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所以あって、スマホのみでネットを活用する事になりました。
覚悟したものの、かなり目は疲れて進めませんが、どうかよろしくお願いします。
さて、この本は2012の本屋大賞にノミネートされてます。
一読して成る程と思います。
風情ある鎌倉を舞台に、古本屋の美しい店長と、職が無い若者との淡い恋が展開する物語です。
元々読書の苦手な若者は、店長の入院中、古本屋に勤める事になる。
そこに登場する香り高い古典文学、それぞれの本に秘められたミステリーが
存在する。
当の若者の持ち込んだ、夏目漱石『それから』祖母の遺品だった。
何故かそこに夏目漱石のサインが入っている。
天才的な記憶力と推理力を持った店長は明かされることの無かった祖母の愛の歴史を読み取る。
つまり、本屋さんが主人公、しかも名作が続々と登場するのです。
私が一番心打たれたのは、持ち主の歴史や過去を本は反映するという事です。
その本の内容と合わせると、夫々の物語が見えてくるのです。
本に纏わるミステリーの展開という着眼点が新鮮です。