この写真集は日経ナショナルジオグラフィック社が2007年に発行しました。
ナショナルジオグラフィック協会はワシントンに本部があり、書籍やテレビ番組、研究調査活動を通じて、
世界の人々の相互理解や地球環境の保全に取り組んでいるという事です。
本の中には、戦前戦後の日本の情景や景色の写真が、驚くほど生き生きした形で載っています。
懐かしく面白いタイムスリップをした思いでした。
表紙の写真は1949年(昭和24年)ごろ、横浜駅のホームで撮影されました。
東海道線でしょうか?今じゃ決して見る事の出来ない駅の売り子の写真です。
雑誌や茹で卵、キャンディなど売っていたようです。
雑誌の名前なんですけど、なんと『情感新集』とか読めるのです。
中身分からないですが、こんなの駅で売ってたんですね。
品物買わないで、写真撮っているらしく、売り子さんかなり迷惑そうな顔してます。
これは、1933年(昭和8年)頃の東京浅草の風景です。
当時は映画館が多かったのですね。
とても賑やかそうです。
戦争の「せ」の」字も感じさせない。
長閑で豊かな印象を受けます。
ステテコで浅草の町中を歩けたのでしょうか?(右側のおじさん、カンカン帽にステテコ姿に見えます)
大正の終わりの昔も100円ショップみたいな店があったらしいですよ。
横浜の繁華街で25銭均一の雑貨店が出てます。
土地柄でしょう、外人向けに英語も混じった看板です。
戦前の横書きは右から左に読みます。
和洋雑貨ってどういう品物が有るんでしょうね?
25銭はいかにも安そうですが、実は当時の物価は今の約5000分の1だとか。
アバウトに考えると1000円です。
結構高級です。
こういう店が出来たのは、値引きによる価格破壊を防ぐ目的だったそうです。
店の前を歩くおじさん(紳士?)、山高帽に袴ですよ。
一張羅らしい。
ここら辺は横浜でも関内、桜木町といった所だったのでしょうか?
珍しい素晴らしい写真ばかりでお見せしたいのは山々ですが、著作権法に触れそうでこれ以上紹介できません。
写真集の宣伝としてここに載せます。
どうか出版社様、お許しくださいませ。