風の色 1
朝 目覚まし時計を鳴らさなくなって、
どのくらいの時間が過ぎたろう。
カーテンの隙間からの光は、以前よりコントラストがきつめに感じる。
慌てて起きなくても、
咎められる事もなく、迷惑掛けることもない。
もう暫く暖かいスペースで目を閉じてようか。
でも結構な時間になってる。
甘い蜜のような暖かさは置き忘れることにして、
PCを立ち上げておく。
体を強制的に起動させるため、
グラスに一杯のスポーツドリンクを注ぐ。
水は飲まない、朝の硬い喉には水は不向きな気がしているし、
胃がギシギシ軋む気がするから。
カーテンを開けて深呼吸。
緊張しない時間ばかりを過ごすことを、拒み始めてる自分に気が付いたのはいつからだろう。
どうしてもというわけではないけど、
少し気が落ち着かない気もする。
窓の外、切り取った世界を見ていると
籠の鳥のような気もしていた。
要するに退屈がオレを押しつぶそうとしていた。
テーブルの上で携帯電話がうなってる。
朝からの電話なんてろくな事がないのは定説。
それはやはり 少々厄介な話ではあったが、この真綿に包まったような時間を脱出できることを期待させてくれるものだった。
朝 目覚まし時計を鳴らさなくなって、
どのくらいの時間が過ぎたろう。
カーテンの隙間からの光は、以前よりコントラストがきつめに感じる。
慌てて起きなくても、
咎められる事もなく、迷惑掛けることもない。
もう暫く暖かいスペースで目を閉じてようか。
でも結構な時間になってる。
甘い蜜のような暖かさは置き忘れることにして、
PCを立ち上げておく。
体を強制的に起動させるため、
グラスに一杯のスポーツドリンクを注ぐ。
水は飲まない、朝の硬い喉には水は不向きな気がしているし、
胃がギシギシ軋む気がするから。
カーテンを開けて深呼吸。
緊張しない時間ばかりを過ごすことを、拒み始めてる自分に気が付いたのはいつからだろう。
どうしてもというわけではないけど、
少し気が落ち着かない気もする。
窓の外、切り取った世界を見ていると
籠の鳥のような気もしていた。
要するに退屈がオレを押しつぶそうとしていた。
テーブルの上で携帯電話がうなってる。
朝からの電話なんてろくな事がないのは定説。
それはやはり 少々厄介な話ではあったが、この真綿に包まったような時間を脱出できることを期待させてくれるものだった。