合気道鴻心館《明月会》Meigetsukai

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何故か内弟子

2021年06月28日 | 合気道
このまえに、岐阜県関市に休暇をとって
行きました。

刀を一振り購入するのが主目的ですが
そのほか
刀鍛冶の仕事場を見せていただき
関刀の伝承館を見学して堺に帰ってきました。

殆どの人たちにとって
なぜ合気道が上達しないのか
わかりました。
その話の前に

私の祖父は、戦前
野鍛冶であり、刀鍛冶でもありました。
その祖父の話を聞いて育ったのは幸運だと今になって思っています。

鍛冶職人として一人前になるには
内弟子として修行しないとダメです。

今回、関の刀鍛冶(現在は10人の刀工がご活躍)
でお話しを聞き、
玉鋼を実際に手に取って見せていただき
また、
折り返し鍛錬の過程も見せていただき
刀鍛冶の修行についてもお聞きしました。

つまりは、物事の習得にかかる心構え。
私の祖父も厳しい人でした。
しかし、修行は10年もしなさい、我慢しなさいというものではありません
内弟子のため
仕事をして一人前の職人になるため
何十年も修行をしている時間がもったいないということです。

武道の修行も同じです実は
内弟子として3年~4年で充分です。

週に数回の稽古ではだめです。
ダメというのは、ちよっと語弊があるため
いいますと
自立して教えていこうとする一人前の武術家となるためには
内弟子3年で十分です。
ということです。

でも道場経営には、
出来るだけ何年もきていただかないと
先生業は成り立たないというのも現実です。

私の祖父の弟子への躾
弟子への教えは
口ではなくて
手でした。
すぐにモノが飛んできました。

口で教えたら(言葉を介して)理解は
頭(でっかち)の理解です。
しかし、身体で教えることで,
お弟子さんは細胞で理解していきます。

これは、"合気"と同じです。
まったく合気と同じです。

合気は、相手とムスビという技術でつながります。
その崩しを教えるという事は
細胞にアプローチをかけることです。

今回、刀鍛冶(関)の方も
寡黙ながら、いろいろ教えていただきました。
言葉は殆どなくてもわかります。
言葉は邪魔です。
言葉の理解じゃなくて

皮膚の理解です。
皮膚の理解は丹田の理解につながり
それは細胞の理解にたどり着いていきます。

こんなことは秘伝には書いていないことですが・・・


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