自称米子のプロモデラー

模型、フィギュア、ジオラマを製作するブログ

ジオラマの修理 パート02

2024-12-11 07:51:17 | 仕事

昨日、破損したジオラマにをアップしましたが、今日はそのジオラマを修理した画像をアップします。

途中の写真を撮っていなかったので、いきなり完成です。

手前のケースが破損した物で、奥の物が修理したジオラマです。

このジオラマは手前のボタンを押すと、

ボタンに書いてある商品を使ってある所が点滅します。

上の写真は「ノングラス」と言う商品のポイントが光っています。

これは、土壌に設置すると、雑草が生えにくくなると言う物です。

左のボタンは「エコソイル」と言う土壌改良剤を施工した場所が光ります。

「エコソイル」とは、軟弱な地面を強化し、軟弱な地面でも建物や構造物を建てることが出来ると言う物です。

右のボタンは、ゴミ焼却場から出た焼却灰をどうリサイクルされるか、示した物です。

こう言うギミックを組み込んでいます。

こうして何とか修理しました。

あれから何も言われていないので、無事なのだと思います。

この様に、私が製作した物は廃棄されるまでメンテナンスをします。

なので、何かありましたらお気軽に連絡ください。

小さなものから大きな物まで、たいていの物は作れます。

大型の人形から巨大ジオラマ、手のひらに乗る様なオルゴールも以前作りましたね。

プラモはもちろん、ガレージキットでも、買ったは良いけど作れないとか有りましたら格安で製作いたしますのでよろしくお願いします。

と言うところで、ジオラマの修理記事は終わります。

次は何の記事をアップしようかな?

 

 

 


美術品のレプリカを作る パート05

2024-12-09 07:02:53 | 仕事

いよいよ「足柄山のおひるね」も完成です。

製作途中の写真が無いので、いきなり完成です。

この状態から、

こちらが本物、

使用した塗料はアクリル絵の具で、かなり薄めて「塗りむら」をわざと出して本物の色合いに似せて見ました。

大きさは10倍位です。

猿と熊の色の境界も、綺麗に分けるのでは無く、ちょっとはみ出した感じに塗ったり、あまり綺麗すぎない塗りにしました。

アップになると、かなり雑な感じに見えますが、このくらい雑な方が離れて見た時本物っぽく見えます。

なるべく機械的に見えない手作り感を出して見ました。

これを、木製の台座に取り付けました。

熊の自体があまり高く無いので台座で持ち上げました。

「たけのこの兄弟」と一緒に、

これで完成です。

これを美術館に搬入して展示しましたが、館内は撮影禁止なので、写真が有りません。

取り敢えず、美術館の方から、本物そっくりと言っていただきました。

製作時間も少なく結構大変でしたが何とかイベントに間に合いました。

やはりこの様な造形の仕事が面白いですね。

もっとこんな仕事があれば良いのですが、コロナが蔓延してからぱったりこの手の仕事が無くなりました。

やっと最近「建築模型」や、「看板」、「フィギュア」の原型製作がポツポツとくる様になりましたが、一時の仕事量に比べるとかなり少ないですね。

また10メートルを超える様なジオラマの仕事とか来ないかな〜と毎日思っています。

まだまだ景気は回復していないようですね。

 


美術品のレプリカを作る パート04

2024-12-08 07:33:54 | 仕事

美術館からの依頼で「林義雄画伯」の製作された陶器のフィギュアを拡大して製作しましたが、先ずは、「たけのこの兄弟」です。

この作品は形状が簡単だったので、割とスムーズに製作出来ました。

しかし、もう一つの「足柄山のおひるね」は、複数のキャラクターが一塊になって、しかもキャラクターが一体成形になっているので、それらしく半立体に仕上げなければなりません。

実物はこんな形です。

意外なほど手こずったのが「金太郎」でした。

熊の体に溶けてくっついた様な半立体になっています。

この時使用したスタイロフォームはいつのも青いものでは無く別なメーカーの物を使いましたが、若干柔らかい粘りの有る素材でした。

やはりいつのも青い方が扱いやすい気がします。

これは背中の猿ですが、熱線のカッターで大まかに切り出しています。

この後、サンドペーパーで磨き形状を滑らかにしました。

これは猿が無い状態。

これが猿のある状態。

継ぎ目から緑の物が出ていますが、これは断熱などに使用する「発泡ウレタン」です。

スプレータイプの物で、大きな隙間や盛り上げたい部分に吹き付けてやると、隙間は埋まり、接着の効果も有り、削りすぎたりしたところの補修に使えます。

実物の写真を見ながら形状を整えます。

途中の写真があまり無いので、いきなり形になっていますが、実際はかなり盛ったり削ったりしています。

緑の部分が成形し直した部分です。

大きな変更部分はスタイロフォームを切って貼り付け削り出しています。

試行錯誤を繰り返し、何とかそれらしい形状になったのでいつものウッディー粘土を塗りました。

今回いつもの「セピア」色が売り切れていて、足りなくなった部分を「ブロンズ」色の物を使用しましたが、質感は全く同じで、いつものウッディー粘土でした。

どうせ、木工パテを塗って色付けするので下地はどうでも良いので、このまま進めました。

猿の部分です。

熊の部分。

この状態の時に毛の筋彫りや、細かい部分の造形をします。

毛の筋は粘土ヘラで入れています。

粘土の柔らかい時に軽く撫でるだけで毛の筋を入れられます。

造形はあまり綺麗に磨かない状態の方がリアルです。

サンドペーパーはほとんどかけず、指で粘土を塗った状態のまま仕上げます。

この後お湯で溶いた木工パテのを全体に満遍なく塗り重ねます。

パテを塗ると、毛の筋が消えてしまいそうになりますが、金太郎の髪の毛や、熊の毛並みをパテが乾く前に、粘土の筋彫りをなぞる感じで、もう一度ヘラで撫で掘り直します。

このパテが乾燥するのを待って仕上げの色付けをします。

ここから一気に変わります。

続く!

 

 

 

 

 

 


美術品のレプリカを作る パート03

2024-12-07 09:56:01 | 仕事

連日アップしている「林義雄画伯陶器作品」のフィギュア製作ですが、「たけのこのの兄弟」が完成します。

昨日までに塗装のできる状態まで形になりました。

スタイロフォームに「ウッディー粘土を塗った後、柔らかいうちに立体的な部分を彫刻し、その後、木工パテのを薄く塗り表面の色付けと仕上げをしました。

パテの乾燥後、アクリル絵の具で色付けをしますが、実物の色合いに近づけるため、薄く解いたアクリル絵の具を塗り重ねました。

一度の濃い絵の具で塗ると平面的なつまらない仕上がりになりそうだったので、実物の色の様に薄い色が重なった様な透明感の有る仕上げにしました。

薄いアクリル絵の具を乾燥させ、塗り、また、乾燥させ塗りの繰り返しで仕上げました。

これはまだ、色が薄い状態ですが、顔の感じはイメージ通りになったと思います。

こちらが実物。

やはりもう少し色が濃くならないと行けません。

時間がかかりますが、一度に濃い色をつけない様に、薄く重ねて塗ります。

そうして出来上がりました。

部分的にパステルの粉をボロ切れでの擦ったりしています。

ベースにアルミ複合板を取り付けて倒れ難くしました。

これで「たけのこの兄弟」は完成です。

次はこれです。

「足柄山のおひるね」です。

こちらは結構手間がかかりました。

続く!

 

 

 

 


美術品のレプリカを作る パート02

2024-12-06 08:29:21 | 仕事

昨日からアップしている「美術品のレプリカを作る」ですが、レプリカと呼ぶのもちょっと違うかもしれません。

と言うのも、現物は手のひらに乗るくらいの大きさですが、作ったのは1メートルくらいの高さが有ります。

これなんですが、

現物に写真から実際に作る大きさの原寸大の図面を起こし、それをスタイロフォームに写して削り出しました。

このスタイロフォームはいつもの物とメーカーが違います。

試しに「コーナン」で売っていた物を使ってみました。

いつもの青いスタイロフォームにより粘りのある、柔らかい感じがしました。

青い方に慣れてしまっているので、ちょっと違和感が有りましたが、特に問題は有りませんでした。

これをサンドペーパーで磨き、なめらかにし、目鼻の位置を割り出して紙粘土にて造形しました。

この時使った粘土が「ウッディー粘土」です。

この粘土を使ったのがこの時初めてでした。

手前に有る小さなたけのこの兄弟はこれこそ「レプリカ」です。

足立美術館の土産物として販売されている品物です。

それをお借りして参考にしました。

この当時、「ウッディー粘土」は、価格が350円と安価な粘土でしたが、強度もあり、水を付けて練ると、かなり伸びが良く、スタイロの表面を薄くコーティングするのが簡単に出来ました。

しかも、陶器の様な表面仕上げになるので、こう言う造形物にぴったりでした。

値段も安くたくさん買っても負担にならなかったのですが、最近値段を見たら、650円になっていました。

高級な石粉粘土と同じくらいの値段になっていて驚きました。

何でもかんでも値上がりですね。

使うものが全て値上がりしています。

こちらの製作費も値上げしないといけないでしょうね。

製作もどんどん進めないとイベントの開催が迫ってきます。

ウッディー粘土でコーティング、造形を施し、さらに、表面の仕上げをもっとリアルにするため、木工パテを表面に塗り、細かいディティールを加えます。

細い筋彫りや、目鼻、口など細かい部分を彫刻して行きます。

あまり丁寧に磨くと現物の荒っぽい仕上がりにならないので、適度に荒らして仕上げます。

色合いも、木工パテの「白タモ」がちょうどいい色合いで、焼き物の白い感じになりました。

これに着色して行きます。

実物のレプリカを参考に、アクリル絵の具を薄めて重ねて塗って行きます。

何と無くそれっぽい感じになりました。

このままでは薄いので、乾かしながら塗り重ねて行きます。

少々荒っぽい感じにした方がリアルに見えます。

大きさが大きいので、時々離れて見て質感を確認しながら仕上げて行きます。

こんな感じで、「たけのこの兄弟」は割と簡単に造形できました。

しかし、「足柄山のおひるね」はかなり面倒でした。

なかなか思う様な形にならず、作っては削り作っては削りの連続でした。

こちらはレプリカは無く、写真だけで製作でした。

この続きは次回に。

続く!