和楽の会民謡(唄、三味線、尺八、太鼓、箏 etc..)

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母が唄った

2015-08-27 16:46:16 | 隠岐しげさ節 
ミュージックジャンボリーを終えてからというもの母は唄を歌わなくなってしまった 私も母が唄付けをしたがらなくなったのにつられあまり三味線を弾かなくなっていった 最近では貝殻節大会に出場するために貝殻節は弾いている 尺八も吹いている そして今日、あるお客様が私のお店にやって来られた 「いらっしゃいませ~」と私は挨拶をした するとお客様「このCDを流してくれないか」とリクエストをしてくださったのだったが著作権法で認められていないために残念ではあったがお断りさせていただいた お客様は残念な表情であった 別にここだけで音楽を流したところで誰に逮捕されるわけでもなかったのだったが、音楽著作権協会から何度も封書が届いていたので私は店内でを流さないのである。

音楽を自由に流すためには年間に使用料を支払う必要がある。 なので私は主に民謡をズーム(デジタル録音機)に取り込んでは、三味線、尺八、琴などの音を時折、流している。 それらは自分達が演奏していて民謡曲なので著作権には違反にあたらないので心配はない。 私は仕事をしながら、お客様の残念そうな表情と雰囲気に、なんとか心を晴らして帰っていただける方法はないものかと思案した  お客様が持参したCDクラシックだったので邦楽に興味があるかどうかはわからなかった が自分に出来ることといえば、やはり民謡しかなかった  私はお客様がシャンプーをしている間、静かに尺八を吹き始めた セットも終え会計も済ませ、そしてお飲み物を出している最中にお客様の奥様が迎えに店内へと入って来られた

そして奥様が私の三味線に目が引き付けられ「あっ 三味線弾かれるんですか 主人、邦楽も大好きなんですよ」 私は心の中でラッキーと思った。 それなら和楽の会民謡を生で聴いていただくしかない すかさず私は母に要請した 「お母ちゃん、しげさ節を唄ってあげてね」 母は「うん 私で良ければ」と答えた。 私はご夫妻の目の前で三味線と母の唄をマイクを通してズームを使用し隠岐民謡、しげさ節を2番まで披露させていただいた  するとご夫妻から感激の拍手喝采 

「いやー素晴らしい  これは入場料がいりますね~」と奥さま 聴いてみるとご主人は無類の音響にうるさい音楽好きで家には相当に優れた音響システムを揃えられているそうでして。 ご主人いわく「尺八、琴、三味線、色々なプロの和楽器演奏のCDを色々と聴いているけれども、やはり本物の生演奏には遥か及ばない」と目を丸くされ大喜びで帰られましてね  私は本当に嬉しい一日となった。 結局、自分の生きているという価値を示すには、バナナパウンドケーキと三味線と唄と尺八と太鼓しか僕にはない

それといつまでも陶山さんやじろうさんを尊敬して止まないこの心 どんなに会えなくてもその価値は一生涯に渡り変わることなどないであろう。 あの二人に会ったのが、そもそも私の民謡魂に大きくをつけてくれたのだから 彼らと能美ロッジで裸のお尻を並べ体を洗ったことは僕にとって生涯の宝物であり良き思い出である  夏姉、MAKIさんが関東から江田島まで駆けつけてくれたこと、夢先生、会長が隠岐から遠征してきてくださったこと、一通の手紙で出演を受け入れてくれたこばさんにも頭が上がらない。 私と出会い、協力してくださった皆様、心の底からありがとう  私は本当に運の素晴らしく良い民謡人であるとつくづく思う。 話は音戸の競技者のお一人について変わるのだが、兵庫県にお一人未だ決勝に上がったことのない方ですが誠に見事な心を備えた方がいらっしゃる。 その方の唄の成長も大変注目していて楽しみだ。

民謡って決勝に残る人だけが優れてるなんて私にとってみれば大間違いである 私の心を本当に揺さぶる民謡の唄というものは、優れたを持つ方の唄のみである  プロであろうが世界一であろうが、そんなのは私には全く興味がない。 私の探している民謡の宝石は、決勝に残れない人の中にある 私にはわかる 素晴らしい心を備えた方の唄が手に取るようにわかる。 技術が良いのは練習で8割方なんとかなると考える。 がしかし心だけはどうしようもない。 これだけはどうにもすることは出来ないのである。 生まれて親から愛を受け育ち、苦しみに耐え、人の苦労や痛みをちゃんと理解できる人でないと素晴らしい民謡は歌うことなど出来ないと私は考えている。

この日曜日に鳥取県にて開催される第4回貝殻節全国大会の競技者さんの中で私の心を射止めるお方は一体、どなたなのだろうかワクワクしてくる 恐らく決勝に残れない方の中に2、3名は存在すると予測している。 もしお声をかけれるチャンスがあったならば、私はその思いを伝えておきたい。 これが私の最初で最後の大会になるかもしれないからである あと3日になった 菅笠節で大きな失敗を経験したので、もう失敗は怖くない。 いや失敗すれば決勝を全て観覧席で観れるので予選落ちした方がじっくり楽しめるように思う。 初出場で予選に通るようであればケーキのように甘いからそれは期待出来ないであろう 私は見事に予選落ちして観覧席で優雅に決勝を全て観たいと今から楽しみで仕方がないのである  本日もご拝読、誠にありがとうございました 

 
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