自称米子のプロモデラー

模型、フィギュア、ジオラマを製作するブログ

レトロSFメカを作る part01

2024-06-30 10:23:23 | 模型

昨日まで、「巨人の惑星」のスピンドリフト号の製作記事をアップしましたが、ついでと言ってはなんですが、またまたレトロなSFメカニックのプラモの製作をアップします

これです。

映画「ミクロの決死圏」の「プロテウス号」です。

この映画はとても有名な映画なので説明しなくても良いかも知れませんが、簡単に紹介します。

このプロテウス号は「潜水艦」です。

映画は、重要な人物の脳に出来た傷を修復すると言う手術をしなければならないのですが、脳の内部からでないと、手術不可能と言う状況でしたが、このプロテウス号と医師の技術を持った乗組員を特殊な技術で小型化し、体の中に注入して、1時間内にレーザーガンで治療して脱出すると言うものです。

今日本のアニメでも「働く細胞」と言う体の細胞の働きを擬人化した物語があり、実写の映画も制作されていますが、その体内の働きを実写化したSF超大作でした。

見たことのない方は一度見てください。

とても感動します。

プラモの方ですが、

メーカーは「メビウス」と言う海外のメーカーです。

パーツは、

本体外装部分。

外装と内装のパーツです。

このキットは、内部のインテリアが細かくできています。

しかも、発注主様からディティールアップ用の真鍮エッチングパーツまで用意されていました。

説明書の裏面ですが、完成するとこんな感じです。

形状はとても良くできていて、映画のイメージを見事に再現していると思います。

発注主様から、エッチングパーツの取り付けの他に、船内の照明を付けて欲しいと言われていました。

さらに、搭乗員のフィギュアを付けて欲しいと言うことでした。

その搭乗員は、発注主様の顔と、ご友人の顔に似せて製作して欲しいと言うことでした。

さらに、発注主様の飼われている猫も乗せて欲しいとのことで、「これは大変な作業になる」と思いましたが、このキットの完成を早く見たかったので、結構楽しみながら製作しました。

先ず、内部の照明ですが、映画を見ると、紫色の光でコックピットが照らされています。

紫色というのは難しい色なので、知り合いの舞台関係の仕事をしている方から照明用の「ゼラチン」と呼ばれるカラーのフィルターを分けてもらい使用しました。

そして肝心な照明ですが、これを使用しました。

ほんの2ミリ程度の小さなLEDです。

1、5ボルトで光らせると、

かなり明るく光ります。

これをメインの操縦席の周りのリング状の場所に4個取り付け、ボタン型の電池で光らせました。

マスキングテープで配線が固定されていますが、このテープは最終的に剥がします。

真ん中のリング状の部分がメインの操縦席です。

そのリングの下になる部分に紫のゼラチンをカットして貼り付けました。

電池は2個に分けて、並列の接続してあります。

発光のオン、オフは電池ボックスから伸びるスライドスイッチにプラ板で作ったバーを繋ぎ、船体側面の羽で隠れる部分に出しました。

この羽を動かしてスイッチを操作します。

マイクロドライバーのマイナスで前後にスライドすればオンオフが出来ます。

これを暗いところで光らせると、

発注主様からはメインの操縦席の周りのリングを光らせてと言われていませんでしたが、ここも光らなくてはダメでしょう。

なにぶん小さいのでLEDの組み込みが大変でこれが限界です。

LEDの光が拡散する様にLEDとリングの間にトレーシングペーパーをかましてあります。

それによって、多少光が拡散している様です。

ここまで簡単に書いてますが、実際は色々実験した結果です。

この形にするまでに2週間くらいかかっています。

それでも、なんとか一番面倒な照明がうまくいったので後は楽に?と思ったのですがそうは行きませんでした。

まだまだ苦難は続きます。

続く!

 

 

 

 

 


スピンドリフト号を作る パート2

2024-06-29 08:09:50 | 模型

昨日からアップしている「巨人の惑星」の宇宙船「スピンドリフト号」の製作ですが、あまり写真を撮っていなかったので、今日完成です。

歪んでいたボディーをひねり直して、オレンジ色にエアーブラシで塗りました。

内部もコックピット周りはオレンジ色に塗ります。

途中の写真が無いのでいきなり完成です。

機体後部にハッチの様な筋彫りを追加しました。

機体のストライプはマスキングテープでマスクしてカッターでカットし、エアーブラシで塗り分けました。

機体の側面の黒いマークはデカールに無かったので、カッティングシートをカットして作りました。

機体上部のクリアドームの中のパンチングメタルはホームセンターで買ってきたアルミのパンチングメタルをカットしてはめ込みました。

パンチングメタルの穴の大きさが小さいものが無く、売っていた最小のものを使いましたが、まだ大きめですね。

エンジンのシルバーメッシュの様な部分は、シルバーをラッカーで塗り、赤をエナメルで塗りました。

はみ出た赤を溶剤で拭き取り仕上げました。

まだこの時点では汚しを入れてません。

発注主様から、「汚しも入れて欲しい」と言われていたので、わずかに汚れた感じを入れました。

物語です、草むらに突入した感じで着陸するので、草木で擦れたり、傷が入った感じに仕上げました。

物語ではあまり汚れたイメージは有りませんが、多少の擦り傷や、塗料の剥がれ等表現しました。

黒い筋はエアーブラシで書き込みました。

塗料の剥がれみたいな所は面相筆で一つ一つエナメルのシルバーで書き込みました

機体の背中部分のハッチは、撮影用のプロップモデルにしか無いメンテナンス用のハッチだと思いますが、あえて作りました。

このキットはパーツ自体は数が少なく難しくは無いはずですが、パーツの歪みや合いの悪さから綺麗に作るのが難しいキットかもしれません。

私が作った個体だけかも知れませんが、海外製のキットは作りにくいと言う事を覚悟しなければなりません。

ただ、「ドラゴン」や、「トランペッター」などは非常に良くできていて作りやすいキットです。

海外製のキットが全て出来が悪いと言うことでは有りませんが、初心者は手を出さない方が無難ですね。

今回のキットは写真が少なかったのでこれで完成です。

これを納品した後、だいぶ日にちが経ってから、ある映画のメカのプラモの製作依頼がありました。

その映画は私も好きな映画だったので快く引き受けましたが、これも海外製のキットで、電飾を組み込んだり、搭乗員のフィギュアを作ったり大変なキットでした。

それは何か?
次回にアップします

 


スピンドリフト号を作る パート1

2024-06-28 07:25:17 | 模型

皆さんは「巨人の惑星」と言うテレビドラマをご存知でしょうか?

1969年から1970年まで放送されていたアメリカのテレビドラマです。

私もテレビで見ていました。

内容はあまり覚えてませんが、成層圏を飛ぶ旅客機と言うか宇宙船がロサンゼルスからロンドンに行く途中トラブルが起きて、別世界に行ってしまうのですが、そのたどり着いた別世界は、アメリカそっくりだけど何もかも大きく、人間も巨人だったと言う話です。

そこからの脱出を描いた物語です。

オープニングでコックピットの窓から猫が覗き込んで吠えるシーンが印象的でした。

と言うことで、今回の製作記事は、この「巨人の惑星」の宇宙船、「スピンドリフト号」の製作です。

これがパッケージです。

メーカーは「ポーラライツ」です。

スケールは一応1/64と言う中途半端な大きさになっていますが、登場人物のフィギュアもついています。

パーツはあまり多くはありません。

大きなパーツはちょっと歪みも有り、ひねって修正したり、意外な所にバリが出ていたり、海外製のキットらしい仕上がりです。

それに金型から抜けをよくするためか離型剤の油が付いているので先ず、洗剤をつけて歯ブラシでゴシゴシ洗います。

説明書も簡単です。

こちらが裏面、

元のメーカー?の「オーロラ」のカタログになっています。

このキットは「ジョー90」の「マックスカー」の製作を依頼された方が発注されたのですが、まだもう一つ頼まれている物もあります。

それはさておき、

このキットの写真があまり撮れていないので、いきなり形になっていますが、

これがボディーのサフェーサーを吹いた所です。

形状はイメージを良く捉えていると思います。

ちょっとレトロな感じの宇宙船ですね。

この写真が、内部の完成写真です。

製作途中の写真を撮っていませんでしたので、いきなり完成しています。

キットは多少パーツの合いが良くない部分もありましたが、ま〜削ったりパテ打ったり普通に組み立てられます。

ボディーの歪みが一番面倒でした。

完成したキットの大きさは全長24センチ、高さ15センチ程です。

クリアーのスタンドも付いています。

ちゃんとフィギュアも塗って取り付けてあります。

意外なほど、内部が丁寧に作られていました。

これにオレンジ色のボディーを被せますが、なかなか綺麗に合わなかった覚えが有ります。

海外製のキットでは「あるある」なんですけどね。

どんな形になったかは次回に。

続く!


福の神を作る 其の四

2024-06-27 08:28:23 | 模型

連日アップしている「福の神」ですが、完成です。

昨日の記事ではまだ表面の磨きが足りませんでしたが、徹底的に磨きましたが。

その品物がこれ、

こんな感じですが近くから見ても木製に見えます。

何も言わずに他の人に見せると、皆、木製だと思った様です。

「被った時重たくない?」と聞かれたこともあります。

でも、発泡スチロールなので嘘みたいに軽い物です。

ただ、夏場被っているととても暑いです。

首と、鼻の穴、目の隙間に穴が有りますが、そこからしか風が入りません。

目の隙間は被った人の目に合う様にしてあります。

足元は、鼻の穴からよく見えます。

これは額の部分ですが、アクリル絵の具の塊がちょっとした「ふし」の様になって偶然リアルな木目になりました。

これは後ろ頭部分。

目の彫り部分ですが、ここは筋彫の中に艶消し黒を流して着色してあります。

目の穴の周りも黒で塗ってあります。

耳の部分ですが、丸いので木目も丸くなります。

鼻の筋も黒を墨入れしてあります。

木目がかなり荒いのですが、このくらいの方が「けやき」っぽく見えると思います。

この完成品を「倉吉市」まで納品に行きました。

発注主の方も、着物に着替えて迎えていただきました。

小柄な方でしたので、かぶると漫画のキャラクターの様なコミカルなバランスでバッチリでした。

今回の制作で、発泡スチロールの様な物でも木製に見える物が作れるのが分かりました。

鉄の錆びた感じは、「ダグラム」で、何度も作ったので分かるのですが、木製は今回初めてだったので良い勉強になりました。

なにぶん、分からない事ばかりで、何度も試し塗りして実験したのですが、大きめの筆で木目を描くより、小さな筆の方が木の色のむらの様な模様を描くのが自然だという事にも気がつきました。

毎回製作の勉強です。

やったことの無い事をするたびに少しずつ賢くなります。

やはり教えてもらうより、自分で試行錯誤しながら覚えるのが一番と思いました。

プラモとか、パーツの用意された物を作るのも面白いのですが、何も無いところから自分で考えて作り上げるのも面白いですね。

ただ、納期とか決まっていたりすると「地獄」を見ることが多いですが。

今回でこの「福の神の製作」は終わります。

次は何をアップしようかな?


福の神を作る 其の三

2024-06-26 08:34:46 | 模型

連日アップしている「福の神」の被り物ですが、今日で一気に木製っぽくなります。

発泡スチロールを削り、紙粘土で表面コーティング、木工パテで木目仕上げをし、いよいよ木目の書き込みです。

先ず、使用した塗料ですが、アクリル絵の具です。

紙コップにローシェンナー、黒、赤等混ぜて木の濃い色合いの絵の具を作ります。

右のカップはコーヒーです。

コーヒーは塗装に関係ありません。

コーヒーの横の平筆は濃い木目を描き込む筆です。

この時に、薄い木の色も同時に作っておきます。

最初に薄い方の木の色を硬い毛の鉄骨用刷毛で大雑把に塗ります。

絵の具はすぐに染み込むので、水でかなり薄めないと伸びません。

シャバシャバに薄めた物を、塗りむらを作る様な感じに大胆に塗ります。

その絵の具が乾き切る前に濃い木の色を平筆で一方方向に撫でる様に塗ります。

濃い木の色の絵の具も薄めに水で溶いておきます。

薄めないと物と薄めた物と筆に半分ずつつけて撫でる様に一方方向に塗ると、割と簡単に木目っぽい筋模様が描けます。

あまりゴシゴシするのではなく、一方方向に一気に擦ります。

1回目だとこんな感じですが、

濃い木の色を何回か塗るとだんだん木の質感になってきます。

ある程度色がついたら、フェルトの様な柔らかいしっかりとした布で磨きます。

あまり強く磨かない様に、軽く丁寧に、愛情を込めて擦ります。

擦り続けると、

ちょっとツヤが出てきました。

これを繰り返して磨きます。

クリア塗料とかは全く使ってません。

ここまで磨きましたが完成まで後もう少し磨きます。

まだまだ磨きが足りません。

この時点でかなり木製に近づきましたが、さらに磨きます。

木目が薄れた気がしたらまた絵の具を塗り、磨きます。

これがどんな仕上がりになったかは次回に。

続く!