自称米子のプロモデラー

模型、フィギュア、ジオラマを製作するブログ

ディアゴスティーニ零式艦上戦闘機二一式を作る 其の二

2023-05-27 10:42:00 | 模型

ちょうど一週間前、「ディアゴスティーニ零式艦上戦闘機二一式を作る」をアップしましたが、あれからだいぶ製作が進みました。

前号は43号でしたが、今日、やっと57号まで進みました。

キットは、金属パーツをバリ取り、研磨して、下地プライマーを塗り、上塗り塗装をしてから組み立てをするという工程の連続で、しかも、パーツ一個一個が細かい。

ネジなどは爪の間に入ってしまうくらいの小ささ。

ピンセットでつまみ損なって飛ばしたら最後、みつかりません。

細心の注意を払って組み立てますが、時々パーツが行方不明になることが有ります。

幸い、棒状のパーツや、ねじ類は多めに入っているので無くなってもある程度大丈夫。

使い終わったゴミの様なものまで全部保存しているので、なくなったらそちらから補充したりします。

毎号大変な作業の連続。

やっと主翼の構造が完成しました。

主脚を取り付け、エルロンを取り付け、翼端灯のLEDも発光するのを確認!

これを組み立てて初めて知りましたが、エルロン部分はアルミ構造の上に「布」が貼ってあったそうです。

人間の力で操作するので、軽くする必要があったのか?このキットも布を貼り付ける仕様になっています。(グレーの部分がそれです)

コックピットも左手側の操作盤、右手側の無線機?等かなりのパーツを取り付けました。

なのでここのパーツがずっしりとしてきました。

なにせ、ホワイトメタルとアルミだけで出来ています。

メーター類は透明の樹脂がはめ込まれていてリアルです。

これらと同時進行で「栄星形16気筒エンジン」も制作しています。

細かいパイピングも施し、このモデルはモーターやエンジン音がしないタイプなので外観がリアルです。

茶色のパイプの取り付けが非常に難しく、ピンセットで所定の位置に接着しますが、パイプを差し込む穴が小さく、上手く入らなかったのでピンバイスで穴を開け直し、差し込みつつ、接着しました。

これだけで半日かかってしまいました。

そしてやっと57号のパーツの加工に入りました。

パーツはアルミがほとんどで、一部亜鉛ダイキャストと錫合金で出来ています。

なので下地プライマーが無いと塗装が簡単に剥がれます。

今回写真右の「ミッチャクロンマルチ」と言う下地塗料を使いました。

これは前月ポリプロピレンのパーツを塗装するのに威力を発揮してくれたので、アルミもかなりの密着させてくれると思い使用しています。

おそらく模型用のメタルプライマーより密着性が高いと思います。

なので、多少高価ですが使用しています。

パーツのバリを削って、ミッチャクロンを両面に吹付け、乾いた後に「青竹色」や「機内色」をエアーブラシで塗装します。

キットの説明書には缶スプレーで塗装と有りますが、2〜3ミリのパーツを塗るのに缶スプレーは塗料が無駄になりすぎるので、ビン入りのクレオスラッカー塗料を買ってきてエアーブラシで塗装しています。

これで塗料が無駄にならず、順調に進んでいます。

しかし、下地を塗っていても、瞬間接着剤で組み立ててゆくと、思わず手がパーツにくっついて剥がすと塗料も一緒に剥がれたりするので、時々エアーブラシで修復塗装しています。

ま〜とんでもないキットです。

これを模型作りの経験の無い方が作ろうかと思ったら、絶対に途中で投げ出すと思います。

人によっては、説明書を見た段階で「ムリ!」と思って全号、売りに出している方もいるようです。

とにかくとんでもなく大変なキットです。

本当に完成するだろうか?と心配になってきます。

と言っても、やっと57号。

やっと半分以上できました。

一番面倒な主翼部分とコックピットのインパネ?部分はほぼ完成したので、今後は多少楽な組み立てになるか?

と思うのですが、外装の取り付けが薄いアルミ板を曲げて、両面テープで貼り付けるそうです。

これってうまくゆくのかな?

 

 


ディアゴスティーニ零式艦上戦闘機二一式を作る

2023-05-20 11:06:14 | 模型

もう何年も前から製作依頼を受けていたのに製作が止まっていたディアゴスティーニから発売されていた「零式艦上戦闘機二一式」ですが、やっと製作出来る状態になりました。

以前、「じげ風呂」と言うブログで製作記事を「二九号」まで書いていましたが、使用している塗料が無くなったり、LEDを仕込むのがかなり面倒だったり、本業の仕事が一気に忙しくなったりして、長い間放置していました。

発注主の方には本当に申し訳有りませんでしたが、やっと製作再開しています。

他にもフィギュアヘッドの製作も有るのですが、塗装の乾燥の合間とか、待ち時間の間にそちらの方も少しずつ製作を進めています。

何分精度のいる作業ばかりで、気が遠くなりそうなことばかり。

今回のディアゴの「零戦」は、とてつもない製品ということが身にしみて分かります。

メーカーもよくこんなものをシロウトに作らせようと思ったものだと疑問を感じます。

とにかく、プロのモデラーでも二の足を踏むレベルの品物です。

制作し始めて受注したのを後悔するくらいのレベルの作業の連続です。

以前に製作した部分は29号の主翼の骨組み製作の所までで、LEDを組み込む前の状態で止まっていました。

主翼の骨組みを製作するのに、

上の写真の棒の様なパーツを指定の長さにカットして、丸パイプは両端を平たくつぶし、コの字型の棒は丁寧にカットして翼の骨に瞬間接着剤で接着します。

2,5ミリから12ミリ程度の長さの物を切り出して加工接着します。

この様な物を約30本ほど製作します。

こんな感じになりますが、ほとんど本物?というレベルの骨組みです。

しかも全部アルミ製なので大きさの割にかなり軽いものになっています。

これを「青竹色」に塗装して、翼端灯や翼の上二箇所を光らせるLEDを組み込みますが、リード線を骨組の隙間を縫うように通して行くのがまた一苦労!

なんとか通し、下地プライマーとして「ミッチャクロンマルチ」を吹き付け、青竹色に塗装しました。

これをもう一つ作ると考えるとゾッとします。

なんとかここまで組み込みました。

左側の主翼にはまだ主脚が付いていません。

この主脚は稼働して、更に脚が出ているかどうかコックピットから見て分かる主脚マーカーが飛び出す仕掛けが組み込まれていてこれを本物同様に再現しています。

主翼だけでもとんでもない仕様ですが、本体のコクピットもすごい!

メーターは一部LEDで光ります。

メーター部分にはすべてクリアパーツがはめ込まれてカバーガラスを再現しています。

コクピット後部にも酸素ボンベが並んでいてかなりリアルです。

更にコクピットだけで無くエンジンもすごいの一言!

プロペラの角度(ピッチ)も稼働します。

三枚の羽が連動して角度が変わります。

栄星形16気筒エンジンもかなり細かく、ドレーンやオイルパイプも再現されています。

これからもっと細かくパイピングします。

製作は、塗装しながら組み立てになるので、製作の机にエアーブラシを置いて、青竹色をすぐに吹き付けられるようにして作業しています。

ディアゴの説明では、缶スプレーで塗ってとなっていますが、缶スプレーだとすぐに空になるし、塗料がものすごく無駄に飛び散ります。

缶スプレーはもう無くなってしまったので、ビン入りのクレオスラッカーの「青竹色」を買ってきて、エアーブラシで塗っています。

素材がアルミなので、下地プライマーは必須です。

ミッチャクロンマルチが実績が有るのでそれを使用しています。

エアーブラシで青竹色を吹き付けると綺麗に仕上がるのと同時に、塗料をかなり節約出来るようです。

パーツの大きさがかなり小さいな物が多く、それを塗るのに、缶スプレーだと飛び散る量のほうがかなり多く、非常に不経済です。

エアーブラシだと、数ミリのサイズでも効率よく塗装でき、主翼二枚塗っても瓶塗料2個使いませんでした。

今現在、29号から43号まで一週間の間に仕上げました。

計算上、一日に2号製作している計算ですが、土日は制作できなかったりしているので一日に4号位製作が進むことも有ります。

と言っても、やはり一日に2号製作がやっとという感じです。

このキットは全100号なので、後57号有ります。

一日に2号作るとして後29日、約一ヶ月かかります。

実際に制作している方のブログを見ると、やはり3年位かけて完成させている方ばかりです。

尋常じゃない難易度!!

模型製作経験が無い方は、先ず完成させることが出来ないと思うくらいの難易度です。

制作依頼を受けたことを後悔するレベルの製作難易度です。

しかし、制作依頼を受けた以上、来月の半ばくらいには完成させて納品したい所です。

他にもフィギュアのヘッドの製作が有るので、ぼやぼやしていられません。

時間を見てどんどん進めます。

続く!


大山町 門脇家 一般公開

2023-05-06 13:43:50 | 模型

今月の5月2日に、鳥取県大山町の重要文化財「門脇家」の一般公開の為、私のフィギュア作品を展示、設置してきました。

この写真の建物ですが、1769年に建設された物です。

国の重要文化財となっています。

この建物の一般公開が5月3日より5月7日までされています。

この一般公開の際、イベントとして、落語、講談、琴の演奏等があり、その他に、地元の作家の作品展をしたいということで、私のフィギュアと、刺繍が展示されることになりました。

私の作品としては、吉川広家の甲胄像、僧兵、烏天狗、河童を展示しています。

吉川広家、米子城の城主です。

僧兵です。

背景の屏風と台座は門脇家所有の古美術品です。

烏天狗です。

この建物の立っている場所が鳥取県の大山町で、古くから烏天狗の言い伝えが有るようです。

そして河童のフィギュア。

今回、桂文吾さんの創作落語「日野川の河童とり」を公演されるそうなので、河童も展示したいということで持ってゆきました。

本日、午後5時から公演されますが、予約でいっぱいだそうで、今からでは見られないようです。

門脇家の所有物ですが、地元の作家さんの作品も他にあります。

こちらは、本物の鉄の鋳造で出来ています。

私の作品は全てスタイロフォームに塗装がしてある偽物ですが、鉄の錆びた感じに仕上げています。

作品を持ってゆく前にホコリを綺麗に拭き取っていますが、拭き取らないほうが本物の鉄の造形物のようでした。

 

この展示は明日、5月7日、朝10時から夕方4時30分までです。

明日はコムコムスクエアのプラモ講座の後、夕方、作品の撤去しなくてはなりません。

今年の連休は、色々バタバタでしたが、充実した連休となりました。

これでやっと作品展から開放されそうです。