日本をセールス!通訳案内士

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一期一会

2021-04-02 19:01:26 | 日記

コロナウィルス感染拡大防止対策、密を避ける、できるだけ在宅ワークで・・・のもと

この1年余りで生活環境は大きく様変わりしました。

「機械やデジタル類のことあまり詳しくないので・・・」なんて通らない時代となり、

オンライン上で会議、研修 さらには飲み会までしている有り様。

世の多くの方々の意見は

「この時代の趨勢に自分が変わらないと。」 とか

「出張などなくなった分、無駄なものを排して効率が上がってよい。」とか

とかく在宅ワークは絶賛の声をよく耳にします。

だけど、どうしても腑に落ちないのです。「本当にそうなのだろうか??」と。

同じ釜の飯を食うではないけど、同じ場所で、ある程度働きをわかっている同僚や上司と雑談も含めて話合うなかから 

これはっていう提案って生まれることが多いような気がします。

そう、一見無駄とおもわれる部分があるからこそ、人となりをよく知ることができるのだし、言いたいことを言いやすい環境にしてくれる作用もあるわけです。

 

旅行業ならなおさらのことで、zoomでオンラインバーチャルツアーを称賛する声もありますが、それでもやはり対人、面と向かって

同じ時間を共有することで仲間意識や連帯感、もっといえば友愛や友情も芽生えるのかなと思っています。

通訳案内ではクライアントと会う前、「何から話そうか」「予定したスポットの連絡はついているか」の緊張感から始まって、

いざ、現地にて案内しているときはクライアントの希望によって変更の多々あり、笑う場面もあるし、ときにはクレームのような叱責を受けながら、それでもなんとか

一日の業務を終えて、金銭授受の書類や報告書を書きエージェントに連絡報告。

ホスピタリティっていうけれど これは言葉でない部分が大きな割合を占めているんじゃないかな。

だからオンライン上だけで済ませることにしっくりこないのだと思ってます。

 

おいしそうなものを見ても、美しい風景やたてものを見ても、においも、風も、喧騒も体感できません。これらは醍醐味であるのにです。

思えば2020年は好きなカフェ巡りも、ミュージカル観劇も、温泉旅行も台湾旅行も行けず、

代わりに旅行案内書を見ながら、旅のプランを立てることを繰り返していました。(地味です)

 

そういえば六波羅珍皇寺にある小野篁が地獄へいくときに使ったと言われる井戸前で

「この井戸の先は冥土に続いているのですね。どのくらいの深さがあるのでしょうかねえ。」となんとなく友人と話していたら

「におくまんど」と。こういう返事が来ると思わなかったので面白くなりました。