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図書館で、昔懐かしい縁日について書かれた本を借りてきました。
昭和50年頃まで、毎日どこかしらのお寺の境内や神社で縁日が立ったものです。
神や仏と何らかのご縁のある日を縁日といえば、一年中あるものです。
テキやと言われる商売があり、縁日で店を出します。
灯りの揺れる店が境内に並ぶと、異次元の世界に来た気がしました。
テレビやネットやゲーム店などなくて、車も通らず華やかな盛り場が少ない頃、縁日はエキサイティングな娯楽の場でした。
縁日に並んで市が立ちます。
ほうずき市、朝顔市、植木市、酉の市などはよく知られています。
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これは昭和34年に撮られた、綿菓子の屋台です。
裸電球が照らす中で、おじさんは魔法のようにフワフワと丸いお菓子を作ってくれます。
ピンクと白があって、ピンクは白に色を付けただけですが、可愛くて好きでした。
縁日で出る食べ物の種類は非常に多いです。
りんご飴、べっこう飴、焼き鳥、お好み焼き、イカ焼き、カルメ焼き、玄米パン、、、。
縁日には美味しそうな匂いが充満してました。
ただ、屋台で売ってるのは不潔だからお腹をこわすと言って、子供が食べるのを禁止する親もいました。
私の親もそうでした。
縁日の思い出の味は綿あめだけで、ちょっと物足りません。
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昭和35年撮影されたものです。
金魚すくい。
お目当ての可愛い金魚をすくって、採った金魚は持ち帰りできます。
昔は紙を貼ったもので、上手にすくわないと薄い紙は水に濡れてすぐに破けます。
端を使って上手にスイスイ取っていく子もいましたが、失敗ばかりでした。
ただ、とれなくても、ビニール袋に必ず一匹は持たせてくれます。
私は、赤い可憐な和金をもらってとても嬉しい気分だったのを覚えてます。
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昭和36年撮影されたものです。
夜店では、ピヨピヨ鳴くひよこも売ってました。
淡いピンクやグリーンの色付けして、可愛らしさを増しています。
私も親にせがんで買ってもらいました。
ひよこは柔らかく大人しくて、これも大喜びでした。
しかし、こういう形で屋台で売られている金魚もひよこもひ弱くて、すぐに命を落としてしまいました。
子供心にとても辛い体験として残りました。
屋台の金魚もひよこも、乱暴に詰め込まれて、人目に晒され、弄られて、大分弱っていたのですね。
金魚屋で水槽に泳いでいる金魚を求めて飼うと、かなり大きくなって長生きしましたから。
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お昼に、納豆スパゲティなるものをネットのレシピをアレンジして初めて作りました。
スパゲティを茹でて、バターとめんつゆを混ぜます。
その上に味付けした納豆を載せ、小葱を散らしました。
添えたのは、トマト、大根のたらこ和えです。
又、ネットレシピで新しいものに挑戦したいです。
本を読んだお陰で、だれてた気分がリフレッシュできました。