日本をセールス!通訳案内士

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覚えられない言葉

2012-04-01 00:18:12 | 英語




語彙力強化に暗記はつきもの。

しかしながら年をとればとる程 丸暗記はやりにくく、
忘却も早くなって行くようだ。

そこで苦肉の策として他の言葉と連想させたり、関連語や
既知の表現やことばを使って覚えるようにしている。

それでも忘れる。覚えた(気になって)、忘れての繰り返し。
それもやり続ければ残るものがある。
やっとのおもいで長期記憶のゾーンに入ってくれた
貴重な言葉たちなのでなるべく日常でも使いたいところだが、
最近覚える、または見かける言葉に限ってあんまり使わないものが多い。

例えばconstipation(便秘)とconscription(徴兵)
便秘ならDo you have a regular bowel movement every morning?くらいで質問するだろうし、
徴兵は自分ならdraft systemというだろう。
専門用語のたぐいだから覚えにくいのかと思っている。

もっとも英語に限ったことではなく、
日本語でも似たようなことはある。

松谷みよ子と松金よね子、桂ざこばと桂べかこ、
スザンヌとセザンヌ、今はわかるが昔困ったものには
榊原郁恵と柏原芳恵なんてものあった。

カルスト、カストロ、スカトロ これは今でもひと呼吸おかないと間違える。
ものによっては大顰蹙を買うかもしれないし。

それから大徳寺と大覚寺、狭山と萩山
通訳案内士の下見で大徳寺に行くはずだったのだが、大覚寺行きのバスに乗って
降車して「あっ、文字が違う!」気がついたことがあった・・・。

方向音痴というより早とちりによる間違いは避けたいなと思うこの頃なのである。

もう昔の試験勉強のように英単語や表現を暗記ということはしていないが
エクセルに気になった言葉表現と意味、関連語などを記録している。
8000語くらいになっているので時々見返と
楽しい表現がいっぱい。
It takes two to tango.「お互いさま、あなたがあってできたことだ」
anthrax「炭疽」
compensate dating「援助交際」、platform shoes「厚底靴」←時代が感じられる。
なかにはkinda 「a kind of〜の略で 〜みたいな」
I mean, 「っていうか」なんてのも書いてある。
どこで拾った表現だったのだろう?
ほかにも花リストというのもあるが花の日本語名を言われてもどんな花か
見当もつかないものもたくさんあり、今でも困っている。
忘れな草、福寿草、カキツバタと書いてはあるが何色?いつが旬の花?特徴は?
など不明である。それをネットでちびちび調べるのも楽しかったりする。

今はお楽しみの語彙リストになっている。






暗記の弊害

2012-03-21 04:18:13 | 英語




受験するには暗記はつきもの。
中学生のころ、当時の単語帳には音声記号(発音記号)は書かれていないものも多く
スペルと日本語の意味を繰り返し書いて覚えていた。

だから、friendは「フリエンド」と頭でリフレインしながら手に覚えさせる作業だったように
記憶している。

やがて音声記号つきの単語帳やテーマ別単語帳、さらにはCD例文付きなど出てくるようになった。

とはいってももともと英語のスペルと日本語訳を一致させて暗記に慣れていたため
リスニングには苦労した。
記憶している発音と実際に話される正しい発音が違うことがあり、困った、困った・・・。

grandprix 当然「グランドプリックス」と記憶、実際はグランプリ。

それ以降は割と発音、スペル、アクセント、意味などを確認しながら覚えるようにしていたのだが
ガイド試験を通ったあとに気がついたものも実はある。

それはabalone。これは辞書で調べなくても普通に「アバロンだな。」と思っていた。
回転寿司屋に入ったとき、これは何かと訊かれて
心の中では「丸暗記しておいてよかった。」と感じつつ
出てくるタネに対して
さんま→saury pike、 うに→sea urchin、いくら→salmon roeなどなど(スペルは曖昧です・・・)
順調順調。

ところがabalone「アバロン」といっても「???」な顔。なんで??通じていないのか。
こんな時は説明バージョンで、It's a kind of shellfish.... もう一文続けようとした折に
「アバロウニ」と訂正していただいた。

まあ、個人的にあわびを食べる機会はほとんどなく、これからも限りなく少ないだろうから
ここで訂正されなけrば一生アバロンと読んでいたかもしれない。
「多分こうよむだろう。」は早合点、調べることはホントに大切だと痛感した。

expertiseもその一つ。純国産で英語を学んできた自分にとっては正しい発音かどうかは
音声記号が読めたとしても不安なもの。

また、ガイドになって教本というか教材に書いているものが絶対というわけではなく、
説明調にしたほうが通じやすいということもあることも肌で感じた。

例えば おでん。 用語集では Japanese hotch-potchと書いてあるが
こたまぜのニュアンスでちょっと違うものを想像してしまうそう。
Japanese-style stew と言っておいてからIt contains a variety of vegetables, fish paste...
専門用語と一般に使うような言い方二つを知っておかないと 誤解が生じる可能性がある。




笑い

2011-06-02 23:47:45 | 英語


先日大阪に行ってきた。

楽しい旅行のつもりだったが 同じ日本でも大きな違いがあることに気がついた。

それが「笑い」に凄く敏感な点だった。

まず、地下鉄の貼り紙から。

東京ならば「チカンは犯罪です。」が大阪では「チカン、アカン。」

なるほど韻を踏んでいてわかりやすい。

さらに動物園では「手を入れて噛まれても責任は取れません。」と

お役所的な東京の表記に対して、大阪では「噛みます。」と、これはシュール。

妙に納得してしまった。

このように東京、大阪でこんなにも違うものかとほくそ笑んでしまったのだが、

異文化コミュニケーションって 日本と他国のように大きな括りで見ていたが

実は日本国内の東京と大阪のような地域差の中にも方言やしきたりだけでなく

メンタリティや価値観も違っていて、ミクロに考えれば

これだって異文化であることを肌で感じた。



ところで 自分が中学生だった頃の英語の教科書を読んでみたら、

当時は別段気にしなかったが、おかしな対話文を発見した。

Taro: Where are you from? I'm from Japan.
Hanako: Really? I'm Japanese too.

太郎と花子 ともに日本人が話していていて、

お互いを日本人だと認め合っているではないか?

他にも イラストには壁掛け時計が目の前にあるのに

A: What time is it now?
B: It's 11 o'clock.
A: I'll be late for school.

そう、自分で見ろよ!っていう話である。

思えばThis is a pen.なんて文だって「みりゃわかるよ。」的な

あまり使わない文なわけだけど、isを用いる導入文になるので仕方ないのかもしれない。


昔 英語を教えていて 「これはAですか、それともBですか?」Is this A or B? 

の文で生徒がこんな例文を書いてきた。

Is this an egg or a tank? 「これはたまごですか、それとも戦車ですか?」

その日は授業にならなかった。もう笑いが止まらなくて・・・。

文法上間違えてはいないのだけどな、非文である。

AとBには間違いやすいものを入れないとひどく滑稽なものになり、笑いの種になってしまう。

そういう自分もマッサージをする人のことをmassager(マッサージャー)といって

外国人講師を大笑いさせたっけ。名詞+erは「~する人」と習ったからだけど

当時はist、eeだってあることを知らなかった。

でも逆にこういう楽しい間違いがあるからこそ、英語が楽しくなったりもするものだ。


赤っ恥。

2011-05-17 02:45:12 | 英語


大学の授業で最もいやだったことはアウトプットだったように記憶している。

今思い返しても入学して2,3ヶ月は「何も話せない焦り」をいつも感じていた。

海外未経験の純国産組にとってリスニングの重要性は今ほど強調されておらず、

読み、書き、文法のかなり偏った勉強をしていた。

そして、大学へ。その場で英語を使い、意見を求められる授業は魅力的ではあったが、

なにぶん英語で話す癖ができていなかったため えらく苦労した。

しかも入ったクラスはもっとまずかった。選抜テストの結果が思ったよりもよく

帰国子女組に入れられたのだ。

授業初日、教室には何人かが談笑している。どうやらこれまでの生活を聞いているらしかった。

輪に入ろうと思って近づくと、

「どこに行っていたの?」と質問された。

「夏期講習だけなんだけど、代ゼミに通った。」と答えたら 一同「・・・。」数秒の沈黙があった。

その後爆笑。質問は「これまでどこの国に行った経験があるの?」の意味だった。

ここは帰国子女クラス、なるほどなあと思った。ベネズエラにアブダビ、プエルトリコ、コリエンデスなど

「どこですか、そこ?」で育った人ばかりで英語が使えないと生活できない環境だったからだ。

授業はすべて英語だが、当然 彼らはとても流暢に話すし担当講師と議論もできる。

自分はというと議論に入ろうにも 日本語で考えて、適する英語に変換して、出力して言葉に出すまでに

相当時間がかかってしまい、結局 何もいえない人となってしまっていた。

焦燥感と不甲斐なさを感じて なんでもかんでも英語にしてみる練習を行った。

そうこうしているうちにわかったことは 「100%を80%に落としてコアの部分だけを簡単な英語にすればよい。」

「適する表現が思いつかなければ説明的に言えばよい。」ということ。


そういえばJRの電光掲示板には「人身事故による遅延」はdelay accident となっているし

「架線に異物付着」もdelay accidentとなっているではないか。

要は列車が遅延していることを示せればいいのだから なるほどと思ってしまう。

「以心伝心」だってI can understand what you mean without any words.で通じるはず。

日常会話程度は突然にいえるようになった気がする。アウトプットはインプットがなければ

絶対に無理ではあるが、少しの練習でいきなり言えるようになった自分に驚いた。

赤っ恥は上達の始まりなのだ。


罪のないうそ。

2011-05-11 02:13:23 | 英語




罪のないうそ 英語でいうとa white lie.

この罪のないうそになるかどうかはわかないが

昔昔 東京駅丸の内改札までで道を尋ねられた。

彼らはインドからきた7人家族で、

「ホテルメトロポリタンに行きたいのだが、どういけばいいか。」と言っていた。

そう、もちろん英語であるがインド訛りがあって

多少聞き取りづらかったけど

少なくとも自分にはそう聞こえた。

彼らを山の手線のプラットホームまで案内し、

そこでこんなことを言った。

The hotel Metropolitan is located in Ikebukuro.
So, fisrt get on the Yamanote Roop Line to Ikebukuro station.
And then at Ikebukuro station, go to the Metropolitan exit.
Your hotel is just connected to the station. You cannot miss it.
It will take you about 20 minutes or so.
I hope you all will have a lot of fond memories in Tokyo.
See you.

何か腑に落ちなそうな顔をしている ご一行様。

これでも自分は困った人を助けようと思って手伝っている気持ちで

あったから必死だった。

親切心のつもりで山の手線で乗せこみをしてしまったあと、

よいことをした後のちょっとした満足感で山の手線のホームから中央線のホームへと

移動しているとき はたとある看板に目に入った。

それは

ホテルメトロポリタン丸の内 

の看板だった。

「やってもうた!!!」

インド人ご一行の困惑したような顔、東京駅丸の内口付近にいたこと、

話をしたとき夜の9時で「今日はTDRに行ったけど、ホテルのある駅まで直行でよかった。」

というようなことを言っていたことから判断すると

宿泊ホテルはたぶんメトロポリタン丸の内だったのだと思う。

メトロポリタン系ホテルはチェーン展開しているとは全くわからなかった・・・

気がついたとき電車が発車してほんの5,6分だったけど、

行ってしまった列車ではどうすることもできない。

思い込みが招いた悲劇である。

あの方々、その後どうしたのだろう??

本当にどうもすいません。