自称米子のプロモデラー

模型、フィギュア、ジオラマを製作するブログ

幻のブルドーザー戦車の製作 その十

2024-01-31 08:50:48 | 模型

昨日は鳥取県、国立公園大山のふもとに有る実際の香取村を紹介しましたが、ここは昔、赤松林のジャングル状態だったそうです。

なので、このジオラマには「赤松」の木がたくさん必要ということになりますが、今から12年前になりますが、この当時、松の木を大量にジオラマ製作に使ったと言う記事をネットで探しても全く出てきませんでした。

盆栽的な物を作っている方がいたのですが、あまり参考にならない。

そこで、実物の松の木を研究してみました。

この松の木は近所に生えている物ですが、真っ直ぐな幹に同じ部分から枝が出ています。

松の葉は、こんな風に枝の先に放射状の刺のような葉が生えています。

これを表現しないといけません。

先ず、幹になるものがなにか無いか?

近所の海に行ったら松の木がたくさん生えているので何かヒントになるかも?ということで、行ってみました。

そして、こんなもの拾ってきました。

これは松の木の枝だと思います。

地面に落ちていたものを拾ってきて削ったものです。

これを幹にしようと思います。

それでは枝は?どうする?

枝は、建築模型でよく作る「木」を使います。

先ず、ホームセンターで電気のコードを買ってきます。

このビニール被覆を剥がし、

銅のバラ線を取り出します。

それをよじって、

樹の枝のような形にねじります。

これをたくさん作り、

拾ってきた木の枝に穴を開け、

差し込んで発泡スチロール用接着剤で接着します。

これでなんとなく木のようなイメージになってきたと思いますが、まだ、「松葉」が無い。

これをどうするか?

困ったら「ホームセンター」に行き、商品を色々見てくるのが一番!

いろんなヒントを貰えます。

何で松葉を作ったか? 

それは次回に!


幻のブルドーザー戦車の製作 その九

2024-01-30 08:55:55 | 模型

毎日寒い日が続いています。

ブルドーザー戦車の製作も本体のブルドーザーはほぼ形になってきましたが、ジオラマのベースがかなり大きい。

戦車が小さいのでだだっ広いベースでどう見せるか?

この空間をどう埋めるか?がとても問題になりました。

やはり樹木をたくさん植えるしか有りませんが、どのくらい植えるか?

どんな木が必要か?

分からなかったので、実際に現場に行ってみることにしました。

ここ山陰の最高峰「国立公園大山」ですが、

「伯耆富士」(ほうきふじ)と呼ばれています。

標高1710メートル(くらいか?)年々風化が進み標高が低くなってきているそうな?

ここの麓(ふもと)に「香取」が有ります。

私の家から45分くらいの所にあります。

昔はよくキャンプしに行ったのですが、ここんとこ全く行ってませんね。

香取に行く途中も、こんな赤松林が続いています。

香取と言えば、このイメージ。

だだっ広い草原。

この頃はまだ雪が残っている頃なので牛など居ませんが、本来なら牛とかいるのかな?

この辺を散策していると、

こんな慰霊碑を見つけました。

この香取地で開拓に関わった方々の慰霊碑と思います。

この写真はもう12年前のものです。

このへんの土地は大山の火山灰でできているようで、土が黒い色をしています。

色見本としてサンプルを取って帰りましたが、普通の土よりかなり黒っぽい色をしていました。

今もこの土地を開拓しているようで、ブルドーザーが有りました。

やはり足回りがかなり汚れるようです。

排土板も塗装が剥がれて地肌が出ています。

ブルドーザー戦車の塗装の参考になりました。

地面も、

こんな風に、沢山のキャタピラの跡が残っています。

写真では明るい色に見えますが、実際肉眼で見るとかなり黒っぽい色です。

そして問題の赤松ですが、

多分、こんな感じの松林が、うっそうと茂っていたのだと思います。

ネットで色々検索しても、松の木をジオラマ用に作ったと言う件が出てきません。

松の木の製作方法が分かりません。

さ〜どうする?

あの独特の形状をどう作れば良いのか?

悩みます。

そんな時、

遠くの海の水平線に「隠岐の島」が、かすかに見えました。

ちょっと「ほっこり」と言うところです。

さ〜これから松の木を作る方法を考えなくてはなりません。

材料から、製作方法、全部ゼロから考えました。

ここからが地獄の始まりです。

 

続く!


幻のブルドーザー戦車の製作 その八

2024-01-29 09:10:18 | 模型

連日書いている「ブルドーザー戦車」の製作ですが、戦車の製作と同時進行していたベースの製作にもかかります。

先ず、操縦席の仕上げですが、

低座型の操縦席はこんな形に仕上げました。

一応、97式戦車の内部写真を参考に、多分こんな感じ?と言う事で作りました。

とにかく分からないことだらけで、かなり想像で作っています。

高座型も、

以前、小泉さんから送っていただいた操縦桿の構造のイメージから、こんなふうにアレンジしました。

実際はどうだったか?全くわからないので、ここもかなり想像で作っています。

次に、フロントの泥除けですが、

 

0,5ミリの真鍮板をハサミでカットして泥除けと同じサイズに作り、取り付けました。

元のプラスチックの泥除けは、丁寧にカットして、そのカットした泥除けパーツに真鍮板をあてがって印を付け、ハサミでカットしました。

取り付けた後、ラジオペンチで挟んでグニャグニャと曲げます。

これも適当ではなく、実機の曲がり具合とか参考に曲げます。

これが実機。

こちらが模型。

このくらいしないとそれらしくなりませんでした。

この状態に2台とも加工しました。

そうしているうちに、知り合いの木型屋さんからジオラマのベースとなる木製の台が上がってきました。

このベース1200ミリx900ミリ有ります。

最初の予定では600x450程度の小型の物のはずで楽勝で作れる!と思っていたのですが、急遽大型に変更されました。

やはり公衆の面前で展示するのに小さすぎると言う意見が出たそうで、急遽大型化しました。

この大きなベースに97式戦車を2台乗せてみると、

こんな感じでこの余白をどうしよう?

戦車が小さいのでだだっ広いこの空間を地面と樹木で埋めなければならない。

一体どのくらいの樹木を作ればいいのか?

この時点では想像ができませんでしたが、樹木を何本か制作していくうちになんとなくこのくらい必要というのが見えてきました。

ここから地獄が始まります。

続く!

 

 

 


幻のブルドーザー戦車の製作 その七

2024-01-28 09:49:43 | 模型

今日も朝からとても寒いですが、先ほど関東地方で震度4の地震があったそうです。

新年早々に大変なことが続いています。

皆さんも気をつけてください。

 

と言ってますが、やはり今日も「ブルドーザー戦車」の製作です。

もう今回で7回目ですが、だいぶ形にはなってきています。

今日は、細かい部分ですが、リベットの造形です。

日本の戦車は鉄板と鉄板を繋ぐのに溶接もしていたのでしょうけど、リベットで繋いでいる部分が多いようで、随所にリベット跡が有ります。

模型の場合、改造とかすると、そのリベットが無くなってしまう部分が出てきます。

例えばこの部分。

プラバンをはめ込んだ部分ですが、本来ここは機関銃が取り付けられていた部分です。

これを排除した際、リベットも削ってしまいました。

なので、最初は、真鍮線を削って、丸くして取り付けようとやって見ました。

モーターツールに真鍮線をくわえさせ、回転させてヤスリで削り、頭を丸くします。

それをカットして、戦車本体に取り付けますが、

こんな感じになります。

ただ、とんでもなく手間がかかります。

そうして、悩んでいる時、ふと目に入ったこのパーツ!

ファインモールドのランナーのタグの裏ですが、なんとリベットのポツポツが有りました。

全てのランナーのタグ部分にこんなリベット用のポツポツが整形されていました。

さすが!!ファインモールド!!

改造する人の為にこんな配慮がされています。

早速このポツポツをカッターで削いで、

この衝立のような部分に貼り付けて見ました。

ここのリベットだけでも大変な量なので、これを真鍮線を削って差し込んでいたら大変な時間がかかるのですが、このポツポツのおかげでいとも簡単にリベットを再現出来ました。

本当にファインモールドさんの配慮には頭が下がります。

ありがとうございました。

と言いたいです。

続く!


幻のブルドーザー戦車の製作 その六

2024-01-27 11:57:24 | 模型

毎日寒い日が続いています。

大ぴらには公表されていませんが、コロナもまだアチコチで感染が出ているようです。

気をつけなければいけません。

 

連日書いている「ブルドーザー戦車」ですが、今日はキャタピラの調整をします。

この写真は鳥取県の大山の香取村の開拓をしている実際の写真です。

このブルドーザー戦車を見ると、かなりキャタピラがたるんでいるのが分かります。

ファインモールドのキットを素組みすると、

こんな状態です。

ポリキャタピラなのでピーンと張った状態にしかなりません。

なので、強制的にたるんだ形にします。

用意するものは0,5ミリのピアノ線とピンバイス。

キャタピラのたるんだ状態に見える位置にピンバイスで穴を開け、

ピアノ線を差し込んで瞬間接着剤で固定します。

ピアノ線がモロに見えますが、フェンダーが付くので殆ど見えませんし、どうしても気になる時はエポキシパテ等を塗ってから土色を塗ります。

車体上部のガイドローラーの間、全てにこの加工を施します。

こんな感じになります。

やはりキャタピラがたるんでないと重さが感じられません。

これをやるとやらないとではかなり見栄えが違います。

それほど難しい作業ではないので是非やってみてください。

 

続く!