愚痴を聞いてやるしか出来ない。