長年使ってきたThinkPad X60に AlmaLinu8 を入れて活用する。
内蔵Wi-Fiアダプタは、AlmaLinu8のKernel 4.18.0 では認識されないため、RLrepoより最新版Kernel(kernel-ml ; kernel mainline) 6.7.2 を入れることにする。
# dnf list installed | grep kernel
まず、AlmaLinux8 を Minimal 構成でインストールする。
現在インストールされているKernel関連のパッケージ一覧を確認する。
# dnf list installed | grep kernel
kernel.x86_64
kernel-core.x86_64
kernel-modules.x86_64
kernel-tools.x86_64
kernel-tools-libs.x86_64
の5つがインストールされている。これら5つのパッケージについて入れ替えていく。
最初の3つは、kernel-mlのインストールにより、対応する以下のパッケージがインストールされる。
kernel-ml.x86_64
kernel-ml-core.x86_64
kernel-ml-modules.x86_64
残りの kernel-tools, kernel-tools-libs は kernel-ml-tools を swap install すると、依存関係から、自動的に kernel-ml-tools と kernel-ml-tools-libs がインストールされる。
まず、AlmaLinuxのパッケージに署名される署名用秘密鍵が2024.1に更新されたようなので、署名検証用の公開鍵をインストールする
# rpm --import https://repo.almalinux.org/almalinux/RPM-GPG-KEY-AlmaLinux
次にRLrepoのパッケージをインストールするためのGPG KEYと、リポジトリをインストールする。
# rpm --import https://www.elrepo.org/RPM-GPG-KEY-elrepo.org
# dnf install https://www.elrepo.org/elrepo-release-8.el8.elrepo.noarch.rpm
ELRepoのkenelの更新をEnableにする
# vi /etc/yum.repos.d/elrepo.repo
--------
[elrepo-kernel]
のenabled を変更する。
(変更前) enabled=0
(変更後) enabled=1
--------
RLrepoからkernel-mlをインストールする。
# dnf install kernel-ml
依存関係により、kernel-ml-core, kernel-ml-modulesもインストールされる。残りの2つ kernel-tools, kernel-tools-libs に対応する kernel-ml-tools, kernel-ml-tools-libs に入れ替える。
→入れ替えると、# dnf groupinstall Workstation ができなくなった。kernel-tools が必要とのこと。よって削除しなくてもいいのかも。
# dnf swap kernel-tools kernel-ml-tools
→ kernel-tools, kernel-tools-libs が削除され kernel-ml-tools, kernel-ml-tools-libs が swap install される。
→ swap install しなくていいかも(現在検証中)
旧カーネルを削除する
→削除しなくていいかも(kernel, kernel-ml の混在環境。起動時にkernel-ml の最新Kernelで起動する)
# dnf remove kernel
→ kenrel, kernel-core, kernel-modules の3つが削除される。
入れ替え後の構成を確認する。
# dnf list installed | grep kernel
きれいになった。
→きれいにしなくても、kernel, kernel-ml 混在でもいいのかも(現在検証中)
■ThinkPad X60 の内蔵Wi-Fiを認識させ使えるようにする。
Wi-Fi用の NetworkManager-wifi をインストールする。
初期インストール状態では、内蔵wi-fi デバイスが認識されていないため、インストールされない。
# dnf list install NetworkManager-wifi
NetworkManager-wifiを起動させるため、NetworkManagerを再起動する
# systemctl restart NetworkManager
Wi-fiを設定する。
ssidの一覧を表示させる。
# nmcli dev wifi list
接続するssidを覚えておく。ssidに接続し、パスフレーズ(パスワード)を入力する。
#nmcli --ask dev wifi connect
これで接続完了。