連日アップの「河童」ですが、フィギュア本体が完成し、いよいよ現場に設置します。
墓所は鳥取県米子市の「鴨川」ですが、ここは、「米子城」の「外堀」です。
本来城の堀だったのですが、今現在はコンクリートで固められたただの川になっています。
周りには白壁の土蔵が有ったり、ちょっと古風な風景です。
ここの川には河童が住んでいたと言う話があり、モルタル造形の会社が設置したオリジナルの河童のモルタル造形がいくつか設置されています。
この河童の造形には私は関わっていません。
この河童はモルタルの塊でできているそうで、大変重いそうです。
2トンユニックで吊り下げる際、ユニックのワイヤーが切れてしまったと聞きました。
中までモルタルで出来ていると大変な重さになるようですね。
なので、今回に河童は中身を発泡スチロールで作り、モルタルの節約と軽量化を図りました。
この鴨川の片隅に私の造形した「水木しげる先生」の「河童」を仲間入りさせました。
これが御影石の台座です。
無垢の御影石です。
石の台座のテープが貼ってある部分がフィギュアのボルトを差し込む穴です。
大変な重さなので慎重に水平を出して設置します。
設置の後、フィギュアを取り付けます。
モルタル造形でも中身が発泡スチロールでなのでかなり軽く人の手で持ち上げられます。
三平の取り付けです。
これはテーブルですが、スイカの皮が乗っています。
これも同じ様に台座の穴にボルトを差し込んで接着です。
次は河童です。
同じ様に取り付けです。
こうして設置完了です。
背景に白壁の土蔵が見えます。
こんなレトロな雰囲気の場所に設置されました。
季節はちょうど桜の咲く頃でしたので、満開に咲いていました。
河童と三平のスイカを食べている所を造形しましたが、三平はスイカを持っていないんですね。
でも、持っている様な格好をしています。
デザイン画がそう言う物だったので、その通りにしました。
決してスイカを盗まれた訳では有りません。
こう言うデザインでした。
フィギュアの造形は私がしましたが、塗装はモルタル造形会社の方に任せました。
この仕上げがどうなのかわかりませんが、水彩画のイメージにはなっていると思います。
こうして完成しましたが、このモルタル造形をしている会社は、今現在モルタル造形をしていないそうです。
コロナ以降造形の仕事が無く、職人さんもやめてしまわれた様で、造形をやめてしまわれた様です。
せっかくの技術が勿体無いですね。
もっとモルタル造形をして欲しかったのですが、残念です。
こうして鴨川の「河童の三平」が出来上がりました。
何度も遠方の会社に出向き、作業しましたが、新たなマテリアルによる造形は面白かったですね。
これでまた新たな技術が身につきました。
またこんな仕事してみたいですね。