今日のお話しでは始めます
/////////////
昔むかし、
小さな村に、
異変が起きた、
今から15年前の年の瀬、
空から光に包まれ隕石が落下、
村人達は大きな音と、
家の中まで差し込む光に誘われ、
隕石の落ちた場所へ集まる、
その時代、空からの落下物は、
普通に考えれば、禍事、悪い事が起こる前触れ、
その様に考えられていた、
だが、つい先ほど地上に落下した物は、
不思議な事に、
夜の暗闇を照らし、柔らかい光を放っていた、
だからでしょうか、
村人達は落下物に恐怖ではなく、
神様が村に幸いをもたらした、
その様な気持ちになった、
落下物の元へ集まった村人達は、
そこで、直径30㎝位の玉子形の物体を発見した、
物体からは未だ光が溢れている、
村人の1人が物体に触れようとした瞬間、
物体が光と共に粉々に飛び散った、
光の中から、
まだ、産まれたばかりの赤ん坊が姿を現す、
村人達は、赤ん坊を見てビックリ、光は、赤ん坊の顔面から放たれていたからだ、
光が強くて、赤ん坊の顔が解らない状態、
村人の1人が、
小さな白い頭巾を見つけた、
その頭巾を赤ん坊の頭から被せた、すると、その頭巾は赤ん坊の首から上、目と口が開けられ、すっぽり隠してしまった、
どうやら頭巾は、赤ん坊と一緒に落下物の中に入っていたようだ、
さて…どうした物か?、
神様からの贈り物が、赤ん坊では、村人達で分ける事も出来無い、
かと言って、
ここに置き去り等できない、
神様の贈り物だ、必ず村に繁栄をもたらすに違い無い、だがどの家も貧しく、
その日食べるだけで精一杯、
赤ん坊は村に幸いをもたらす宝、
村の長老達が話て居ると、
後ろの方で覗き込んでいた、
若い夫婦が、皆を押し退け前に出て、
赤ん坊を抱きしめた、
すると赤ん坊は、始めからその両腕に抱かれていたかのように、
スヤスヤと眠ってしまった、
若い夫婦は、子供が出来ず悩んでいた、
この子は神の子だ、
自分の親を自分で決めたとしても不思議ではない、
村人達全員が納得した、
その日から、赤ん坊は夫婦の子供として、
村人達全員で見守る事にした、
その事から15年、
赤ん坊は夫婦と村人達に見守られ、15歳の年頃の女の子となる、
だが、頭巾は被せたまま、村人達の誰も彼女の顔を知らない、
両親は彼女が物心ついた時に、
病気で顔が外気に触れると、腫れるから頭巾は、外さないようにと話した、
少女は村人達の誰も、自分の頭巾の事で嫌な顔をする人がいないので、気持ちに変化は無かった、
優しい両親や村人達の中で、
幸せに暮らしていた、
この村で変わった事と言えば、
少女の成長と共に村が裕福になった事、
だが村人達は、
少女がこの村に来る前と変わらず、仕事を怠ける者はいない、
村に足りるだけの食料が有れば、
贅沢をせず冬に備え蓄えた、
だから村人達は、少女が例え神の子ではなくても、
あの夫婦には大切な子供で、
村人の1人なのだと認識した、
季節は夏から秋へ
………………………中編へ…続く
またね~
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昔むかし、
小さな村に、
異変が起きた、
今から15年前の年の瀬、
空から光に包まれ隕石が落下、
村人達は大きな音と、
家の中まで差し込む光に誘われ、
隕石の落ちた場所へ集まる、
その時代、空からの落下物は、
普通に考えれば、禍事、悪い事が起こる前触れ、
その様に考えられていた、
だが、つい先ほど地上に落下した物は、
不思議な事に、
夜の暗闇を照らし、柔らかい光を放っていた、
だからでしょうか、
村人達は落下物に恐怖ではなく、
神様が村に幸いをもたらした、
その様な気持ちになった、
落下物の元へ集まった村人達は、
そこで、直径30㎝位の玉子形の物体を発見した、
物体からは未だ光が溢れている、
村人の1人が物体に触れようとした瞬間、
物体が光と共に粉々に飛び散った、
光の中から、
まだ、産まれたばかりの赤ん坊が姿を現す、
村人達は、赤ん坊を見てビックリ、光は、赤ん坊の顔面から放たれていたからだ、
光が強くて、赤ん坊の顔が解らない状態、
村人の1人が、
小さな白い頭巾を見つけた、
その頭巾を赤ん坊の頭から被せた、すると、その頭巾は赤ん坊の首から上、目と口が開けられ、すっぽり隠してしまった、
どうやら頭巾は、赤ん坊と一緒に落下物の中に入っていたようだ、
さて…どうした物か?、
神様からの贈り物が、赤ん坊では、村人達で分ける事も出来無い、
かと言って、
ここに置き去り等できない、
神様の贈り物だ、必ず村に繁栄をもたらすに違い無い、だがどの家も貧しく、
その日食べるだけで精一杯、
赤ん坊は村に幸いをもたらす宝、
村の長老達が話て居ると、
後ろの方で覗き込んでいた、
若い夫婦が、皆を押し退け前に出て、
赤ん坊を抱きしめた、
すると赤ん坊は、始めからその両腕に抱かれていたかのように、
スヤスヤと眠ってしまった、
若い夫婦は、子供が出来ず悩んでいた、
この子は神の子だ、
自分の親を自分で決めたとしても不思議ではない、
村人達全員が納得した、
その日から、赤ん坊は夫婦の子供として、
村人達全員で見守る事にした、
その事から15年、
赤ん坊は夫婦と村人達に見守られ、15歳の年頃の女の子となる、
だが、頭巾は被せたまま、村人達の誰も彼女の顔を知らない、
両親は彼女が物心ついた時に、
病気で顔が外気に触れると、腫れるから頭巾は、外さないようにと話した、
少女は村人達の誰も、自分の頭巾の事で嫌な顔をする人がいないので、気持ちに変化は無かった、
優しい両親や村人達の中で、
幸せに暮らしていた、
この村で変わった事と言えば、
少女の成長と共に村が裕福になった事、
だが村人達は、
少女がこの村に来る前と変わらず、仕事を怠ける者はいない、
村に足りるだけの食料が有れば、
贅沢をせず冬に備え蓄えた、
だから村人達は、少女が例え神の子ではなくても、
あの夫婦には大切な子供で、
村人の1人なのだと認識した、
季節は夏から秋へ
………………………中編へ…続く
またね~