休んでる間、世の中はゴールデンウイークに突入してしまい、少々焦っております。
マスク無しの外出も可となり、良い季節にお休みが続くとあって、若い人の表情がずっと元気になったと感じてます。初々しい女性の笑顔が春の花のようです。
私は、又古本屋で本を漁ってきました。そこで見つけたのが、1977年発行のかなりレアな印象がある本です。
著者王丸勇博士は若い頃から歴史好きでしたが、不眠に悩んで催眠療法を受けてから精神医学に興味を持ったそうです。医学をやるにしても精神科以外に向いてないとお医者さんになった方です。
後に日本精神神経学の会長迄なった方で、相当実績が有るのでしょうね。
病跡学とは歴史上の人物を心理的医学的に分析する学問で、王丸勇は病跡学や精神分析学の権威です。
夢野久作作の有名な『ドグラマグラ』は、父親同士が知り合いだった関係で王丸先生から精神病に関する知識を得て完成したと言います。
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実は私、この裏表紙を見て買ってしまったのですが、かなり週刊誌的な惹句ですね。
上杉謙信がアル中だった?とか病名の決めつけ過ぎだと思うけど、歴史上の偉人、有名人をかなり身近に感じる娯楽的な読み物です。
家康が実は医者顔負けに勉強して医学知識が豊富だったとか、淀君が大阪の陣においてヒステリー性興奮を起こしたとか、秀吉が凄いマザコンでその母の死に間に合わなかった為にその場で卒倒したとか、驚きのエピソードに満ちた本です。
ただしオタク的過ぎてそれほど売れなかったのではないか?と勝手に想像してしまいました。
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古本であるからには以前の持ち主がいる筈、この本貴重なので一旦買値より高く売れたみたいです。何故ならその伝票が挟んだままにされていたからでございます。どうも持ち主が変わって、又同じ古本屋さんに売られる羽目になってしまったらしい。
そこで山積み本の一冊として可哀そうな運命を辿った(?)とか、この古本の運命を考えてしまった、そんなユニークな本です。
ちなみに著者は1977年当時で久留米大学の名誉教授です。既に鬼籍に入られてます。
昔の本の事で王丸教授の住所まで記載してます。昔は著者の住所を載せて読者が直接ファンレターを出しても良かったと言います。
この仕組みを利用した犯罪を描いた推理小説を読んだ事があります。これも昔(昭和中期)の事。
今や想像のつかない世の中で私たちの世代が普通に暮らしていたのだと、改めて気づきました。
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以前紹介した種を蒔いた小松菜が成長して食卓を彩ってくれました^_^
ハムエッグの横にあります❣️