連日アップしている妖怪「ねずみ男」ですが、今回で完成です。
ねずみ男の服が綺麗すぎるので、ちょっとこんな加工もしました。
漫画的な「つぎあて」です。
実際はこんな縫い方はしないと思いますが、この方が「つぎあてっぽい」ので、わざとこんな加工にしました。
「ねずみ男」本体は完成しましたが、まだ背景、ベース等が出来ていません。
背景は実際に民家で使われていた「障子」を使い、ベースは鉄板のスタンドを覆い隠すように木製のカバーを付けてオイルステインで塗装した物を作りました。
ベース部分から鉄の角パイプがねずみ男の足から背中まで刺さっているので、倒れることが有りません。
頭部にもステンレスのパイプが入っているので首がもげたりしません。
背景の障子は、知り合いの家に有った物を頂いて使いました。
それと背景にちょっとしたおまけをつけました。
これですが、
実物大目玉親父です。
実物大と言っても人間の眼球よりだいぶ大きい目玉です。
人間の眼球って直径が24ミリ位だそうで、黒目の大きさが直径12ミリくらいだそうです
実際の大きさで作るとかなり小さくなり、目玉親父っぽく無くなります。
なのでかなり大きめの作りました。
目の水晶体は透明アクリルを加工してレンズ状にし、裏面をモーターツールで凸凹にして、虹彩を再現しました。
塗装も裏面からして、スタイロフォームにエポキシパテを盛って磨き上げた目玉に埋め込みました。
体は、スタイロフォームに粘土を盛って整形し、水性アクリル塗料で仕上げました。
後はほとんど見えませんが、ちゃんと作って有ります。
この目玉親父を、障子の破れから覗かせて有ります。
上の写真が店舗に設置した所です。
店舗のバックヤードの出入り口を隠すための物なので、障子が重要です。
設置した直後、早速お子さんが記念写真を撮ってもらってました。
ただ、このフィギュア、色々痛い目に遭いました。
先ず、左手の指を折られ、修復、これを4回くらい、前歯が折られ、修復、この部分はかなりの力が必要なのに、「バキ!」と言う音と共に子供が走って逃げたそうです。
悪意を持って壊すそうです。
足も靴で踏みつけられた後も有り、鼻の下穴も指を突っ込むようで、塗装の剥がれが有りました。
ねずみ男は悪いやつと言うイメージから、子供は容赦なく壊すようです。
手を触れないでなんて書いても全く効果なし!
いつの世も、苦労して作った物を簡単に壊す輩がいるんですね。
ブロンズだろうが、石だろうが、FRP だろうが関係ありません。
壊すやつはどんな物でも壊します。
これはどうしようも有りません。
悲しい事ですが、壊されるたびに修理するしか有りません。
このような物を修理している者がいる事を考えて欲しいものです。
これでねずみ男の製作は終わりです。
次は何をアップしようかな?