自称米子のプロモデラー

模型、フィギュア、ジオラマを製作するブログ

またまた妖怪製作 その5

2024-04-30 08:40:20 | 模型

連日アップしている妖怪「ねずみ男」ですが、今回で完成です。

ねずみ男の服が綺麗すぎるので、ちょっとこんな加工もしました。

漫画的な「つぎあて」です。

実際はこんな縫い方はしないと思いますが、この方が「つぎあてっぽい」ので、わざとこんな加工にしました。

「ねずみ男」本体は完成しましたが、まだ背景、ベース等が出来ていません。

背景は実際に民家で使われていた「障子」を使い、ベースは鉄板のスタンドを覆い隠すように木製のカバーを付けてオイルステインで塗装した物を作りました。

ベース部分から鉄の角パイプがねずみ男の足から背中まで刺さっているので、倒れることが有りません。

頭部にもステンレスのパイプが入っているので首がもげたりしません。

背景の障子は、知り合いの家に有った物を頂いて使いました。

それと背景にちょっとしたおまけをつけました。

これですが、

実物大目玉親父です。

実物大と言っても人間の眼球よりだいぶ大きい目玉です。

人間の眼球って直径が24ミリ位だそうで、黒目の大きさが直径12ミリくらいだそうです

実際の大きさで作るとかなり小さくなり、目玉親父っぽく無くなります。

なのでかなり大きめの作りました。

目の水晶体は透明アクリルを加工してレンズ状にし、裏面をモーターツールで凸凹にして、虹彩を再現しました。

塗装も裏面からして、スタイロフォームにエポキシパテを盛って磨き上げた目玉に埋め込みました。

体は、スタイロフォームに粘土を盛って整形し、水性アクリル塗料で仕上げました。

後はほとんど見えませんが、ちゃんと作って有ります。

この目玉親父を、障子の破れから覗かせて有ります。

上の写真が店舗に設置した所です。

店舗のバックヤードの出入り口を隠すための物なので、障子が重要です。

設置した直後、早速お子さんが記念写真を撮ってもらってました。

ただ、このフィギュア、色々痛い目に遭いました。

先ず、左手の指を折られ、修復、これを4回くらい、前歯が折られ、修復、この部分はかなりの力が必要なのに、「バキ!」と言う音と共に子供が走って逃げたそうです。

悪意を持って壊すそうです。

足も靴で踏みつけられた後も有り、鼻の下穴も指を突っ込むようで、塗装の剥がれが有りました。

ねずみ男は悪いやつと言うイメージから、子供は容赦なく壊すようです。

手を触れないでなんて書いても全く効果なし!

いつの世も、苦労して作った物を簡単に壊す輩がいるんですね。

ブロンズだろうが、石だろうが、FRP だろうが関係ありません。

壊すやつはどんな物でも壊します。

これはどうしようも有りません。

悲しい事ですが、壊されるたびに修理するしか有りません。

このような物を修理している者がいる事を考えて欲しいものです。

これでねずみ男の製作は終わりです。

次は何をアップしようかな?

 

 


またまた妖怪製作 その4

2024-04-29 08:36:36 | 模型

世間は連休真っ只中ですが、今年から町内の班長になったので、回覧板の配布や、住民の調査など色々やらなくてはならなくなりました。

先日は町内一斉清掃も小雨の中あったし、面倒な事ばかりです。

これで3回目ですが一年頑張ります。

ねずみ男の製作ですが、服を着せました。

着せる前は上の写真ですが、

着せたら一気に「ねずみ男」になりました。

このような形になりました。

このフィギュアは、スタンドも何も付いていない状態ですが、ちゃんと立ってます。

しかし、倒れる可能性が有るので足から背中まで鉄パイプを通して鉄板のベースに取り付けて倒れないようにしました。

さらにもう一工夫します。

それは次回に。

続く!


またまた妖怪製作 その3

2024-04-28 11:09:59 | 模型

ここ鳥取県出身の偉大な漫画家「水木しげる先生」の超有名なキャラクター「ねずみ男」ですが、このキャラにはモデルがいたそうです。

誰だったかは秘密にしておきますが、見た目ではなく、人間性でねずみ男っぽい人がいたそうです。

プロポーションは手足を大きめにデフォルメして有ります。

体は、あまり太ってなく、肋骨が浮き出ている感じですが、服を着せるので見えなくなります。

ざっとこんな服ですが、親戚に服飾学校を出ている人がいるので、頼んで採寸していただき、大雑把にですが、縫製していただきました。

髭は左右で8本、材質を硬い物で作ると危険なので、ゴムのシュリンクチューブを、菜箸を削った棒に差し込み、加熱してテーパーのついた柔らかい尖った髭を作りました。

目ですが、視線を下げました。

やはり隣に並んで写真を撮った時、カメラ目線の方が良いので変更しました。

この目ですが、普通に見るとこんな感じに黒い眼球ですが、これをストロボ撮影すると、

こんな風に目が赤く光ります。

右手のそろばんを持った手も形になりました。

「ねずみ男」のフィギュアですが、製作途中の写真が無くていきなり仕上がっていますがご了承ください。

肌の仕上げですが、細かいちりめんじわは、石粉粘土を磨いた表面に「木工パテ」を水で溶いて柔らかくし、それを鉄骨用の毛の硬い刷毛で一方方向に軽く撫でるようにして塗り付けます。

顔などは、その硬めの刷毛の毛先で叩くように塗ると人の皮膚の毛穴っぽい感じになります。

凸凹がきつすぎたら、軽くサンドペーパーの320番くらいで撫でます。

その上から水性アクリル塗料をエアーブラシで塗りますが、べたっと塗るのでは無く、エアーブラシを細かく動かして、わざと塗りむらを作り、肌の斑点のような模様を入れます。

爪の半月板等も筆塗りします。

血管は、粘土を細く伸ばして水を付けながら馴染ませます。

血管は肌の色にちょっと黄緑色少し混ぜてエアーブラシで吹き付けます。

目の白目部分はクリア塗装して艶を出します。

これでボディは大体仕上がりました。

ねずみ男は毛が無いので植毛が無くて楽です。

この後作ってもらった服を着せて行きます。

服の色はグレーではなく、黄土色です。

黄土色は水木先生の指定の色です。

アニメのねずみ男の服がグレーなのは「東映動画」のアレンジなので、グレーにすると、「水木プロ」と、「東映動画」と両方に著作権料を払わないといけないようです。

鬼太郎の髪の毛も、茶髪は「東映動画」の著作権料が入るようです。

この等身大ねずみ男ですが、ちゃんと水木プロの承認を得て製作しました。

この後服を着せて、もう一工夫あります。

それはどんな内容かは次回に。

続く!

 


またまた妖怪製作 その2

2024-04-27 08:50:24 | 模型

昨日からアップしている「妖怪」の製作ですが、材料は低発泡のスチロールとスタイロフォームを発泡ウレタンのスプレーで接着して大きなブロックを作り、それをニクロム線ヒーターで大まかにカットし、ワイヤーブラシと、100番くらいのサンドペーパーで細かい部分を削り出しました。

姿勢は、ちょっと猫背にしました。

顔ですが、

これを見たらもう、ねずみ男と言うことが分かりますね。

水木しげる先生の設定では、身長が1メートル60センチと言うことだそうなので、台座を除いてその寸法になるように調整しました。

表面の仕上げは石粉粘土を使用しました。

体の部分は布の服を着るので表面コーティングはしません。

発泡スチロールのままです。

足や手は見えるのでしっかりと造形します。

右手にはそろばんを持てせてくれと言う注文でしたので、親戚から古いそろばんを譲っていただき、それを持つ形に指を調整しました。

ねずみ男は、劇中ではマヌケな存在っぽく描かれていますが、決してマヌケでは無いと思います。

悪知恵が働く頭の良いキャラクターだと思います。

なので私の中の「ねずみ男」は、まの抜けた顔ではなく、険しい面構えの悪賢い感じの顔立ちでないと違うと思うので、愛嬌のある顔立ちではなく険しい顔立ちにしました。

細かいディティールにもこだわりました。

鼻の下や、目の下のシワ、目玉も透明アクリルをレンズ状に削り出し、眼球の奥を赤く塗って、写真を撮ったときに、目が赤くひかる「赤目現象」が起きるようにわざと仕上げました。

カメラのフラッシュを焚かない時は黒っぽい眼球ですが、フラッシュを正面から焚くと、目が赤く光ります。

記念に写真を撮って帰って、改めて写真を見た時、目が赤かったらビックリしませんか?

と言う仕掛けをして有ります。

顔の表面は、まだもうひと仕上げします。

生き物の肌のような仕上げをします。

どんな方法かは次回に。

続く!

 

 


またまた妖怪製作 その1

2024-04-26 09:11:53 | 模型

ジョー90のマックスカーの製作記事も終わったので、またフィギュアの製作記事をアップします。

いきなりですが、これは何でしょう?

もう15年ほど前に製作した等身大フィギュアです。

材質は低発泡のスチロールとスタイロフォームです。

身長は1メートル60センチです。

原作者の設定身長です。

この独特のプロポーションですぐ分かると思いますが、こちら鳥取県の超有名漫画家の作品に登場する私が一番好きなキャラクターです。

このフィギュアは、鳥取県の境港市のショップの依頼で製作しました。

実物大のキャラクターフィギュアです。

こ言う物を作るのが一番楽しいですね。

この発泡スチロールの塊がどんな風に変わるか。

製作の手順をアップして行きます。

続く!