世の中に少しずつ広まっている感じのMMTですが、まだ加速度がついている、って感じではなさそうですね~。
https://ameblo.jp/yamatokokoro500/entry-12463830634.html
-
最近の国内のMMT関係の記事の紹介です。まずは藤井聡さんから:
経済論争の的「MMT」は「トンデモ理論」に非ず
MMTは財政規律の「破棄」でなく「改善」を主張している
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56429
次は Tempo rubato さんという人のブログから、
貸出しが預金を生む「打ち出の小槌」・よくわかる現代貨幣理論〈MMT〉(資料編)
https://ameblo.jp/tadashi-hiramatz/entry-12462763750.html
次は地上波テレビ局の広報サイトから、室伏謙一さんの出演について:
財務省も警戒する「MMT」とは…?政策コンサルタントが徹底解説!
https://www.tokyomxplus.jp/article/201905220650/detail/
緊縮派の決まり文句である「財政規律」というのが実は財政民主主義を定
めている憲法83条違反である!というのがオモシロイ!
次は環境経済学者を名乗る関西大学教授の朴勝俊さん:
"原発は必要"と"消費増税は必要"は同じだ
https://president.jp/articles/-/27932
ただし、この人は国家や民間銀行による信用創造を、デフレの時に国家の赤字が増えてしまうシステムなので好ましくない、とする「信用創造廃止論者」であるというところが特徴です。 - しかし信用創造はあってもなくてもどちらでもよいが、「信用創造のせいで財政赤字が増えるのが良くない」という考え方自体が「財政赤字が増えるのは良くない」という、家計と国家財政を同一視する観点ですからあまり意味はないと思います。
- この「信用創造廃止論」は「貨幣負債論」や「租税貨幣論」なんかと同じく、MMTと一緒に語られることが多いですが、明らかに論点をぼかしてしまう不要な議論だと思います。
- 最後は「進撃の庶民」というブログの記事から:
現代貨幣理論(MMT)とリフレ理論の違いとは? 貨幣経済の貨幣論二大潮流
https://shin-geki.com/2019/05/20/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E8%B2%A8%E5%B9%A3%E7%90%86%E8%AB%96mmt%E3%81%A8%E3%83%AA%E3%83%95%E3%83%AC%E7%90%86%E8%AB%96%E3%81%AE%E9%81%95%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F-%E8%B2%A8%E5%B9%A3%E7%B5%8C/
この記事では、いきなり冒頭から経済学に対する爆弾発言です。
> 新古典派経済学の一般均衡理論には、貨幣が介在する余地が「ない」の
> が事実です。
新古典経済学では「貨幣中立論」といって、「貨幣量の増減は物価にだけ影響を与え、生産活動や雇用の増減などには影響を与えない」という説がベースになっていて、そこから「金融緩和さえすればインフレになる」という結果が導き出されるので、いわゆる(アベノミクスが依拠する)「リフレ派」は見事に新古典学派の一派である、ということです。
で、ここの筆者はMMTにしばしばもれなく付いてくる「貨幣負債論」を支持しているようですが、この貨幣負債論は新古典派経済学には出てこないのだそうです。そして
> 貨幣は明らかに負債です。日本銀行のバランスシートを見れば明らかです。
> 信用創造とは「負債=(資金)需要」が新たに作られる、プロセスなのです。
などと主張しちゃってるのですが、貨幣のうち信用創造によるオカネは確か
に負債としての性質を持ちますが、現金、特に硬貨も含めてこれを「負債」だ、というのは所詮無理があります。 - そんな「貨幣負債論」など主張しなくても、「世の中のオカネのほとんどは、実は現金でなくて信用創造で作られた負債としてのオカネなんだよ」と述べれば済む話です。
- 何か「オカネは実は負債なんだよ!」っていう説に触れて青天の霹靂!思わず飛びついちゃった!感が強いですが、もう少し冷静になった方がいいです。
- こんなに軽いノリだと真の敵である緊縮派に揚げ足を取られます。
以上、最近のMMT関連記事情報でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます