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読書の森

女正月

ご無沙汰しておりましたが、ブロ友の皆様お変わりありませんか。

松の内も済んだけど、突然の大災害が起きお正月気分をゆっくり味わえない方が多い今年です。

昔の主婦はお正月気分をゆっくりは味わえなかったようです。正月準備、大掃除、おせち作り、来客接待、上流の家でも一張羅は着て念入りに化粧してもホッと出来なかったと言います。
そんな主婦の為に女性の正月というものがあったらしい。

それが1月15日、旧暦ですと春近くですね。女正月(おんな正月、め正月)と呼んでその日1日主婦は家事を休んでゆっくり過ごしても良いのだとか。

時代はどんと移って、1990年代にお正月番組としてTBSで向田邦子シリーズを放映してました。私大好きで❤️毎年楽しみに観てました。ただし向田邦子原案のドラマで脚本は違います。

戦前昭和の一見平凡な家族の淡々と見える生活、ところが紆余曲折波瀾万丈のドラマを潜めてる、的なシチュエーションに強く惹かれてました。

そのドラマのひとつに『女正月』があります。池上本門寺裏手の家、家族構成は寡婦の母、一男三女でご近所に親しいおばさんがいる、という形です。
この家族に起きるドラマを末っ子の女の子が物語ると言うかたちが好きでした。

上の写真は、向田邦子の学校時代、向かって右下が小学校卒業時のもので綺麗で利発そうな子ですね。
ちなみに彼女が卒業したのは高松の小学校で後に中目黒に移ってます。

蛇足ですがこれは私の小学校の卒業記念アルバムの写真。私めは中段の端あたりにいます。この小学校が東急池上線千鳥町駅近くにありました。

戦前戦後の違いはあるけど、一般の日本人の家族観はあまり変わってなかったみたいです。
つまり、男は表で仕事、女は家庭で専業主婦、子供3人、狭いけど一軒家の茶の間で家族揃ってお正月を祝うと言う形です。

女正月の舞台は池上本門寺裏手、ドラマシリーズでお馴染みの場所です。私は子供の頃から大学生の頃まで、図書館に行く関係でここら辺をうろついてましたが、古風な佇まいの家が点在して、日暮れと共に夕餉の香りが漂って、心休まる場所でした。

さて、この物語は穏やかな一家の正月、次女の恋人が紹介されたとこから始まります。
この出版社勤めのこの男は何故か嫁いだ長女の秘密を探ろうとしてるみたい。
それは一家の者が他人には打ち明けていない大事な隠し事なのです。

昔、長女は無頼な小説家に無理心中を持ちかけられて男は死に、彼女は心も身体も傷ついているのです。今は家庭夫人としてひっそりと暮らす彼女。護り通そうとしてるこの秘密にその男、しかも次女の恋人は何故興味を持つのでしょうか?

という展開です。出演は母親に加藤治子、長女は田中裕子、次女が南果歩、その恋人が小林薫です。皆私の好きな俳優さんで、特に小林薫のタイプがとっても好きなんですね。
グイグイ引き込まれて観てました。

今でもずっと心に残ってます。





全然話が異なりますが、女正月では小豆粥を食べる風習があるそうです。
粥ならぬぜんざいをいただきました。
とても手軽に出来るぜんざいですよ。

どうか被災者の方々、一刻も早く安心できる住まいと温かい食事のある毎日を送られますように!

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