羊のあっちゃん

手仕事の染、織物、フエルト‥ に関係した日々の生活

弱法師

2009-10-06 20:09:33 | Weblog
今 滋賀近代美術館で開かれている「大正期 再興院展の輝き」が開かれています。今日は雨で来客は少ないかな?と思って行ってみると、ナカナカ・・ビックリしました。大観・観山・靫彦・古径・御舟らの作品の数々 会場に入るとすぐ下村観山の「弱法師」6曲1双の大きく立派な屏風が眼に飛び込んできます。
この写真は謡本の弱法師と知り合いの方が彫られた版画です。観山のこの絵は謡・弱法師からとられたもので 絵の中には主人公である盲目の俊徳丸 梅の樹 大きな夕日の3点が描かれています。親に捨てられ盲で乞食になりさまよっていた彼が天王寺で親に再会して・・この盲は由緒あるところの子供であり 梅の花を愛でる心があり・・・(謡本にでてくる)それで画面の中央に大きく梅の大木が見事に花を咲かせ、ほろほろと散る様が描かれているのです。この梅の木は原三渓の庭にあったもの描かれているんです。三渓は彼らの有力なパトロンだったのです。手には長めの杖を持ち、能の所作では天王寺の石の鳥居にその杖をカチっとあてて 物語が始まるらしい。 ほんのちょっとした事を知ってると 絵を見る時も理解しやすいかもしれません。三渓は横浜で生糸で財をなした人。茶人でも有名。茶会の記録など見ると面白いですが、横で少々解説をしてもらわねば余り全部は理解できませんが・・
コメント
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