7月初旬、試写会にて映画『ゲド戦記』を見てきたので、その感想を書きます。
ジブリの宮崎駿監督の息子、宮崎吾朗監督の初作品ということで、ちょっと危殆、いやいや、期待して見に行った。まぁ、別の期待もあった訳だが・・・・・。それはおいといて、、、、ストーリーは、ジブリの公式発表によると、
「物語の舞台は、多島海物語の世界“アースシー”。西海域の果てに棲む竜が、
突如、人間の世界である東の海に現れた。それと呼応するかのように、世界
では、さまざまな異変が起こり始める。世界の均衡(バランス)が崩れ、人々の
頭が変になっていく・・・・・・
災いの源をつきとめる旅にでた大賢人ゲドは、国を捨てた王子アレンと出会う。 」
http://www.ghibli.jp/ged/ より
となっています。原作は世界で累計100万部を超えているとのことですが、この映画を見に行くまで全然知りませんでした。会場に入ると、もらったパンフレットをよく読んで、物語のストーリーや登場人物の構成を頭に入れて作品に望みます。
見終わっての第一印象は、、、、、絵はさすがジブリ、ヨーロッパの街並みを連想させる街や港の風景とか、手が混んでて美しいし、手嶋葵(てじまあおい)チャンの「テルーの唄」は聴いてて心地よいのだけど、何か話が完結していない、というか、ストーリーの説明不足というか、、、すっきりしない点がありました。
確かにもらったパンフレットには物語のストーリーや登場人物の構成は書いてあって、事前に読んではいたものの、「起承転結」の「起」と「結」が関連し完結していないのです。最初の竜のシーン、王子アレンの背景、テルーの過去、顔の火傷、ゲドが大賢人たるゆえん、最後の竜のシーンなどなど。見落としてるシーンもあるのかもしれないけれど。
原作を読んでなくて、事前にHomePageで予備知識をインプットしたり、パンフレットを
読み込まない人も多いと思うので、そういう人達はもっと理解し難いのだと思う。
映画「スターウォーズ」はエピソード4から始まっても、オープニングに説明があって、
登場人物の人間性(C3POやR2D2、チューバッカ等)やアクションはそれなりに楽しめ、後から謎解きがなされていく、という感じで、
「あぁ、あそこのあのシーンは、そういう意味だったのか!」
と、事前に布石がいくつもあって、最後にその謎解きがされるのに、今回はちょっとそれが少なかったように思います。
あと、アメリカのアニメでもそうですが、有名俳優を声優にするのが最近のはやりのようですが、その声から元の人物(俳優さん)が連想されてしまい、物語に感情移入することができなかったです。特にゲド。どうしても菅原文太の顔が浮かんでしまいました。映画の話題性という点で、有名俳優になってしまうのかもしれませんが、
私的にはどうでもいいですね。それより声優さんの仕事を俳優さんがとってしまって
いいのだろうか? いい声優さんをちゃんと育てて下さいね。評価は73点。
以上です。
P.S. 今夜は吉祥寺『いせや』で宴会。