カンナリゾートホテルに、海外からのお客様が最近来られることが増えてきている。カナダ、アメリカ、香港、韓国、シンガポール、中国と様々な国から沖縄にバカンスやビジネスで滞在される。宜野座村のカンナリゾートにこられる方々はシティーエリアと違ってビジネスの方は少ない。ほとんどがバカンスを楽しみにお出でになる。
お国が違えば・・文化・習慣・風習などの違いはそれぞれあると言う。数字の「4」をラッキーナンバーと見る国、「4」は絶対駄目と言う国があると言うが・・・、カンナリゾートでは海外のお客様で、お国柄でコンプレインやトラブルになったことはない。コンプレイン(不平不満)にの要求要望のあり方は違うように感じるが、実際は、人柄だと思う。国民性はあると思う。主張の仕方や交渉の仕方は、お国柄がでると思う。そこに感情が入るとまたわかりやすい。
今年、猛烈な台風に襲われた時に4泊された香港からのゲストは、台風で外出もままならず、停電の発生があり・・小さな子供2人連れてご夫婦とメイドさんが1人。せっかくの海外でのバカンスが台無しになったに違いない・・・。お湯がでない・・エアコンがつかない・・停電がまる1日に及んで可愛そうなくらい申し訳なく・・・奥様の感情が時間を追うごとに悪化していく。24時間体制で、コールがあると何時でも出かけて行く。びしょぬれになってスタッフが駆けつける。風で飛ばされそうになりながらゲストルームの玄関にたどり着く。手を尽くすにしても公共の設備上の問題だから簡単な問題ではなく・・・。可能な限りの対応を臨機応変に行う、朝食の折には、一人ひとりのゲストに挨拶に伺う。そして、手を尽くす。それが、イレギュラーな対応であっても・・・・。もちろん、全てのゲストが同じ環境におかれているのだから・・。全てのゲストの要望に応えていかなければならない。
チェックアウトの朝、香港からのゲストは見えなくなるまで手を振り続けてくれた。再会を約束する言葉も頂いた。今度は、台風をチェックしてくると笑顔だった。
ホテルを取り巻く環境は、自然環境と密接な関係にある。何か問題が起きたときに、出来る限りの手を尽くして一生懸命にやることしかない。その時には、言葉の壁を越えて理解を頂ける。