日本をセールス!通訳案内士

日本観光、エンタメ、旅行、英語etc 日々の雑感

悲惨なできごと

2012-06-29 02:51:13 | 日記




5月に大阪、京都に行った。
京都は前から行ってみたかった詩仙堂と雲母漬け(きららづけ)を買う、それからおいしいものを食べ、カフェに入ってのんびりしながら米原万里の「不実な美女か貞淑な醜女か」を読む。
初日、全て順調。大満足だった。

問題は二日目、大阪でお客として観光した。
ウォーキングツアーに参加してみた。このツアーは
外国人も含まれていて解説はみな英語。
初串かつに舌鼓をうち、大阪ステーションシティーの新と
じゃんじゃん横丁という旧を感じながら、そして
外国人の方(英会話学校の講師)とどうしたら英語の力はつくのだろう談義をして楽しく過ごせた。

その後、昼食は鶴橋(韓国人街)の焼肉を食べようということになった。せっかくだからディープな大阪探検とばかりに
どこかの雑居ビルの地下にある店にした。
そこで悲劇は起こった。集合写真などをとっているうちに
携帯電話をテーブルに置き忘れていたらしい。

そのことに気がついたのは帰りの新幹線の中。
戻れないし(名古屋をすぎていたので、次は新横浜まで
止まらない。)、問題は置き忘れはあの店だとしても
その店名も、電話も知らない。
また連れのうちだれも知らなかった。

翌日、記憶を遡りながらgoogle mapをひらく。
よく見てみると入ろうと思い迷っていたもう一軒の店があった。この店の近くだったことは覚えていた。
付近の韓国料理屋は3件だった。
その三件のうち一件だけ「携帯の忘れ物がある」という。

胸を撫で下ろしたのだが、問題が浮上。
この電話の相手は日本語があまり通じなかった。
「携帯の忘れ物がある」部分は日本語で通じた、奇跡的。
着払いで配送の旨を英語で説明してみたが分かってもらえず、
困り果てて知り合いの韓国人通訳案内士にお願いした。

残念ながらこれもダメだった。できないと言われたそうだ。
仕方なく、仕事の空く6日後
取りにいくハメになった。

当日、お店の開店前でないと迷惑かと思い
朝4時起きで大阪に向かった。
10時前現地到着。
携帯電話はあるにはあったのだが・・・
それは別の人のものだった。(驚)

新幹線まで手配して空振り状態なんて。

そして夜 家につくと小包があった。
その中には置き忘れた携帯が入っていた。
送付元はなんと知り合いの韓国人ガイドからだった。

運の悪いことに5月の自分が行った日には
2台の携帯の忘れ物があったのだった。
自分のものが送られたのは知り合いの韓国人ガイドがたまたま現地近くを通るツアーだったから取りに行ってくれた。
「じゃあ、一言話してくれればいいのに。」
よく考えてみれば
彼には携帯と家の住所以外の連絡先を教えていなかった。
忘れたと気がついてすぐに携帯を止めていたので
連絡のつけようがなかったという。

たかが携帯、されど携帯。携帯に振り回された一週間となった。

旅日記

2012-06-22 01:10:04 | 日記


先日 大阪と京都に行った。
「茶道を英語で伝えよう」という
研修なのだが こういう体験ものは
口伝するものではなく、見て感じるものだから
あまり口やかましくガイドをするのはどうかな
という印象を持った。

参加後に反省したことがある。
それは 京都は龍安寺にてのこと。
ご存知のごとく、
修学旅行生や外国人観光客でかなりごったかえす
場所である。
案内するものとしてはマストスポットなので
それなりの準備(というか当時は棒暗記である)しておくのだが、
本来は体感する場所なのに
覚えたての知識を大披露大会!となっていたようだ。

披露する内容に盛り込むべきことは、調べて英訳しておく(大概はキーワードではある)
「どこから見ても本来15個ある石郡が13や14個に見えます。それは人間は真理をすべては知りえないということです。」
(本当はすべて見える場所があるが それはあえて言わない。自分も知らなかったのだが
なんども行くうちに中学生を引率しているタクシー運転手が15個すべて見えるところを
話しているのを見て知ってしまった。)

「壁は遠近法を、また借景を用いて奥行きのある庭園に見えます。」
などなどを 英語で説明していたのだが 
伝えることに精いっぱいで
つい大声になってしまっていた。

「かなり奢っていたな。」と痛感した。
よくよく考えてみればここは禅寺。
どう解釈しようと自由である。石庭前に座り、沈思黙考する場。
自分との問答(対話)ができ、何か発見があれば
それがどんなものであろうと来た意味はあったのだと思う。

その後 
平安神宮にいき説明をすることになった。
どんな質問があるかといえば・・・

・なぜ酒樽があんなにたくさんあるのか?
・注連縄の前にあるビラビラした紙は何か?
・なんで朱色なのか?
・神社は寺院はどうちがうのか?

そんなことはたぶん質問されるだろう想定内である。困ったのは絵馬に近づき
「どういうことが書いてあるの?」
たまたま取った絵馬の願い事は

「一日も早く尚子と良二が別れて、私と
幸せな家庭を築けますように。」(名前は仮名)

だった。
なんかどろどろしているのでとなりの

「第一志望の京都大学に受かりますように」
にすりかえた。平安神宮で縁切りはちょっと・・・
前者は縁切りだから安井金毘羅宮に行けばいいのにな。

でも絵馬はやはり見ていて飽きなかった。
「世界中の虫が全滅しますように」ばりの
面白絵馬はなかったのが残念に思ったが。