和楽の会民謡(唄、三味線、尺八、太鼓、箏 etc..)

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民謡力(魅力)を上げてゆくには

2015-10-09 12:55:34 | 民謡授業
私の好む民謡というものは、たむらさん(江田島市能美町)のような人生の年輪が唄に滲んでいるような唄である。 私の唄はよく人から「声が綺麗すぎて民謡には合わない」と言われることがよくある。 たむらさんの声は、私から言わせていただければ、全く逆で、その声からは、土の匂いがしてくる深い味というものが存在している。 たむらさんは私の床屋に月1度来店してくださるので、趣味とか、どんな行動をされてゆくのかを時折、私に話してくださる。 その話を聴いて私はなるほどと思った。 たむらさんは趣味で写真を撮ったりされている。 写真といっても風景である。 その風景を撮るがために広島から遠いところでは滋賀県などの山奥に行かれることもあるそうで、しかも、良い風景が取れるベストスポットなどは、車を置いて、自らの足にて、かなりの距離や勾配を歩くことが必要になる。 つまり体力勝負なところもある。

音戸の舟唄 唄:たむらさん 尺八:擬音:合いの手:ゆうさん


そういったところから、ふくらはぎの筋肉はしっかり形美しく 実に若々しいのである。 私のお店に来られる際にも自転車で5kmくらい漕いでこられることが多い。 そんな方の発声する声は体全身から出ていて、なかなかの迫力を私は感じては驚いているのである。  たむらさんは人生を写真や民謡などで大いに楽しまれていると僕には感じられる。  その充実した人生こそ、心技体を鍛え上げ、それらが唄に心を宿らせ魅力的に輝いているのだと私は推測をした   今回、たむらさんに助っ人として飛渡瀬敬老会に民謡の合いの手で出演していただいたのだが、人間的に実に素晴らしい人だ。 私は嘘がつけない不器用な男なので、たむらさんのようにお客様でありながら民謡仲間でもあり、しかも年齢も父親ほどの目上の大先輩なのであるのだが、音程が間違っていたりすると、思い切って遠慮しないように正直に修正をお願いする。

これは、ここで書いておくのでありますが、大変言い辛いです。 だけれども言い辛いことを言える相手でないと素晴らしい民謡を作ってゆくことなど不可能なのだと私は思うのです。 そんな若造でも、たむらさんは僕を見捨てない。 だからこそ私はたむらさんを心から尊敬している。 大体、松江のじろうさんがそうだった。 彼は私のことを決して常識はずれだとは言わなかった。 いや私は自分で自分のことを常識を知らない民謡人だと心から思っている、民謡の常識なんて何もわからない。 でも、たむらさんも、じろうさんも、なぜだか、そんな私を静かに見守ってくれていた。 じろうさんはよく僕に言って笑った 「島本さんらしくて いいじゃないですか」 その深い意味はあまりわからないのだが、彼はとにかく器の広い大きな人だった。

2012 1/29 音戸の舟唄全国大会 優秀賞の唄:じろうさん


たむらさんも、なんでもづけづけと機関銃のように意見する私に悪い顔を見せない素晴らしい大人であり紳士だと、最近、撮影した練習風景のビデオを眺めながらつくづく思う。 僕はこのお二人が大好きだ。 だからこそ、お二人の唄も大好きだ。 人間が素晴らしい。 よって私にとっての素晴らしい民謡とは、その人間の心の器や美しさにある。 どんなにプロで華やかで地位を備えていたにしても人間の美しさを比較するのには皆一線である。 私は民謡を始めて8年が近くなってきたのだが、自分の好きな民謡が大会の決勝に残るということは実はそれほど多くはない。 大会というものは、日本一を目指して競うものではあるのだが、私が求めているような心を和ます民謡を表現できる人の多くは予選落ちの方が多い。 決勝に毎年進めなくても、体を微妙に揺らせ頑張られているお姿に私は胸を打たれて仕方がない。

だから、決勝に残ること、いや日本一になることは全てではなく、そもそも、予選の段階で舞台に立ち、多くの観覧者さんの前にて唄えるその時こそ、その全てに自らの心や姿を披露できるチャンスなのだと僕は思っている。 だから、私は毎年、大会が楽しみなのです。 その予選のたった一回の舞台に自分の全てを出し切ろうとされる、その一生懸命なお姿に感動してなりません。 決勝に残れるだけの技術を持たれておられない方が、もしこのブログを読まれていたら僕は声をにして伝えたいのです。

「あなたが舞台に立つ時だけは、あなたがその大会の主役です、大いにあなたの魅力を発揮されてくださいませ」

なので私にとってみれば、決勝に残って2度唄える方よりも、予選の一度きりで舞台を去らなければならない人の唄の方が重みを感じられるのです。 私も音戸の舟唄全国大会では、第2回大会~第8回大会まで、すでに7回連続で出場させていただいておりますけれども、夢の決勝に残れるようになったのは、第6回大会~で、2、3、4、5と4回の大会ではすべて予選落ちでしたから・・ 予選で散ってゆく民謡人の気持ちはよくわかるのです。 今の私は決勝に残っているので(3回連続)、考えてみますと予選落ちしていた時の方が心構えが挑戦的で躍動的だったように思います。 今では、優勝できる力がないのがわかっているだけに決勝に残ったとしても、自分に自信を持てないまま力みながら唄っている感があるのです。 堂々としていません。 予選落ちしていた時には捨て身の構えでしたが・・ 今では、逆に予選落ちになることを怖がっている自分が存在しているのです。

言葉ではなんとでも言えますけれども・・ やはり大会ですので勝ちたいと思ってしまうのは避けられませんですし、特に決勝に残れば、が出てしまってダメですね  第6回の時に良い成績を収められたのでしたが、あの時にはひどく体調を崩していた時で、すっぽん粒を1週間飲み続けて、やっと回復させた時だったので、欲が出る元気がなく、それがたまたま伸びのある良い唄になったのでした  つまり舞台は心の表情そのものが現れるのですね~  あのー ファンの皆様、ここまでよくも読んでくださいました だんだん  最後に私から、民謡の上達方について述べさせていただきたいと思います  ゆうさんお奨めの上達法 ここまで頑張って読んでくださった方だけの限定情報になりますのでね、他の方に教えてないようにお願いしますね 

1.まず撮影するビデオを購入してくださいませ(スマホなどの動画を写せるものでも構いませんよ)
2.大きな鏡を用意しましょう
3.伴奏音を入手しましょう

まず1.ビデオカメラでご自分が唄う姿を撮影してみましょう。 それをテレビ画面に映して何回か観てみましょう。 チェックA 口の形に注目してください。 唄われている最中の口の形は上下対称でなくてはなりません(良い発音を出すためです) どこかで口がねじれていませんか それらをの前に立って唄を歌いながら自分の口の形が上下左右対称になるように練習を重ねてください。 その効力と共に発音や発生が格段に良くなるのです 

1.2が上手くいくようになったならば 次に伴奏音をオーディオなどで鳴らし、それに合わせて自分の声を重ねてみましょう。 その時に音がちゃんと一致したならばハーモニーが生まれます  ハーモニーがちゃんと重なり合うと音が明らかに力強く、更に美しく強調されますので、唄っている最中でも自分の耳でわかります(三味線などをなさっている方はよくわかりますが鍛えられて敏感ですので)。 この練習時に自分の唄の高さと伴奏音の音程とが合っているのか合っていないのかが、どれだけわかるのかで、その人の民謡レベルも大きく差がついてゆくのです

私が実験したところ、私のレベルでは唄っている最中に伴奏に全て合わせたつもりでも、撮影したビデオを再生して確認した際には、音が思うように合ってはいない箇所が何箇所もございましたので、それ自体が優勝できるだけの器は今のところナシと判断されました。 優勝する技量を持つ人であれば、自分が唄っている最中にでも、三味線や尺八と自分の声との音程比が10分の1~2以内くらいの違いに留まらせる必要があるように考えます。 全ての伴奏に10点満点で合わせて唄える人などこの世にはいないと考えますので、この音程を常に伴奏音の音程に細かく合わせることが出来るようになって一人前であると私は考えているのです。 私の場合にはまだまだ遠い遥か先でしょうかね 

とにかく自分の唄う時の口の形が美しいのか はたまたねじれて格好悪いのかを自分で確認してみることが、とても大切であるように最近、感じているのでございます。 あとはビデオでご自分の唄う姿勢や手の位置、背筋の伸び具合、お辞儀などを観てみますと、大変勉強になりますので、他の美しいお手本の競技者の動きと比べて比較なさってみてくださいませ  それでは、広島県呉市音戸町にて会いましょうぞ  ありがとうございました 

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あとがき じろうさんの音戸動画にて合いの手を決勝の舞台上で行う私でございました。 あの時にはの決勝の舞台でしてね  心の中では緊張すごくしてたのです  僕はずっとじろうさんに感謝してたのです  「じろうさんありがとう 初めて決勝の舞台の雰囲気を味わうことが出来たよ  ここは、とんでもないところだね  こんなところで じろうさんは毎年連続で決勝に上がっていたんだね あなたは本当にすごい民謡人だよ

その翌年、大会前に大きく体調を崩した私は 1週間前からナガセスッポン粒を毎日3粒飲み続けて劇的な回復を遂げ ななな なんと第6回の大会で初めて夢の決勝に残れたのでした  全て、じろうさんのお陰でした(感謝

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