自称米子のプロモデラー

模型、フィギュア、ジオラマを製作するブログ

ディアゴスティーニ零式艦上戦闘機二一式を作る 其の五

2023-06-24 10:11:25 | 模型

毎日暑い日が続くようになりました。

まだかろうじて30度にはなっていませんが、湿度が60%から80%になってきています。

ここ山陰は年中湿度が高く、真冬でも40%より下がることがありません。

なので、模型の塗装が困ります。

気象庁の「アメダス」の予報や観測データから、今現在の気温や湿度をこまめにチェックして塗装をしていますが、なかなか進みません。

朝から雨の日は「今日は塗装は無し!」ということになります。

ここの所なかなか60%より湿度が下がらず、塗装を後回しにしているところが有ります。

とは言え、地道に製作は進めています。

昨日の時点でやっと80号まで製作が進みました。

前回71号から脚部のカバー、水平尾翼の外装、コックピットの操縦席、シートベルト、

それに、展示用の台座の組み立てをしました。

先ず、主脚のカバーですが、飛び立った後、脚を折りたたんで主翼に収納した時、脚が露出したままにならないようカバーが付いています。

そのカバーをアルミ板からカッターで切り出し、ミッチャクロンを吹き、青竹色を塗ります。

表面はアメ色に塗装したものを貼り付けます。

それを脚に瞬間接着剤で接着します。

その流れで翼端の折りたたみ部分も外装のアルミ板を貼り付けます。

ここが両面テープ貼りなので完全にくっつきません。

後に接着剤で接着することになります。

次に水平尾翼の外装の残った部分を貼り付けました。

まだ一部「アメ色」を塗っていない部分がありますが、可動部分から見える「青竹色」を塗る時一緒に塗ってしまいます。

次に結構めんどくさかったコックピットの操縦席ですが、シートベルトが付いています。

革製に見える素材で、指定の寸法にカットしてエッチングの金具を通して組み立てます。

それを指定の部分に接着します。

これが付くと、いかにもコックピットと言う感じになりました。

操縦席下の床部分に透明な部分があるのですが、機体の下を直接視認出来るように窓があるのを知りませんでした。

ここまで丁寧に作りこまれています。

床板部分にはまだ細かいパーツがいくつか付きます。

次に展示用の台座が出てきました。

分厚い鉄板が内蔵されていてずっしりと重いものです。

裏蓋をネジ止めして、これから機体を支える支柱を取り付ける予定です。

なんとかかんとか、やっと80号まで来ました。

まだ後20号あるのですが、外装のアルミ板の切り出しと塗装の連続です。

湿度の低くなった時を狙ってやっていますが、本業のジオラマ製作の方にかからなくてはならなくなりそうで、またしばらく製作が止まるかもしれません。

なんとか今月中に終わらせたいのですが、難しいかも?

これが終わっても、ほかに制作依頼を受けているものがいくつも有るのでまだまだ忙しい日が続きます。

続く!

 


ディアゴスティーニ零式艦上戦闘機二一式を作る 其の五

2023-06-20 11:07:10 | 模型

段々、本業の方が忙しくなりつつある今日このごろですが、相変わらず「零式」の製作は続けています。

今回は機体の外装と、エンジンの気化装置の制作になります。

毎日、2号づつ製作のつもりでしたが、外装のアルミ板を取り付ける段階になって急に手間がかかるようになり、製作のスピードが落ちました。

外装のパーツは0,1ミリのアルミ板をカッターで切り出してバリ取りし、裏面は青竹色、表面はアメ色を吹き付けて塗装します。

アルミ板なので剥がれ防止に「ミッチャクロンマルチ」を吹き付けてから指定の色を吹き付け塗装します。

塗装が終わったら裏面に両面テープを貼り、指定の「型」に押し当てて形を整えます。

型に押し当てて湾曲させて上手く張り付くのか?と心配になりますが、型の形状が、アルミ板の反りの戻りまで計算されて作ってあるようで、押し当てて曲げるだけで機体の骨組みにピタリと合うように設計されています。

そうして一枚一枚のアルミ板を指定の場所に貼り付けます。

両面テープで貼り付けているので、いざとなれば剥せます。

後にスケルトンモデルにすることも可能です。

と言えど、フル装甲モデルに仕上げると言うのを目指して制作しています。

主翼のアルミ板の剥がれが問題でしたが、一番曲がっている部分を丸棒で更に曲げて見たら、なんとか形になりました。

そんなこんなでなんとか制作が進み、65号から71号まで仕上がりました。

このシリーズは一週間で組むことを前提で毎号パーツを用意されているので、塗装など、まとめて一気にということが出来ません。

なので、毎回3号くらい開封して内容を確認し、まとめて加工や塗装ができそうな所は、一度にまとめて仕上げています。

そうしないと、数ミリのパーツを一個塗装するのに、缶スプレーでブシューとやると、塗料があまりに無駄になります。

なので、同じ色のパーツは3号位まとめてから一気に塗装しています。

なので、常に3号が同時に開封されていて、段取りを確認し、一度に平行して製作しています。

前回は65号まででしたが、今は71号まで来ました。

73号がエンジンの加給器部分の製作だったので、他のパーツの塗装の乾燥待ちの間に一気に製作しました。

この他に、搭乗員が乗る時の格納式ステップの制作もしました。

この小さなピンのようなものに手をかけたり乗ったりして、コックピットに乗り込むらしいのです。

絶対に翼の上に乗らないようにと言うことのようで、調べてみたら、零戦の外装は、厚いところでも1,2ミリ、薄い所は0,8ミリくらいしか無いようです。

体重が60〜70キロ位の成人男性がこの上に乗って踏んだら凹みますね。

ということで、翼には「ノルナ」と書いて有ります。

実際の零戦の機体の装甲はちょっと厚めの弁当箱の様なジュラルミン板だったようです。

多分、45口径くらいの拳銃でも簡単に穴が空くレベルだったと思います。

そのおかげで、グラマンよりはるかに高起動の飛び方が出来たそうです。

しかし、こんな機体で戦闘はしたくありませんね。

ここまでやっと71号です。

後29号で完成の予定ですが、まだまだ苦労が続きそうです。

続く!

 

 


ディアゴスティーニ零式艦上戦闘機二一式を作る 其の四

2023-06-12 10:27:26 | 模型

先週は急に暑くなってきたり、本業の方がにわかに忙しくなってきたり、車で市内をバタバタすることが多くなってきました。

なので、ほとんど零式を作る時間が有りませんでした。

でも、少しづつ進めてはいます。

先週は水平尾翼部分を作りました。

すでに前号で片側の水平尾翼は作っていましたので、もう片方をつくります。

尾翼本体はもう組み上がっていますが、可動部分がまだバラバラの状態です。

この細い骨組みを組み合わせて、右側のグレーの部分を作ります。

ほかに、

コックピットの機器の上に「電影照準器」を取り付けました。

丸い蜘蛛の巣サイトの後ろに透明な反射板が付いた「リフレクターサイト」です。

本物では下から照射した機関銃の照準を映し出す装置ですが、小さいのによく出来ています。

さすがにここは光りませんが、腕に自身のある方はパーツに穴を開けてLEDを埋め込んでも良いかも知れません。

本体後ろ半分をつなぐと、

こんな感じです。

次に主翼に外装を取り付けますが、付属の型にアルミのパーツを押し当てて曲げて、それを両面テープで骨組みに貼り付けますが、ここで問題が起きました。

本来は、こんなふうに主翼全面がアルミパーツでカバーされなければならないのですが、

主翼にアルミの板を曲げて貼り付けても、曲げが弱かったのか?

剥がれて来ました。

これはもう一度剥がして曲げ直し、剥がれないくらいに湾曲させた後に貼り付けないとどうしても剥がれてくるようです。

それか、強力なエポキシ接着剤のような物で完全に接着するか?

それはできればしたくない。

万が一剥がして骨組み状態でディスプレイしたいとなった時、剥せなくなるので。

ここは色々考えなくてはならないようです。

骨組みが細く、両面テープが接触する部分が少なく、更にアルミの反発が強いので一度完全に剥がしてしっかりと曲げ直し、もう一度貼り付けなくてはならないようです。

型に押し当てて曲げるのが難しい。

強く押し当てると折り目が付くし、きれいな曲面に曲げなおさなくてはなりません。

これはもう少し研究が必要です。

 

続く!


ディアゴスティーニ零式艦上戦闘機二一式を作る 其の三

2023-06-03 10:15:48 | 模型

今現在製作中の「零戦」ですが、やっと63号まで来ました。

他にもフィギュアのヘッドの製作があるのですが、「零戦」に一度かかり始めたら途中で止められない工程が有るので、ある程度形にしたらちょっと休憩します。

その後またフィギュアの制作等しようと思っています。

この、ディアゴスティーニの零戦は、どういう人を対象にした商品か分からない物ですね。

難易度が半端ない。

プラモデルのように部品が有って、それを接着して組み立てという部分が少なく、毎号の部品は一つ一つバリ取り、切り出し、下地塗装、上塗り塗装を施しながら組み立てます。

ほとんどのパーツが金属製で、アルミ、錫合金、亜鉛合金で、メーター、キャノピー等が透明ポリスチレンで出来ています。

飾りのスタンドもアルミ製のようです。

とてもじゃないけど、シロウトに作れる品物ではありません。

途中まで製作して投げ出した方もかなり多いのでは無いでしょうか?

その後、プラモ的に組み上げる「零戦」も発売されたようですが、こちらは売れたのでしょうか?

我が家にはアシェットのF14戦闘機がまだ手付かずで有りますが、これもいつ作ることが出来るかな〜。

 

 

それはそうと、前回57号まで製作しましたが、今回は63号まで仕上げました。

今回、やっと外装のアルミ板を取り付けました。

この外装アルミ板は、

こんな感じの0,1ミリ厚のアルミ板です。

アルミホイルが多分0,01ミリと思いますので、それを10枚重ねたくらいの厚みです。

それにかなり浅いモールドが付いていますが、塗装したらほとんど分からなくなるくらい薄いモールドです。

この薄いモールドを良く見ながらカッターで一枚一枚切りださなくてはなりません。

力を入れ過ぎるとヘナヘナになるし、軽く何回もカッターの刃を入れて丁寧に切りださなくてはなりません。

裏面は青竹色を塗りますが、当然プライマーを塗らなければなりません。

青竹色を塗ると、まるでアルマイト処理をしたような仕上がりになります。

そのアルミ板をカッターで切り出し、表面は「アメ色」を塗装します。

更にその裏面に両面テープを貼り、はみ出した部分をカッターで切り取り、主翼の骨組みに貼り付けます。

アルミ板は極度に薄く持っただけで曲がりそうで、細心の注意を払って貼り付けます。

せっかく骨組みを塗装し、綺麗に仕上げても、全く見えなくなるんですね。

なので、両面テープは極力少なく貼り、いざとなれば剥がせるようにしています。

そんなこんなで、やっと機体後部の製作です。

これが機体後部です。

垂直尾翼と尾輪が付きました。

尾輪はちゃんと上下に稼働します。

垂直尾翼の後部も左右に稼働します。

ただ、可動部分のヒンジが貧弱で確実に外れそうだったので、内側からエポキシ接着剤で補強しました。

その後、63号の水平尾翼部分の製作です。

各骨組みを組み合わせ、瞬間接着剤で固定します。

この後、この骨組みに布を貼り付けます。

このキットを組み立てるまで、翼の可動部分に布が貼られていたというのを知りました。

この当時、油圧でラダーやエルロンを動かすというシステムでは無かったので、人力で軽く動かせるように、アルミではなく布を貼っていたようです。

よくこんなハリボテみたいな物で戦かわされていたのだと思うとゾッとします。

アメリカからは「一発当てたら落ちる、ワンショットライターだ!」と言われていたのを思い出します。

今回このキットを組み立ててきましたが、零戦の設計者の苦労が少し分かってきた気がします。

低予算、量産性、機動力と無理難題を軍から提示されて、泣く泣く装甲の強度を落としたのだということが分かってきました。

こんなもので敵艦に突入していった若者たちが不憫でなりません。

 

と言いつつ、後37号、引き続き製作いたします。

続く!