合気道鴻心館《明月会》Meigetsukai

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何で稽古するのか?

2018年01月13日 | 合気道
なんで合気道をしているのか?

元々合気道は武術として実用的な欲求から生み出されたものです。

植芝盛平先生は。合気を極めた武術家の一人として後世に名を残していますが

初めの頃のは、天の神に武術を訪ねて

合気を悟られる前には

武術が「上手」になるための稽古を積む日々があり

武術を極めたいとの思いで柔術の稽古、剣の稽古をされていました。

そこに重きを置いて稽古奔走されていました。が

合気を悟られてからは、

合氣道(合気)を巧みに使いこなす人へと

人に感動を与え

合気を伝える人へと

盛平先生は変わられました。

合氣道をしたいとお弟子さんに(塩田氏や藤平光一氏など・・・)思わせるほうへ移りました。

話は変わりますが、

書き物の世界(書)でも

年賀状など実用書でも文字を巧みに書きこなせる

字の上手な人がいます。

それはそれでよいのですが、

手本通りに上手にかけるということと、人の心を動かすこととは違います。

野口英世の母親の手紙(野口英世記念館)がその例で

写真の文字は、字の綺麗さや並びのよさ(中心が通っている)とは無縁のものですが

みる人の心を打つものがそこにはあります。

まず字を美しくというのは大切ですが、その前にまず「何を書くのか」が先にこないと

と思います。

合気道の体験にこられる人にも

目的をお聞きします。

何で体験に来たのか、その理由は?

合氣道をどうして選んだのか?

何を得たいのか?

明確に答えることができなくてもいいのですが

『なんでするのか?』という問いかけは常に自分にむけてしていただきたいと思います。

そういう話を今朝も今年初めての有料体験に来られた方にしました。




“おまイの しせにわ(出世)には みなたまけました
  わたくしもよろこんでをりまする
  はるになるト みなほカイド(北海道)に いてしまいます
  わたしも こころぼそくありまする
  ドカはやくきてくだされ 
  はやくきてくたされ はやくきてくたされ はやくきてくたされ はやくきてくたされ
  いしょ(一生)のたのみて ありまする
  にしさむいてわ おかみ(拝み) ひかしさむいてわおかみ しております
  きたさむいてわおかみおります みなみたむいてわおかんておりまする
  はやくきてくたされ いつくるトおせて(教えて)くたされ
  これのへんち(返事)ちまちてをりまする ねてもねむられません
(明治45年(1912年)母シカが英世に宛てた手紙より抜粋)




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