日本をセールス!通訳案内士

日本観光、エンタメ、旅行、英語etc 日々の雑感

外国人と観光地

2013-02-27 02:50:17 | 日本観光




先日、とある店で食事をとっていたら外国人ご一行様がやってきた。

この方々は英語しか話せないので、店員英語を知っていそうもない頑固一徹な店長と店員さんが
困り果てた様子だったので、店の人の代わりに注文とりや商品の説明などしているうちに
話が盛り上がってしまった。

マレーシアから来たこのご一行様は鎌倉に行ってきたと言う。

「鎌倉」といえば鶴岡八幡宮、小町通り散策、高徳院(大仏)がマストスポットなはず。
たいていはこれらに加えて車窓から見る湘南海岸か時間があれば江の島かな、と思っていた。

話を聞いてみると 上記の場所にはどこにも行っていないという。
では「どこに行って来たの?」ときけば

「鎌倉高校。」という答えが・・・???
その後 デジカメで取った写真をを見せてくれた。昇降口、門、校庭、体育館etc
何がおもしろいのか分からない自分。これは認めたくないジェネレーションギャップなのか?

彼らの話によればマンガ「スラムダンク」の大ファンで一番の目的がこの鎌倉高校に行くことだったそうだ。

「聖地巡礼。」初めて巡礼者に出会った。

武蔵野北高校を紹介してあげればよかったな。

FITの旅行者の興味、関心は本当に多岐にわたっていて 
かなりのマニア度がないとガイドは務まらないだろうから
得意な分野はより高度に知識を得なければならない。


別の日、日本語のドリルをやっている外国人がいた。
問題には「料理には最後に少しのお酒を(     )とおいしくなる。」
(     )に入る適当な言葉は何か?というものだったのだが
( 入れる、加える  )などが妥当な答えだと思われるが
この方は( 飲む )としていた。

これもある意味正しいような気がする。




手をつなごう日本

2011-06-09 00:37:49 | 日本観光


日本全体が景気の停滞ムードになってしまった。
とりわけ東北地方への観光は風評被害もあってなかなか進まない。

こんなニュースを読んだ。少しずつ日本人の国内観光も増えているようだ。
日本人の場合は国内旅行=日帰り、1泊、海外旅行=長期休暇中に行くもの 
という図式になってしまい、せっかくの連休も国内でというより海外で過ごす
という人も増えた。
物価も考慮すると一週間休みがあれば韓国、台湾、シンガポール・・・と
かなり贅沢な日々を過ごせる。

国内旅行は言葉に困ることもないし、安全だし、文化習慣で戸惑うこともない。
しかも日本は場所によってこうも違うものかというくらい「お国柄」みたいな
特色があって飽きない。

通訳案内士ってことばに不自由しないだろうと思われることも結構あるのだが、
実際は伝えたいメッセージの8割の出力で、
微妙なニュアンスなんかは正直 伝わっていないような気もする。
たとえば「素晴らしい」伝えたくてもwonderfulかgreatがいいかsplendidなのか
その場にあった自分が適語と考えた言葉と
英語母国語者が受け取る意味内容がずれることだったあるわけである。
さらに異言語を話すのは「どかっ」と半端じゃないくらい疲れる。

この点でも国内旅行は気軽である。線路は続くよ、どこまでもなので
乗ってしまえばいつかは着くの安心感がある。

さて、インバウンドはどうだろうか?

中国からの観光客は依然として少ない。
VJC年間3000万人の目標には中国人観光客の訪日を増やすのは急務である。
いつごろから増えるのだろうと考えてみると、
原発の安全宣言がでてから一年くらいかかってやっと団体旅行等が来るのかな。

新幹線や宿泊施設をはじめとするインフラがきちんとできているのは当然ではあるが、
ちょっと気になったことがある。

それは、運賃。

LCCの導入によって中国や東南アジア圏から格安で日本にこられるようになった。
これはいいことだ。
行きたい場所の筆頭にあげられる東京見物 浅草、秋葉原、お台場、東京ディズニーリゾートなど
はマストである。
その後 国内のどこかに移動するとなると恐ろしく旅費が高い!
例えば 東京から新青森まで片道はやてで1万5、6千円。これって航空運賃より下手すりゃ高い。
誰が国内移動の費用のほうが高いと思うだろうか?

外国人旅行者向けにはジャパンレールパスという乗り放題パスもあるのだが
中国人で使っている人を見たことがないのはなぜだろう?
団体旅行が多いので個人旅行はまだまだ相対的に少ないのかも知れない。

ことばのバリアフリーはできていますんで
外国人の方々がまた日本の振り向いて訪日してくれることをこころから願います。






東京ディズニーリゾート

2011-05-18 03:40:30 | 日本観光


学生の頃、東京ディズニーランドでアルバイトをしていた。

ここでは従業員全員をキャスト、お客さんはゲストと呼ぶ。

つまり、guest(来賓)にcast(参画者)がこころからのおもてなしを

するという気持ちに由来する。

学生アルバイトもたくさんいたが、全員がプロ意識のある人で

見習った部分も多かった。

各配属先ではもちろん仕事内容も違うし、ゲストの前には一切でないような

裏方もある。しかし、どの人も楽しそうに仕事をしている(ように見える)。

ゴミが落ちていれば拾っていくし、子供がいれば中腰になって 子供目線に合わせて

話をする。

マジックキングダム(夢の王国)にはハード面ばかり目に行きがちだけど

その実キャストの教育、ホスピタリティが行き届いているところが他にはないところではないかと思う。

いつ行っても相当な人がいるはずなのに 夢の王国 では自分が主役になったかのような気分が味わえる。

30、40分並んでもイライラせず並んでいられるのはひょっとしたら 隠れミッキー探しでも

アトラクションの魅力でもなく、非日常へといざなってくれるキャストなのかもしれない。


さて、こんなに魅力満点なTDR、かれこれ7年近く行っていない。

聞けば面白くて何度も参加していた

キャストのキャラが秀逸のシンデレラ城ミステリーツアーも

過去と未来、昨日と今日を行ったり来たりする

ヴィジョナリアムもない。

ミッキーが指揮をする辺りの動物が楽しく踊るショーもない。

さらにディズニーシーにあったブロードウェイのミュージカルショーも終わっていた。

当時はこれらを目当てに1日に3回観たり、楽しんだものがないのはなぜだろう?

ちなみに最近では観たいなと思っていたUSJのWICKEDもやっていないらしい・・・。


働いていた頃、よく「ミッキーの中身は何?」と訊かれた。

キャストはみな「ミッキーはミッキー。きぐるみなんかではない。」と言っていたし、思っていたようだ。

バックヤードでときどき見かけるミッキーもキャストに手を振ってくれるわけで

頭の部分を取り外して「暑い、暑い!!」なんていうことは断じてなかった。

夢はキャストにも与えるのである。


ただ、このディズニーランド。ウォルト・ディズニーが作ったからディズニーランドということを

考えると、たとえば滝沢さんが作ったのなら タキザワランド である。 こわい!

ウォルト・ディズニー生誕100周年経っても 

ディズニーランド、言い方かえれば独裁王国ともいえるではないか?

人間では老けるからアイコンとしてミッキーを創出した。そのミッキーはウォルトの意思を

連綿と受け継いでいる。徳川家康が東照宮を建て、東照大権現として死後も日本の国の長で

あり続けたいと思ったのと同じ発想ではないか。

ミッキーをみるたびにその裏にいるウォルト・ディズニー100歳が背後に

いると思うとこわくなる。










原発と観光客と・・・

2011-05-10 00:26:08 | 日本観光

観光業界はこの東日本大震災と福島原発の影響で大きな打撃を受けている。

小泉首相から始まった「観光立国」宣言から徐々に増えた訪日外国人数は

大きく減った。

原発問題が解決しなければ 少なくとも訪日客を呼び戻すのは難しい。

震災直後 メディアを通して聞こえてきたのは 

「この程度の放射能なら人体に影響はない。」というもの。

しかし、しばらくして深刻度はレベル3からレベル5、一ヶ月後には

なんとレベル7というチェルノブイリと同じ深刻度に変わったのだ。

どの情報が正しいのか信用できなくなってしまった。

東京電力の発表も まるでまるで 昔の大本営発表ではないか。

真実を隠蔽しているのではないかと懐疑的になってしまう。

思えば、東京電力はテレビなどの大きなスポンサーであり、政官財つまり

国とのつながり(癒着)があるわけで

だとすれば東京電力に不利になるようなことを報道するわけがない。


原発問題の収束宣言でもない限り訪日外国人客の囲い込みはまず不可能なわけだが、

この消費低迷ムードをなくすためには国内にいる我われが普段どおりの生活をするのは不可欠なのだ。

東北地方の復興支援と肩肘はらずに

東北の名産を買う、小銭募金をするなど

これからは継続してできることをしなければなと思うようなった。




あー松島

2011-04-20 01:11:09 | 日本観光



名勝 松島も震災のダメージを受けました。
この写真は2010年秋、まさに行楽日和の穏やかな日に撮ったもの。
一日も早い復興を願わずにはいられせん。




五大堂へのつづく橋は下が見えて少し怖いです。
今 橋脚部分が津波で流されむごいことになっていたのをテレビで見ました。
行ったことがある景色が変わってしまうのは
におい、風、音など五感で感じた分だけ よりいっそう印象深いもので
恐怖と畏怖を感じました。

GW中 国内旅行は自粛モードになっているけれど
景気はまわってなんぼの世界だから
旅行や娯楽も活性化させることに繋がるのだから
おおいに行くべきだと思っています。東北すべてが
被災地ではないので青森だって北海道だって
旅行先に考えるべきなのになあ。

ところで仙台松島旅行に行ったのは2010年秋でした。
泊りは仙台で夜ホテルに戻ると
パリーグで優勝した西武ライオンズの一団がちょうどホテルに入っていくところでした。
ホテルロビーには声援を贈るファンが待ち構えていて 規制ロープまで引かれ
「おめでとう、ありがとう!」の金きり声のなか選手さんたちと一緒に同じ
エレベーターに乗っていましたけど
スーパーで買ってきた半額シール満載の買い物バッグを持っているのは
気恥ずかしい。ずっと下を向いていました。

野球のこと全くといっていいくらい無知なので 名前も知らなかったけど
手が異様に大きかったのだけは覚えています。

どんな職業でもいえることですが
何かを極めた人は余裕そうに見える影で 努力ってものが伴っているのです。

最近 昔ほど「努力」ってものをしなくなった自分を自省しなければ。
そんな時思いつくのが「そうだ、京都へ行こう。」楽しみと研鑽の両得みたいなことを
考えるところが浅はかですね。